1巻完結漫画おすすめ厳選ホラー・ダーク

重苦しくてゾッとする暗くてダークな漫画おすすめ9選【1巻完結漫画】

カラっと笑えて明るい漫画も楽しいのですが、ふとした時になんとなぁく読みたくなる、重くて鬱々としていて胸くそ悪いダークな漫画。

そこに救いなんてなくていい、ひたすら重いやつが読みたい!

――というわけでこの特集では、常に賛否あるような暗めの雰囲気の漫画をこのブログ内で紹介した作品から厳選してご紹介したいと思います。

たまにはひたすら沈んでいくのも、いいじゃない……。

各作品紹介の末尾に詳細記事へのリンクも貼るので、より詳しく内容を知りたい方は詳細記事もご覧ください。

『ちーちゃんはちょっと足りない』阿部共実

まず最初にご紹介するのは、阿部共実先生の『ちーちゃんはちょっと足りない』です。

阿部先生の作品は、他にも『大好きが虫はタダシくんの』も紹介していますが、ちょっと病んでる系のお話がなかなかに強烈です。

そしてこの『ちーちゃんはちょっと足りない』は、緩やかに闇堕ちしていき、最後には気付いたら暗闇のど真ん中だった――というようなとても自然に読む側をダークサイドへと導いてくれる傑作です。

表紙絵の雰囲気を見ればわかるように、なんとなくポップで楽しそうな漫画に見えませんか?

読み始めてすぐは、漫画内もどことなくほがらかで、ちーちゃんが可愛くて、明るい雰囲気の漫画なのです。

なのに……最後には……。

ぜひこの漫画のなだらかに狂っていく世界観を堪能してみてほしいです。

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『not simple』オノ・ナツメ

ツキのない男の生涯を描いた傑作ヒューマンドラマなこの作品。

そう書いてしまえば簡単に思えますが、読めばわかる非常に複雑な人間模様が交錯する映画のような傑作漫画です。

ホラー寄りな「ダーク」とは全然違うのですが、作品全体を通してものすごく淡々としていて不運な出来事が起こりまくる感じはどことなく「暗い」のでここでもご紹介。

腰を据えて読んでほしい、とにかくシンプルでない読後感に浸れる作品です。

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『山羊座の友人』ミヨカワ将/乙一

乙一先生原作で、ミヨカワ将先生が漫画を担当されたサスペンス漫画の傑作『山羊座の友人』。

読後感はまるで極上のサスペンス映画を見た後のような感覚で、とても読み応えのある1巻完結漫画になっていますが、世界観もなかなかに暗いです。

物語のキーとなっているのが、イジメや殺人事件、そしてイジメを見て見ぬフリをすることへの葛藤などなので、胸が苦しくなるような描写もあるかも知れません。

沢山の伏線も張られている、とても丁寧な作りの漫画なので、満足度も高いです。

ダークな作品としても、そして読み応えのある面白い漫画としてもおすすめしたい傑作です。

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『ブラッドハーレーの馬車』沙村広明

事前知識なしで読んだらきっと後悔するであろう「救いのない漫画」な沙村広明先生の『ブラッドハーレーの馬車』。

ブラッドハーレー卿の歌劇団に入ることを何よりも生きる目標にしている孤児院の少女達の物語なのですが、まず間違いなく序盤で心を一度へし折られます。

きっと少女達と一緒にあなたの心もめちゃくちゃにされることでしょう。

そしてそのあと、強烈な序盤のエピソードを読み「少女達がどのような運命を辿るか」を学習した読者は、救いを求めて読み進めることになるのですが……。

この漫画のすごいところは、凄惨な少女達に起こる出来事を描いているのは序盤のみだということ。

あとは、その名前を聞くだけで読者は少女達に何が起こるのかを想像するようになってしまうのです。

救いがないのに美しい、そんな芸術的なまでの鬱漫画です。

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『虹ヶ原ホログラフ』浅野いにお

浅野いにお先生の作品の中でも、一際異彩を放つ傑作、それが『虹ヶ原ホログラフ』。

暗い、そして難解。

しかし美しく、心がかき乱される。

どんな作品か?

それを説明するのも物凄く難しいです。

全体的にものすごく暗くて、登場人物が皆狂気じみている群像劇。

あなたの心に刺さるか否かは本当に読むまでわかりません。

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『ヘルタースケルター』岡崎京子

沢尻エリカさん主演で映画化もされた岡崎京子先生による衝撃作『ヘルタースケルター』。

1人のスーパーモデルの奔放なライフスタイルと、美を追求するあまり崩壊していく様を描いた漫画ですが、全体に漂う「破壊的」な雰囲気と「狂気」が強烈な魅力を与えています

古い作品ではありますが、現代の芸能界などと照らし合わせても遜色ないほどに生々しい世界が描かれており、結末も含めてしっかりとまとまっていて「強い女性の人生」を一緒に体験したような気持ちにもなれる傑作漫画です。

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『未来歳時記 バイオの黙示録』諸星大二郎

お次は諸星大二郎先生によるSF漫画『未来歳時記 バイオの黙示録』。

表紙絵からもなんとなく不気味感が漂っていますが、舞台は近未来のとある星で、遺伝子組み換えが当たり前になっている世界でのお話。

めちゃくちゃな遺伝子組み換えをしまくった結果、鶏の頭が人面になっていたり、生えてくる雑草が女性の姿をしていたりと、ひたすらに怖いお話が続きます。

何よりも漫画としての面白さは抜群でぐいぐい読ませてくれます。

そして全体に漂う「人間が犯した過ち」感と、遺伝子組み換えでおかしくなった動植物がとにかく不気味でダークな雰囲気を演出しています。

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『ヨルとネル』施川ユウキ

お次は施川ユウキ先生の『ヨルとネル』です。

この作品は非常にジャンル分けが難しい作品で、たとえばこのブログ内で書いたギャグ漫画特集でも紹介しています。

この漫画は2人の小人が旅をする内容なのですが、中盤まではヨルとネルとの掛け合いが可愛くて面白くて、とてもハイセンスなギャグまで盛り込まれているとてもあたたかい雰囲気の漫画です。

しかし2人の秘密が徐々に明かされていくにつれて、ちょっとずつダークな雰囲気が漂い、終盤にかけては「同じ作品ですか?」というぐらいに雰囲気が変わります。

前半と後半の変貌っぷりは、冒頭で紹介したちーちゃんと似ているかも知れません。

様々な感情になれる、ある意味でとてもお得な傑作。

もちろん漫画としての面白さも抜群です。

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『ご飯は私を裏切らない』heisoku

お次はまさかのグルメ漫画からのご紹介。

表紙絵を見てもらえればちょっとだけ察せるダークな雰囲気がある『ご飯は私を裏切らない』。

この漫画は、とにかくめちゃブラックなバイトばかりをしまくっている女性の、ささやかな救いとなっているご飯について描いたグルメ漫画。

素敵やん! どこがダークなのさ!

と思うかも知れませんが、読めばわかる漂う暗さ。

主人公女性のバイト掛け持ちっぷりがガチすぎてどよーんとしますし、考え方なんかも拭い切れないマジな暗さが滲んでいて暗さが伝染しそうになります。

ごはんを食べる救いの描写もどこか病的。

総じて、グルメ漫画なのにダーク、という奇跡的な漫画になっているのです。

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重苦しくてゾッとする暗くてダークな漫画でたまには沈んでみては?

基本的には明るく生きていたいものですが、たまにはちょっとくぼみに沈みこんでいたいような気分の時だってあります。

そんな時には、ぜひダークな漫画を読んで凹み気分をブーストしてあげてください。

ただし、ちゃんと戻って来てくださいね!

まだこのブログで紹介できたダークな漫画の数があまり多くないので、また新たに面白くてダークなマンガを紹介し次第どんどんこの特集記事にも追加していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

浮き上がり用に笑える漫画特集もよければどうぞ↓↓

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