1巻完結漫画ヒューマンドラマサスペンス・ミステリーホラー・ダーク

【おすすめ】美と世間と欲望、全てに翻弄されたスーパーモデルの狂気に満ちた日々『ヘルタースケルター』【1巻完結読み切り漫画】

ヘルタースケルター

岡崎京子先生による衝撃的な読み切り漫画『ヘルタースケルター』は、なんと2003年の作品。(連載されていたのは1995年から1996年。単行本化されたのが2003年です)

沢尻エリカさんが主演で、これまた衝撃を持って公開されたのが2012年ですから、映画化までに10年ほどの時間が流れ、そして今この記事を書いている2021年からしたらなんと20年以上の期間が過ぎています。

何が言いたいのかと言うと、そんなに時間が経っているにも関わらず、岡崎京子先生の『ヘルタースケルター』という漫画は全く色褪せることなく、痛烈なメッセージを読むたびに読者に与えてくれます。

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タイトル作者出版社発売年
『ヘルタースケルター』岡崎京子祥伝社2003年

もう漫画の表紙から結構過激なので最初に書いておきますが、内容も結構ハードな描写が多いです。

しかし、非常に深く考えさせられる内容であると同時に、読み切り漫画としても超読み応えがあり、映画をガッツリ一本見たぐらいの読後感があります。

ぜひ、変な先入観は持たずに読んでみて欲しいです。

『ヘルタースケルター』を読んだら……

これぞ人間! なおぞましいほどにむき出しの欲望や絶望が味わえます。

『ヘルタースケルター』はどんな漫画?

『ヘルタースケルター』は、「りりこ」と呼ばれる超人気モデルが主人公のお話です。

りりこはその美貌で一気にスターダムを駆け上がり、芸能界でのトップに君臨します。

しかしりりこには大きな秘密があるのです。

その秘密というのは、今でこそ珍しくなくなりましたが、全身の多くを整形手術しているということ。

仕事でのストレス、頻繁に行わなければならない整形のメンテナンス。

そして老いていく恐怖、新しく現れる若いモデル、マネージャーを巻き込んでの欲望と暇つぶし。

――と、本当に色々な事が息つく間もなくどんどん起こり、りりこは次第に壊れていきます。

同時に、麻田という胎児売買事件を追う検事の物語も並行して描かれます。

胎児売買事件を追う検事と、りりことの繋がりは?

壊れていくりりこはどうなってしまうのか?

冒頭でも触れたようにハードな描写も多いのですが、とにかく漫画としての先を読ませる力も強烈でどんどん続きが気になってしまいます。

そしてりりこのさばさばとしていて、同時に混沌ともしている心の中の描写は実に生々しく強烈なインパクトがあります。

トップモデルとなった者にしかわからない苦悩や葛藤。

作られた美への背徳感や剥がれていくメッキへの絶望感。

じゃあかなりの絶望的な物語なのか? と聞かれたら、そうではないのです。

クラマックス、僕は実に清々しい気持ちになることができました。

全てに翻弄されたりりこが最後にどんな結末を選ぶのか、それはぜひご自分の目で確かめてみてください。

『ヘルタースケルター』はどんな人におすすめ?

『ヘルタースケルター』をぜひ読んで欲しい、おすすめしたい、という人は――

生きることに疲れてしまっている人(この物語は一見ネガティブな物語のようなイメージを持ちがちですが、僕は真逆の、たくましく生きる為の物語だと思います)。

美を追求する女性の生々しい感情を知りたい人。

トップモデルの心情を覗き見してみたい人。

などでしょうか。

それよりも、本当に誰でも、変なイメージを持たずに読んでみてほしいと思うのですが、内容と映画版の効果もあってなかなか先入観持たずに読むのは難しいかも知れませんね。

『ヘルタースケルター』を読んだ皆さんの反応

人によってきっと様々な事を考えさせられる漫画だと思います。

本当にこの方のおっしゃるように、時代を超えて一生読み継がれて欲しいです。

岡崎京子先生は『ヘルタースケルター』の連載が終わった辺りで事故に遭い、漫画家としての活動が出来なくなってしまいました。

今この時代だったら岡崎先生はどんな漫画を描いたのでしょう? 

余談ですが、このブログでは『監督不行届』を紹介させてもらった、庵野監督の奥さんとしても有名な安野モヨコ先生は岡崎京子先生のアシスタントをしていたことがあります。

美と世間と欲望、全てに翻弄されたスーパーモデルりりこからあなたは何を感じますか?『ヘルタースケルター』

『ヘルタースケルター』は映画版も賛否両論でしたね。

文字通りの賛否両論といった感じで、絶賛する人は絶賛するし、受け付けない、なんか違う、と感じた人も多かったようです。

でもそれは当然の事だと思うのです。

映画版での沢尻さんの演技と美しさは異次元の物でしたし、漫画のりりこを再現した、と考えると実写では限界突破しちゃってるレベルだと思うのです。

ただ、漫画原作の難しさは「漫画を読んだ時に持った感想、与えられたイメージ」というのが人によって全く違う点にあるのです。

で、それを踏まえて、僕は『ヘルタースケルター』を見るなら漫画の方が良いと思います。

どうしても実写化されると、漫画の雰囲気を通り越して「肉感」を持ってしまうので、見る側もちょっと違う視点で見ざるをえなくなっちゃうんですよね。

その点漫画は物語として素晴らしく、読み応えも文句なしで、何よりも多くの作者が意図したあろうテーマやメッセージを感じることが出来るからです。

こういうのは本当に自分がどう感じるか?でしかないので、とにもかくにもこの一生読み継ぎたい傑作、読んでみてください。

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