タイトルのnot simpleが、複数の意味を持ち作品を深くしているオノ・ナツメ先生の1巻完結漫画『not simple』。
オノ・ナツメ先生の作品は、過去にこのブログでも日本での時代劇の長編の、更にスピンオフ作品であるほのぼの系時代漫画『子連れ同心』をご紹介しました。
オノ・ナツメ先生は本当に天性の漫画描きと言いますか、多才です。
今回ご紹介する作品は、比較的初期の頃の作品で、2004年からウェブ上で連載されていたもの。
タイトルの通り、非常に複雑な人間模様、そして複雑な心情、さらには複雑な境遇と、まさにnot simple尽くし。
そして、読後感も一言では言い表せないものになっているのも面白いです。
めちゃ感動もするのです。しかし同時に悲しくもなり、元気にもなる。
どういうこと? と思うかもしれませんが、この単純じゃない読み応えは読んだ人にしかわからないでしょう。
――というわけで今回ご紹介するのは、オノ・ナツメ先生の『not simple』です。
タイトル | 作者 | 出版社 | 発売年 |
not simple | オノ・ナツメ | ぺんぎん書房 小学館 | 2005年 |
『not simple』を読んだら……
複雑な人間模様に感情は揺さぶられ、まるで名作映画を見たような読後感に浸れます。
『not simple』はどんな漫画?
この作品は、1巻完結の全て繋がった一つの物語で構成されている漫画です。
そしてまず、誤解してほしくないのではっきりと書いておきますが、この作品は明るい物語ではありません。
オノ・ナツメ先生の作品を読んだことがある方は雰囲気は少し予測できるかと思うのですが、独特なタッチで描かれる割と淡々と進む物語です。
そして、タイトルが暗示しているように登場する人物達がとにかく複雑な境遇だったり心情だったりを抱えていて、読んでいるこちらも様々な感情にさせられる作品でもあります。
その複雑さというのはこの作品の核にもなっている部分なので簡単には書けないのですが、あらすじなどでも書かれている範囲で言えば「ツキのない男の悲劇的な一生」です。
しかし読めばそんな単純な話ではなく、様々な想いが交差し人々を動かし翻弄するひたすらにnot simpleなヒューマンドラマになっているのです。
そして全て読み終わった後に心に残るモノもまた、not simple。
悲しい物語のような気もします。
しかし前向きになれる明るい物語でもある。
それでいて泣ける物語でもあり、恋の物語でもある。
ああ、これは本当に説明が難しいです。
本当にnot simpleな、心揺さぶられる傑作であることだけは間違いないのです。
『not simple』を読んだ皆さんの反応
『not simple』は複雑な人間模様、複雑な心情、複雑な境遇が詰まった傑作ヒューマンドラマ
心を揺さぶる映画のようなヒューマンドラマ。
複雑すぎる登場人物達の境遇、心情。
どんな漫画?のところでも描きましたが、淡々としていて、決して明るい話ではないです。
しかしジワジワと心に沁みる、不思議な読後感を味わえるはずです。
本当に説明するのが難しい内容ですから、ぜひ試し読みだけでもしてみてください。
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