そば派うどん派、あなたはどっち?
僕は超僅差でうどんが好きです。
家に冷凍うどん常備しておくと何かと助かりますよね。
卵落とすのも好きですし、ネギも欠かせない。
特に立ちそばで食べる甘い油揚げの乗ったきつねうどんなんかは最高です。
――それはさておき。
強烈な表紙絵と、強烈でシンプルなタイトル。
今回ご紹介する1巻完結の漫画は、えすとえむ先生による学食の女性と大学生とのちょっと不思議でうどんな恋を描いた『うどんの女』です。
タイトル | 作者 | 出版社 | 発売年 |
うどんの女 | えすとえむ | 祥伝社 | 2011年 |
『うどんの女』を読んだら……
おなかも空くし、うどんが繋ぐハラハラドキドキの歳の差恋愛も味わえる二度美味しい体験ができます。
『うどんの女』はどんな漫画?
『うどんの女』は、全てのお話が繋がっている1巻完結の漫画です。
中心となる舞台は大学の学食が食べられる食堂で、メインとなる人物の一人である女性村田さんは学食でうどん担当として働いています。
村田さんの相手となるのが、毎日うどんばかりを注文する大学生の木野クン。
もちろん最初は村田さんは木野君にとってはただの「うどんの女(ひと)」でしかないのですが、村田さんは木野君がうどんを頼まない時や学食に来ない日にはなんだか気になってしまうようになり、その様子を感じ取った木野君は「もしやあのうどんの女は自分のことが好きなのか?」などと気にするようになり、じわじわと2人は近づいていくことになります。
とはいえ、うどん担当村田さんは35歳で木野君は21歳。
さらに中盤で村田さんが大学学食で働くようになった経緯や過去の事も明らかになり、なかなかに上手くはいかないうどんのように絡まる険しい道。
――という、うどんと歳の差恋愛の物語となっています。
えすとえむ先生による2人の心理描写が面白く、しっかりと双方の心を描写してくれているのでもどかしさやドキドキ感もあります。
さらに中心となっている「うどん」が色々な場面で活きてくるので、そこもとても面白いです。
木野君は油絵科で油絵を製作しているのですが、まさかのうどんの絵を描いています。
そしてそれが作中でも触れられますが、絶妙にエロく見える。
確かにうどんの絵をキャンバスいっぱいにウニウニと描いたとしたら、ちょっとエロティックになりそうな気がします。
まとめると、
クスっと笑えてハラハラもして、最後には2人の恋を応援しちゃう、そんななかなかにコシのあるうどん歳の差恋愛漫画になっています。
『うどんの女』を読んだ皆さんの反応
『うどんの女』はうどんが導くちょっと笑えてハラハラする歳の差恋愛の物語でおすすめ
何が凄いって、うどんをキーアイテムとして選んだことだと思うのです。
そしてうどんからこれだけの物語を描き出したえすと先生の妄想力にも感服です。
※えすとえむ先生の短編集『このたびは』も紹介したので、興味あればぜひお読みください。
35歳女性ならではのちょっとアダルトな視点と、21歳大学生の純粋でまっすぐな心の対比も面白みになっていたように思います。
過去に紹介した『ドントクライ、ガール』も歳の差の恋愛物語でしたが、あちらは男性が年上で女性が高校生の設定でした。
それが逆転しただけでもかなり味わいは変わるものだなぁ、なんて今回思ったりもしました。
ちょっと笑えて、ハラハラもできて、歳の差恋愛を応援したくなる物語。
そして中心にはぶっというどんが居座っている物語。
面白いに決まっているのです。
出来ればインスタントでも良いのでうどんを準備してから読んでみて欲しいです。
きっとあなたのうどんを見る目もちょっと変わってくるはずです。
メインで利用する電子書籍サービスに悩んでいるようであれば、背表紙表示があるebookjapanがコレクション欲も満たしてくれるのでおすすめです。
詳細は記事にしてありますので、興味がありましたら読んでみてください。
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