自分の両親との思い出は、必ずしも楽しい思い出だけとは限りません。
しかしそんな自分にとってはあまり思い出したくない思い出だとしても、両親にとってはとても大事で愛おしい思い出であったりするものなのです。
今回ご紹介するのは、空気感とセンスが光る『さよならガールフレンド』などでも有名な高野雀先生の読み切り作品『ストロボソーダ』です。
誰もが無関係ではいられない親との関係など、短いなからも心に響く読み切り漫画になっています。
『ストロボソーダ』は一言でどんな漫画?
父と息子がソーダアイスによってお互いの愛情を確認する、泣ける感動読み切り漫画。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
面白そうかどうかの判断がつかない方は、この記事を読み進めていただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
ストロボソーダ | 高野雀 | 16ページ | コミックDAYS |
『ストロボソーダ』の超ざっくりあらすじ
父親との間に「タイムラグ」を感じるようになっていた主人公の慶介は、久しぶりに1泊2日で実家に帰省することになります。
帰省すると母が優しく迎えてくれたものの、父親は相変わらずどこか「タイムラグ」を感じるような状況。
しかし慶介に対して冷たいわけではなく、あくまでも普通。
ふと父親は突然どこかへ買い物に行ってしまい、残された母と慶介は「アイスを食べ過ぎて父親にすごく怒られた」思い出について話していました。
しばらくして父親が買い物から帰って来るのですが、何を買ってきたのかは教えてくれず、食事のあとそのまま父親はテーブルで眠ってしまいます。
呆れた様子の母親と慶介でしたが、父親が買ってきた物を見てみると……。
『ストロボソーダ』のネタバレあり感想
流石の高野雀先生といった内容で、要は冒頭で語られるような「タイムラグ」であったり「違う次元へ行ってしまう」という表現であったり、「チューニングがズレる」という表現は全て父親の認知症についての事だと思われます。
単に認知症などと言うのではなく、それを高野先生らしい言葉に置き換えていることで物語も暗くなりすぎずに読めるのでしょう。
少し世界とズレが生じ始めてしまった父親の描写も非常にリアルで生々しく、胸が締め付けられます。
そして途中で父親が買いに行った物の中身が、慶介が大好きだったアイスだったと判明し涙ぐむ母と慶介。
泣いちゃうよそんなの。
この短いページ数でここまでの読後感と余韻をくれる作品を描ける高野先生ってやっぱすごい。
『ストロボソーダ』を読んだ皆さんの反応
『ストロボソーダ』はソーダアイスが繋ぐ父と子の感動おすすめ傑作読み切り
泣けました。
ええ、泣けましたよ。
この漫画に描かれていることって本当に誰にでも起こり得ることですし、だからこそものすごく心に響くというか、心を抉られるような悲しさも持っています。
高野先生のセンスと描写力に脱帽する、傑作読み切りでした。
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