1巻完結漫画日常ヒューマンドラマサスペンス・ミステリー学園

クソ映画と神漫画の狭間な衝撃作『さよなら絵梨』【おすすめ1巻完結漫画】

さよなら絵梨

『チェンソーマン』や『ファイアパンチ』などで知られる藤本タツキ先生が、ガラッとトーンの違う長編読み切り『ルックバッック』を発表し、世間を賑わせてからそんなに間もあけず――

これまたこのブログでも超お世話になっている「少年ジャンプ+」にて太っ腹な無料公開をされたのが今回ご紹介する長編読み切り作品です。

さて、このブログでも一度は「無料で読める読み切り漫画傑作選」の方に入れていたのですが、おそらく前作『ルックバック』での展開の仕方を考え直したのかも知れません。

(『ルックバック』は、「少年ジャンプ+」上にて無料公開され、後にコミックス化もされました。

しかし、今この記事を書いている時点でも無料で読めるままであり、もしかしたらその影響もあってコミックスの方の売上が話題の割にはそこまで伸びなかったのか?なんて邪推したりしました)

なぜなら、今作は無料公開されていたページがいつの間にか閲覧不可に。

そしてその後、単行本として発売されることが発表されることになりました。

そりゃそうすべきだよな、と思う反面、読めなくなるのであればその期間だけは教えてほしかったと思うのが本当のところ。

――とまぁ少しブログ運営上の愚痴っぽくもなってしまいましたが、とにもかくにもこの作品、衝撃的です。

全編通して「映画の中の1コマ」のように描写されているのが大きな特徴で、とにかく先が読めない。

そして、読み終わっても、凄いのはわかるけどどういうことなのかよくわからない。

本当に。

何度も繰り返し読みたくなること必至ですし、全てのページの全てのコマに注視しながら読み勧めたくなること間違いなし。

そして、読み手によって感想も大きく変わってくるのではないかとも思います。

はたしてあなたの心にはどう響くでしょうか?

全ての映画好きと漫画好き、そしてクソ映画マニアにもおすすめしたい、文句なしの「奇作」でしょう。

――というわけで今回ご紹介するのは、藤本タツキ先生の『さよなら絵梨』です。

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タイトル作者出版社発売年
さよなら絵梨藤本タツキ集英社2022年

『さよなら絵梨』は一言で言うと……

藤本タツキ先生の映画愛が爆発した、映画のような傑作漫画。

『さよなら絵梨』はどんな漫画?

この作品はかなり「どんな漫画?」という問いへの答えが難しいかもしれません。

冒頭でも触れましたが、全編通して物語はつながっており、また漫画としてはすごく特殊な「映画のフィルムのように連なっている」コマ割りがなされています。

そして作中でも、主人公となる男の子は常に何らかの作品を撮影しています(撮影しているのか、撮影しているという設定なのか)。

冒頭では、余命いくばくもない母親の最後を撮影している撮影好きな主人公。

そして後半では、タイトルにあるように絵梨という女性と主人公との甘酸っぱい日々が描かれます。

その2つのパートがどのように繋がっていくのかは読んで確かめてほしいですし、その繋がり部分が一番混乱の元になっていたりもします。

そしてきっと、読んでいる中で最低でも2回は「え!?」と叫んでしまうはず

『さよなら絵梨』なんていうタイトルにしておいて、しっかり藤本タツキ的ぶっ飛び感もあって、良い意味で裏切りと驚きの連続でたまりません。

この作品の面白さの一つが、作中においても「どこまでが虚構でどこまでが現実かわからない」ということ。

映画というのは、作られている時点で虚構ではあります。

しかし、見る側にハッキリと「虚構だよね」と思われないよう、現実にも起こりうるようなことを散りばめ、「虚構ではあるのだけれど限りなく現実と思わせるように作っていくことで」観客を引き込んでいくことが何よりも重要であり、必須な要素です。

これはそもそもがぶっ飛んでいる設定なSF映画でも同じで、たしかにぶっ飛んだ設定ではあるけれども現実的に起こりうる、あるいはどこか違う時代では起こっていても何ら不思議ではない――と思わせる説得力が必要なわけです。

そしてこの『さよなら絵梨』は、まさに映画製作における核となる「虚構と現実」の狭間の部分を漫画上で展開している――そんな作品だなと僕は最初に読んだ時に感じました。

漫画作品でありながら映画のようなコマ割りがなされ、作中でもどこまでが「フィルム内の出来事」であるのかがわかりにくい。

はたして現実に起こった出来事というのは描かれていたのかどうかすらわからないのです。

そして、単に実験的な漫画であるわけではなく、藤本タツキ先生のセンスとユーモアでぐいぐいと読み進めさせる力も持っています。

本当に先が読めないですし、こちらの感情もブリンブリン揺さぶられます。

読み終わったあとにあなたが何を感じるかはわかりませんが、少なからず「なんか凄いものを読んでしまった」と感じることができるかと思います。

面白いのが、凄いものを読んだ感はあるのにどこがどうすごいのか、うまく説明できないのです笑

そして万人に超オススメ、とも言いづらいようにも思います。

その理由は、やはり説明が難しい「凄み」を皆が一様に感じれるかはわからないからです。

ただ、クリエイティブな事が好きな方や、映画が好きな方などは絶対に読んだほうがいいです。

まだまだ底しれぬ藤本タツキ先生のパワーからきっと何かを得られるはず。

『さよなら絵梨』を読んだ皆さんの反応

『さよなら絵梨』はクソ映画と神漫画の狭間な衝撃作【おすすめ1巻完結漫画】

さて、この『さよなら絵梨』を読んで、きっと多くの方は様々に考察しまくったのではないでしょうか?

そういう作りになってましたし、考察というのは面白いですからね。

しかし、2022年7月にまた新たな読み切り作品が公開されました。

原作が藤本タツキ先生で、漫画を遠田おと先生が描いた作品『フツーに聞いてくれ』(⇐リンクから無料で読めるので気になる方はぜひ)。

こちらの作品は20ページほどのとても短い作品なのですが、なんだか『ルックバック』や『さよなら絵梨』で熱くなった僕らに対するメッセージのようにも読めて、すごく面白いです。

もしどちらも読んでいない方は、ぜひ『さよなら絵梨』読後に上でご紹介した読み切りを読んでみてください。

まるで「フツーに読んでくれ」と言われたかのような気になったのは僕だけではないはず笑

どうすりゃいいのよ!とさらなる混乱をもたらすあたり、やはりセンスの塊だなぁ、とつくづく思わされます。

『さよなら絵梨』が気になった方は、冒頭少し読むだけでも雰囲気と魅力に触れられると思いますので、試し読みだけでもしてみてください。

あと、この記事のタイトルに「クソ映画」という文言を入れた理由も、この漫画を読めばわかります。

矛盾しているようですが、たしかにこの漫画は「クソ映画と神漫画の狭間」な作品なのです。

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