この紹介記事のタイトルに違和感を持った人もいるかも知れません。
憧れのヒーローとの青春友情？ と。
しかしそれは間違っているわけではなく、憧れだったヒーローの正体がクラスの隣の席のヤツだった！という衝撃展開から物語はスタートするのです。
――というわけで今回ご紹介するのは、そんなちょっと変わった視点から描かれたヒーロー＆青春の家守まき先生による『隣席にヒーロー』です。
作者の家守まき先生は、実は過去にこのブログでも一作ご紹介しています。
それは『アオハル未練ギャル』というタイトルの学園ラブコメで、笑い有り涙ありの明るく楽しい作品でした。
そんな家守まき先生がヒーローもの？ と思うかも知れませんが、読めば納得のとても「らしい」優しくてあたたかい作品になっているのです。
『隣席にヒーロー』は一言でどんな漫画？
ヒーロー大好きな男子高校生と、実は本物のヒーローな隣席の男子高校生との青春と友情の学園読み切り。
この時点でもう読みたい！と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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| タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
| 隣席にヒーロー | 家守まき | 50ページ | 少年ジャンプ＋ |
『隣席にヒーロー』の超ざっくりあらすじ
3年前に突如エイリアンに襲われるようになった日本。
そんな中、2年前に発足した政府公認の対エイリアン特務機関の、ソルジャーXという正体不明のヒーローがエイリアンを倒し、日本の平和はかろうじて守られていた。
男子高校生の日野律（ひの りつ）は、その日エイリアンを倒したばかりのソルジャーXを物陰から見ていた。
そして律はソルジャーXが仮面を外すところも目撃、さらにその仮面を外したソルジャーXの正体が高校のクラスメイトであり、隣の席に座っている古屋朝陽（ふるや あさひ）であることも知る。
正体を明かしていないヒーローの正体を知ってしまった律は捕らえられてしまうが、ソルジャーXを開発した企業の所長に「学校での朝陽の好感度を上げてくれ」という任務を与えられてしまう。
ヒーローに憧れ、ヒーローの相棒にどうしてもなりたかった律は迷わずその任務を受けることにし、朝陽の学校での生活を助けることになった。
しかし、朝陽が律へとお願いした内容は「一ヶ月以内に俺に彼女を作らせてくれ」というヒーローとはかけ離れた私的なものだった。
律の中で朝陽への友人としての好意はあったが、それ以上に憧れのヒーローがこんな人物であるという失望もあった。
葛藤する律は朝陽の学校生活をサポートするのもなんとなく面倒になってきてしまい――。
『隣席にヒーロー』のネタバレあり感想
てっきりガッツリヒーロものな流れなのかと思いきや、メインはソッチではなくヒーローの中の人である朝陽の学園生活。
しかも朝陽の彼女を作るのを手伝う、という全然予想しなかった展開になっていきます。
とはいえ物語は面白さをずっとキープしており、ちょっと変わった視点でのヒーローの日常――のような興味深いものになっていきます。
そして裏でヒーローをやっていても、学校では不器用でちょっと皆から敬遠されていて彼女もいない朝陽。
律はそんな朝陽を「ヒーローの相棒になりたい」という願望を原動力として全力サポートしていくのですが、次第に朝陽の普通すぎる願いや、ヒーローから程遠い性格にイヤになってきてしまいます。
この辺りの葛藤の産み出し方と描き方はすごく巧かったですし、自然でした。
感情移入もできましたし、読んでいて律と同じように「朝陽もしかしてダメなやつ？」と思ってしまいました。
しかししっかり最後には大逆転。
イケメンで頼もし過ぎる朝陽に一気に心持っていかれます。
そんな覚悟をしっかり持ってヒーローをやっている朝陽を見て、律もまた相棒として覚醒。
朝陽のために先生に嘘をつき、朝陽の憧れのハーレム席を確保して待ちます。
――いやはや意外な視点で進む物語でとても楽しい作品でした。
ヒーローが出てくるのはあくまでもアクセントで、メインは朝陽と律との青春物語だったのも意外性もあって楽しめました。
家守まき先生が次はどんな作品を描くのか？
全く予想できなくなりましたし、それ故にすごく次回作も楽しみです。
『隣席にヒーロー』を読んだ皆さんの反応
『隣席にヒーロー』は憧れのヒーローとの青春と友情を描いたおすすめ読み切り漫画
ヒーローモノと見せかけての学園青春モノ、最高でした。
絵も綺麗で読みやすく、最後まで優しくてあたたかい気持ちで読めました。
もしまだ読んでいないのであれば、きっとあなたの予想を裏切る展開で楽しめる作品だと思いますのでぜひ読んでみてください。
そしてこの『隣席にヒーロー』が面白かったのであれば、作者である家守まき先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
前作も併せて読んでみるのもオススメです！
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