あなたは『殺し屋1』という漫画を読んだ事があるでしょうか?
『ホムンクルス』などの山本英夫先生の作品で、なかなかにバイオレンスなのですがめちゃくちゃに面白い漫画です。
実写映画化もされていますが、エロ描写とバイオレンス描写は激しめなのでR-18指定されると聞いた時も「でしょうね」な作品だったりもします。
簡単にどの辺が『殺し屋1』という漫画が激しめかと言うと、まず主人公の城石一(しろいしはじめ)はかなりヤバイ面子しかいない歌舞伎町のハグレモノグループに所属しています。
そして弱弱しい見た目とは裏腹に、イジメられた過去を思い出したり色んな興奮が合わさったりして、号泣&下半身大起立しながら対象者を華麗な足技で蹴り殺していく――そんな漫画です。
1の襲撃がバイオレンスなのに加え、基本的に戦う相手が暴力団の方々なので裏社会でのコワイ描写も満載でバイオレンスさが増幅しています。
――そんな大名作『殺し屋1』ですが、今回ご紹介するのは『殺し屋1』が本格的に連載される前に描かれた、1が高校生だった時の物語です。
高校生とは言っても将来変態的殺し屋になる1ですので、暴力描写は当然ありますが、比較的マイルドですし青春物語にもなっているのでオススメはしやすいです。
というわけで今回は殺し屋1の高校生時代の物語『1-イチ-』をご紹介します。
タイトル | 作者 | 出版社 | 発売年 |
1-イチ- | 山本英夫 | 電書バト | 2016年 |
『1-イチ-』を読んだら……
期待通りのイチの高校生時代が見れ、もう一度殺し屋1を読み返したくなりました。
『1-イチ-』はどんな漫画?
『1-イチ-』は、『殺し屋1』の主人公である城石一の高校生時代を描いた1巻完結の漫画になっています。
中心となるのが、主人公である城石一と、かつて一をイジメていて、今では不思議な絆のようなもので繋がっている不良の赤熊大です。
ことある毎に一と大は学校内で遭遇するのですが、一方的に大が一を殴るばかりで一は決して反撃しません。
しかし大は一が格闘技の練習をしている事も、爆発力を秘めていることも知っているのです。
漫画前半では、大と一の関係性と、なかなか本領発揮しない一にモヤモヤしつつ焦らされる展開なのですが、後半になるといい感じに嫌な奴である鬼鮫という高校生が転入してきます。
この鬼鮫は、チャラついた性格であるにも関わらず喧嘩も超強く、腕を取って折るのが特に得意。
この鬼鮫との喧嘩で、一は大きく成長することになります。
『殺し屋1』を先に読んでいる方からしたら、「イチ、はやくぶちのめせ!」なんて思うかも知れませんが、しっかりと丁寧に一の「恐怖」を描いているので、思った以上にしっかりとした成長物語になっていますし、『殺し屋1』に繋がるようになっています。
覚醒した一は、しっかりと『殺し屋1』でも見れた、ゾッとするような喧嘩中の微笑を見せてくれます。
あれがマジに怖い。
まとめると――しっかりと高校生時代の一の成長が描かれ、不思議な絆で繋がっている赤熊大なる不良との関係も面白く、最後は強敵に立ち向かって覚醒するという、『殺し屋1』ファン必読の面白い1巻完結漫画になっています。
『1-イチ-』を読んだ皆さんの反応
『1-イチ-』についてのツイートが極端に少なかったので、代わりにめちゃくちゃ出てきた『殺し屋1』へのツイート掲載しています。
『1-イチ-』は『殺し屋1』ファン必読の原点となる城石一の高校時代の物語
エロくてグロくてバイオレンス。
なのになぜか読む手が止まらなくなる……。
僕が初めて『殺し屋1』を読んだ時はそんな感覚に陥りました。
今回ご紹介した『1-イチ-』を読んで『殺し屋1』が少しでも気になった方は、ぜひ『殺し屋1』の方もチェックしてみて欲しいです。
そして、『殺し屋1』しか読んでいない方は、今回ご紹介した『1-イチ-』を読み、あの恐ろしい変態殺戮マシーンな1にもこんな青春(?)な過去があったことを知って欲しいと思います。
とにもかくにも、山本英夫先生ファンや『殺し屋1』ファンの人は必読レベルの原点な漫画になっていますので、少しでも気になった方は試し読みだけでもしてみてください。
ブログ内で紹介した漫画のジャンル別の特集記事もよければあわせてチェックしてみてください。面白い1巻完結漫画を厳選していますので!
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