渋くてオシャレ感漂うアメコミのようなタッチの絵に、子供と大人の繊細な心が描かれている作品『FOR A GOOD MAN』。
短いページ数ながら、ちょっと良い短編映画でも観たような余韻に浸らせてくれる、BANG先生による作品です。
内容も絵のタッチ同様になんだか渋くて良い雰囲気で、最後まで期待通りの雰囲気で読み進めることができます。
『FOR A GOOD MAN』は一言でどんな漫画?
子供の無邪気な心と、大人のつい心配してしまう心との違いに少し考えさせられる読み切り漫画。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
面白そうかどうかの判断がつかない方は、この記事を読み進めていただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
FOR A GOOD MAN | BANG | 16ページ | 少年ジャンプ+ |
『FOR A GOOD MAN』の超ざっくりあらすじ
とある男が店番をしている雑貨店にやってきた数人の子供達。
子供達は子供ならではの無邪気さで、大声で銀行強盗の計画を話していた。
男はその様子を黙って見ていたが、子供達がそれぞれピストルのオモチャなどを手に取り「オレはこれだ」などと盛り上がっている中、一人の子供はナイフだけを渡されるのを見る。
子供達が会計へとレジへやってきた時、男は子供達に銀行強盗する際の移動手段について尋ねてみた。
すると子供達は無計画であり、男の指摘につまらなくなってしまったのか、すんなり銀行強盗することを「ヤメタ」と言って帰ってしまう。
子供達が帰っていく中、男は最後に店を出ようとしていた、先ほどナイフを渡されていた気の弱そうな男の子に「お前も大変だな……」と声を掛けるのだが、男の子からは意外な答えが返ってくる……。
『FOR A GOOD MAN』のネタバレあり感想
もうあらすじがほぼ全編なぐらいに短い作品ですが、味があって面白かったです。
男が子供達の中で、一見色々と押し付けられていそうな子に自分の境遇を重ね合わせて「お前も大変だな」と声を掛けてあげたわけですが、まさかのその男の子が銀行強盗を計画した子だった――というなんとも意外な結末。
さらに、男がまさに子供達が計画していた銀行に銀行強盗をする手はずになっていて、男は組織の中でも下っ端で「ナイフ持ってそこらへん歩いてろ」と雑な扱いを受けていることも明かされます。
大人が勝手な判断で思い描く世界とは全く異なる世界を子供達は持っている――そんなメッセージが隠れているのかも知れません。
子供達がまるで飽きてしまったかのように銀行強盗をあっさりヤメタ!と言うのも笑えました。
でも、きっと子供達にとっては銀行強盗もそのぐらいのものでしかないのです。
面白いか、面白くないか。
なのに男に具体的な移動手段を問われ、一瞬にして冷めてしまう。
なんだか色々とハッとさせられるような、短いながらも深い読み切り漫画でした。
『FOR A GOOD MAN』を読んだ皆さんの反応
『FOR A GOOD MAN』は渋くてカッコイイ大人と子供の境界線について考えさせられる読み切り漫画
雰囲気重視のシブカッコイイ読み切り作品『FOR A GOOD MAN』。
ハードボイルドっていうんですかね、絵柄的には。
16ページしかないにも関わらず、しっかりとオチもついていて子供と大人の考え方の違いなんかも描けていて面白かったです。
タバコくわえて店番する渋いおっさんがいる店……最高かよ。
おすすめですし、すぐ読めるので未読のかたはぜひ読んでみてください!
BANG先生の次回作にも期待しましょう!
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