巨大な隕石の衝突により、ある日消滅してしまった月。
人類は地下での生活を余儀なくされ、過酷な環境下に加え生活も困窮。
さらに「発光症」と呼ばれる未知の病が蔓延。
最悪な状況に陥っている地球だったが、科学者達は非人道的な方法で「発光症」にかかった人間からエネルギーを取り出す「灯火実験」というものを密かに進め、光資源の確保を目論んでいた……。
――今回ご紹介するのは、有坂あこ先生による『ライトアゲイン』です。
設定だけでも最高にワクワクしますが、さらに未知の病に犯された少女と、若き研究者との感動的な物語にもなっている贅沢さ。
あとめっちゃ絵がキレイ。惹き込まれます。
『ライトアゲイン』は一言でどんな漫画?
月と光を失った地球での禁断の研究と、それに関係する少女と若き調教員の絆を描いた感動のSF読み切り。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
ライトアゲイン | 有坂あこ | 79ページ | 少年ジャンプ+ |
『ライトアゲイン』の超ざっくりあらすじ
巨大隕石が月に衝突したことにより、月は消滅し地球の地軸はズレて傾き、地球は光を失った。
さらに地球では「発光症」と呼ばれる未知の病が蔓延。
その病は身体に輝く結晶が発生する病で、月の破片が影響しているものとされていた。
そしてその発行症にかかった人間から、光資源としてのエネルギーを取り出す「灯火実験」と呼ばれる非人道的な実験が秘密裏に行われていた。
最も高エネルギーを抽出できると期待されている少女・ルナは、その日新たな調教員となったミツミという男と対面していた。
ミツミは研究所の所長の息子ではあるが、父の目指す未来には賛同できずにいた。
ミツミはルナと徐々に絆を深めていったが、同時にルナが犠牲となる日も近づいてくる。
そんなある日、ミツミは所長である父の元を訪れ、実験の中止を願い出るのだが……。
『ライトアゲイン』のネタバレあり感想
めっちゃ絵がキレイ!
というのがまず読み始めてすぐに思った素直な感想。
この絵のクオリティで、月と光を失った地球でのSFとか最高かよ! とワクワクしました。
ただ、設定を盛り盛りにしすぎてよくわからなくなってる感も感じてしまいました。
所長である父親は完全鬼畜型碇ゲンドウなパッパで、なぜミツミの母をああまでして犠牲にしたのか?結局父の夢はなんだったのか?などもう少し知りたかった気もします。
あと、灯火実験でエネルギーを抽出されてしまった人々は、最終的にどうなってしまうのか?という点が明言されていないのも気になりました。
おそらくは命を落とすのだな、と察することはできますが、どういう理屈でそうなるのか?さらっとでもいいので説明が欲しかったです。
故にルナを失うかも知れない悲しみにガッツリ共感できなかったので。
――とかなんとか書きましたが、ラストのオーロラには泣かされました。
めちゃくちゃ予想通りの展開ではあったのですが、いきなりのカラーは涙腺やられます。
ルナも可愛くたくましく成長していましたし、ミツミも生きていて本当に良かった!
でもお前どこで何してたんじゃ!
現れ方がホラー過ぎる!
……など、ツッコミどころも多々あったものの、圧倒的な筆致での大ボリューム読み切りで最後は素敵な気持ちになれました。
『ライトアゲイン』を読んだ皆さんの反応
『ライトアゲイン』は月と光を失った地球での悲しみと感動のSF読み切り漫画
ワクワクする世界観に、悲劇の少女&イケメン研究員という王道配役なSF読み切り。
最後のカラーページには泣かされます。
ただどうしても設定のわちゃわちゃ感が気になってしまいました。
読み切り漫画って本当に難しいと思います。
バランス感覚がゲキムズなんですよね……。
きっとこの作品も、もっとページ数がたっぷりあるか、あるいはもっと思い切って短い作品にしてゴリゴリ削ぎ落としたら違う読後感になっていたのかも知れません。
それでも! もしまだ読んでいないのであれば、美しい絵と物語に心癒されますのでぜひ読んでみてください。
そしてこの『ライトアゲイン』が面白かったのであれば、作者である有坂あこ先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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