おじさんになっていたって、想いを届けたい人がいる!
20年以上も想い続けた人へ地味なアピールをし続けるおじさんにも戦わねばならない日が来る……。
――今回ご紹介するのは、おじさんの不器用だけれども純粋な想いを描いた、あおいりか先生による恋愛物語『たたかうおじさん』です。
『たたかうおじさん』は一言でどんな漫画?
不器用で素直に想いを告げられないこじらせおじさんが、想い人の娘に背中を押されながら奮闘する中年ラブコメ。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めていただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
たたかうおじさん | あおいりか | 50ページ | コミックDAYS |
『たたかうおじさん』の超ざっくりあらすじ
出海正和(いずみまさかず)は、その日好きな女性宅の玄関前で、その女性・かおりの娘・愛梨に捕まっていた。
正和はかおりの家の玄関のドアノブにケーキをかけて帰るのを日課にしているのだが、その日は正和をストーカーだと思い込んだ愛梨に捕らえられてしまったのだった。
愛梨はてっきり自分のストーカーだと思い込んでいたのだが、正和が言うには子供には興味はなく、あくまでもかおりさんへのプレゼントとしてケーキをかけて帰っているだけなのだと愛梨に説明した。
――翌日、なんと愛梨が正和の会社まで来て、意気地なしな正和に「今日、おじさんはお母さんに告白するの」と告げる。
超強引ではあったが、ずっと勇気が出ずケーキをかけて帰るだけの日々を送っていた正和を見かねて少しでも前へ進ませようとする愛梨なりの優しさだった。
そうして正和は愛梨と共にかおりへ渡すプレゼントを買いに様々な場所を巡るのだが――。
『たたかうおじさん』のネタバレあり感想
なんともダサくてキモち悪いほどにウジウジしているおじさんが主役の不思議な漫画でしたが、読後感も爽やかでとても楽しめました。
おじさんである出海正和が、何とも言えない絶妙な中年の「おじさん」感でとても想像しやすかったです。
愛梨の母であるかおりと正和との関係性はあまり説明がないので想像するしかないのですが、20年以上の片思いということですから学生時代からの想い人でしょう。
そしてかおりはシングルマザーであることが想像できます。
愛梨は苦労もしている母のことを誰よりも考えており、正和のキモイけれども純粋な想いを知って「もしかしたら」と手伝うことにしたのだと思います。
この物語では、愛梨がいなければ全ては展開していかなかったはずなので、愛梨のおかげで正和おじさんは前に進めたわけです。
これまたおじさんすごくダサイ!(良い意味)
そしてクライマックス、女性の上手さというか怖さも出ているような展開で、実はかおりはケーキをかけて帰って行く正和の事を知っていて、黙っていたことが判明します。
おじさん、よりダサさ際立ちます笑
しかし最後に頑張ってブローチを渡した正和と、まんざらでもない態度のかおりの姿と表情はなんとも心が温かくなりました。
そして最後、「次は普通に来てね」とかおりに言われた正和は、「次」を許してもらえた嬉しさから超気持ち悪いルンルンな表情で帰って行きます。
おじさんがんばった!
僕自信が30半ばを過ぎてもう完全に「おじさん界」へと入ってしまっているだけに、より深く感情移入してしまいました。
おじさんだって頑張れば報われる、そんな素敵なお話でした。
『たたかうおじさん』を読んだ皆さんの反応
『たたかうおじさん』は不器用なおじさんのピュアな想いを描いたおすすめ読み切りおじさんのラブコメ漫画
ストーカーと間違われたおじさんの、ピュアで真っすぐ過ぎる恋を描いたドタバタおっさんラブコメでとても楽しかったです。
おじさんの描写もアウトにならないギリギリのラインだったのも実に巧かったと思います。
むしろ逆にガチヤバめなこじらせおじさん風だったらまた違う方向に楽しい作品になって気もしますが。
とにもかくにも、もしまだ読んでいないのであればもったいないのでぜひ読んでみてください。
そしてこの『たたかうおじさん』が面白かったのであれば、作者であるあおいりか先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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