夕飯を隣人の美人OLに作り食べさせてあげている男。
2人の関係は本当に夕飯を作り一緒に食べるということただそれだけで、家に上がって食事もしているのにそれ以上の関係になることは決してない。
違和感だらけで不思議な関係の2人の秘密が明かされた時、きっとあなたの心は優しい気持ちと感動で包まれる……。
――今回ご紹介するのは、天色ちゆ先生による『ねぇねぇ、ねねさん。』です。
天色ちゆ先生は『死がふたりを分かつとも』連載中で美しいタッチと細かい描き込みで読む者を惹きつけます。
そして何より予想外の展開へもっていく丁寧な物語。
ぜひ先入観を持たずにとりあえず読んでみてほしい傑作です。
『ねぇねぇ、ねねさん。』は一言でどんな漫画？
夕飯を一緒に食べるだけの関係の男女――からの明かされる秘密に一気に心持っていかれる優しさと感動に包まれたオムライスみたいな読み切り。
この時点でもう読みたい！と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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| タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
| ねぇねぇ、ねねさん。 | 天色ちゆ | 62ページ | 少年ジャンプ＋ |
『ねぇねぇ、ねねさん。』の超ざっくりあらすじ
アパートの隣人同士だった大学生・神岡凛太郎と有栖川寧々。
ある日寧々が大雨の中、会社に携帯も鍵も財布も忘れてきてしまい、偶然帰宅した凛太郎が一時的に家へと上げてあげた。
その時凛太郎は寧々のあまりにもひどい食生活に衝撃を受け、その日以来2人は夕飯を一緒に食べるだけの関係へとなった。
凛太郎が寧々の家に来て夕飯を作ってくれるのは、必ず平日の22時以降のみ。
そして決して深い関係になることはなく、次第に凛太郎に惹かれていっていた寧々はさり気なくアプローチをしてみたりもするが凛太郎は決してなびかない。
――そんなある日、寧々は思い切って自分から隣人の凛太郎の家へサプライズ訪問してみることにした。
しかし寧々が凛太郎の部屋で見たものは……。
『ねぇねぇ、ねねさん。』のネタバレあり感想
先入観ってよくないですよ、はい。
てっきり大学生と美人OLのありえない理想設定からのキュンキュンラブコメだと思って読み始めてしまいました。
ところがどっこい最後まで読んだら涙が止まらん……一体何が起こったんです？
さらに理解できない涙の理由を確かめようと2回目読んだらもっと泣いてしまい、余計に混乱。
いいお話！ ほんとに。
そして伏線の張り方がとても上手くて考えられています。
1度読んで結末を知った後で、必ずもう1度繰り返し読んでみてください。
最初に読んだ時とは全く違う印象で読めますし、凛太郎と寧々のイチャイチャするやり取りも非常に泣けるやり取りへと変貌します。
特に凛太郎の心の複雑さを考えながら読むと……もうおじさん泣いちゃうよ！
ネタバレあり感想も控えめに、とにかく素敵な作品なので読んでいない方は読んでみてください。
そしてラストシーンで「ねぇねぇ、ねねさん」が「なぁなぁ菜々ちゃん」になる、涙腺えぐり取れそうなタイトル回収に震えるべし。
『ねぇねぇ、ねねさん。』を読んだ皆さんの反応
『ねぇねぇ、ねねさん。』は夕飯だけの関係の男女に隠された優しくて切ない秘密を描いた感動のおすすめ読み切り漫画
やられました。
色々な意味で、やられました。
天色先生のツイートでも、予想外の展開を匂わせていないのがこれまたすごい。
このブログで紹介してきた作品の中でも、予想外の展開で泣かされるお話はいくつも紹介してきたと思うのですが、この作品は結構心の深いところまで沁みてくる感動があった気がしました。
いいお話！ ほんとに。（2回目）
とにかくまずあらすじとか感想とかどうでもいいから1回読んでみてほしい！ そして1回目読んだら絶対2回目読んで欲しい！
そんな伏線の張り方も美しい、素敵で温かい作品。
そしてこの『ねぇねぇ、ねねさん。』が面白かったのであれば、作者である天色ちゆ先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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