もはや作品名を言わなくとも「鳥山明」と言うだけでも通じてしまう世界的にも超有名な鳥山明先生。
僕のような30代ぐらいの年代だと、『ドラゴンボール』や『Dr.スランプ アラレちゃん』などから馴染みがありますし、ドラゴンクエストの絵を鳥山明先生がずっと担当していますからドラクエのイメージが強い人もいるのではないでしょうか。
そして鳥山明先生と言えば、メカや動物好きでも有名で、そういった先生の好きなモノを詰め込んで描いた読み切り漫画が、『SAND LAND』です。
| タイトル | 作者 | 出版社 | 発売年 |
| 『SAND LAND』 | 鳥山明 | 集英社「ジャンプ・コミックス」 | 2000年 |
僕なんかは世代ですし、↑↑の表紙絵だけでももうワクワクしちゃいます。
『SAND LAND』を読んだら……
鳥山明先生の面白さが凝縮された超傑作1巻完結作品が堪能できます。
『SAND LAND』はどんな漫画？
『SAND LAND』は、人間の愚かな所業と天変地異とで世界の大部分が砂漠となってしまった世界の物語です。
悪魔の王子であるベルゼブブが主人公で、人間のおっさんであるラオとじいさんな魔物のシーフと共に幻の泉を探す為の冒険へと出るお話です。
世界観がまずドラクエと現代を合わせたような設定で最高ですし、出てくるキャラクターもドラゴンボールやドラクエの鳥山明絵を見てきた人にとってはニンマリできるものになっています。
というかサタンなんてまんまドラゴンボールのダーブラ。
そしてお話もかなりしっかりまとまっており、読み切り作品としても素晴らしく、そこは流石ドラゴンボールなどで苦労を重ねてきた鳥山明先生という感じ。
もちろん登場人物もいちいち魅力的で、魔物までもがかわいいしカッコイイ。
wikipediaを見ると、この『SAND LAND』は鳥山明先生が「老人と戦車が描きたい」として作られた漫画なのだそうです。
なるほど確かに老人と戦車大活躍の傑作読み切り漫画になっています。
最後にはきっと鳥山明先生らしい展開と、すっきりと心が晴れる爽快なラストに清々しい気持ちになれます。
どうでも良い余談ですが、序盤でベルゼブブがラオからゲーム機をもらう描写があるのですが、それを見たベルゼブブが「うぉー プレステ６だ！」と喜んでいます。
もうこの『SAND LAND』が発売されたのが20年ほど前なので、20年前にプレステがずっと継続して作られていくことを予見していた鳥山明先生は流石です（もちろん、適当につけた可能性も大いにありますが）。
とにもかくにも、『SAND LAND』は鳥山明先生の可愛くてカッコよくて面白みのあるタッチで描かれたキャラクターやメガが縦横無尽に駆け回る漫画で、さらにストーリーと世界観もかなりしっかり作り込まれておりぜひ買って入れておきたい（持っておきたい）傑作読み切り漫画になっています。
『SAND LAND』はどんな人におすすめ？
『SAND LAND』をおすすめするとしたら――
鳥山明先生の絵がとにかく好きな人。
ドラゴンボールやアラレちゃんが好きな人。
ドラクエやクロノトリガーなどのゲームでのキャラ絵を見て育った人。
純粋かつ最高水準の冒険読み切り漫画を読みたい人。
人間によって滅んだ文明、砂漠だけの世界、などディストピア・世紀末な雰囲気が好きな人。
などでしょうか。
強いておすすめの人を挙げてはみましたが、鳥山明先生の絵は間違いなく世界中に受け入れられる絵ですし、変なエロ描写や色恋がほぼ描かれないことでも有名ですから、万人におすすめできるものになっています。
ぜひ、あなたのポケットにこの素晴らしく凝縮された砂の世界をダウンロードして欲しいです。
『SAND LAND』を読んだ皆さんの反応
たしかに鳥山明先生の描いたメカ、どれもプラモ化されたらかわいいし需要ありまくりですよね。
アニメ化お願いします！
まんまサタンのことダーブラって同じこと言ってる人いた笑
読み切り漫画としてのクオリティもバカ高いですし鳥山明先生の中でもお気に入りの一作なのだそう。
ドラクエな世界観と丸っこくて楽しいメカが見たければ『SAND LAND』が宝石のような一冊なのでおすすめ
鳥山明先生の描く絵のファンって世界中にものすごい数いると思うのです。
カワイイ、かっこいい、面白い、ユーモラス、それら全てが当てはまる、一言では言えない温かみのある不思議なタッチ。
そんな鳥山明先生自身がお気に入りで、読み切りとしても凄くしっかりしていてちょっと泣ける大傑作、もしまだ読んでいない方がいたら本当にもったいないので、試し読みだけでもしてみて欲しいです。
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