その温室では、「上の人」が食べるためのヤサイが育てられている。
この世界には天然の土というものがない。
代わりにヤサイを育てる為に使われているのは……キャー!!
独特の世界観と、ところどころでなんかめちゃ怖い会話。
そしてハイレベルな絵に謎だらけな「上の人」……。
――というわけで今回ご紹介するのは、鳴屋先生による『温室の肉たち』です。
この読み切りは一言でどんな漫画?
独特で不気味でかなり怖い世界観の、おやさい育成ホラー。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
温室の肉たち | 鳴屋 | 20ページ | コミックDAYS |
『温室の肉たち』の超ざっくりあらすじ
主人公の少年は温室で野菜を育てる仕事に就いている。
温室は世界の上の人間が食すための野菜を作りそこは非常に過酷な環境であった。
通常1か月も持たず労働力として使い物にならなくなるが少年は環境に適応しそこに住まう紙袋と共に野菜作りに従事する。
1か月乗り越えたお祝いに紙袋から特別に肉をご馳走になった少年は、普段見る事もない上の人間へと思いを寄せて空を見上げた……。
『温室の肉たち』を読んだ感想
絵のタッチは繊細でゴチャゴチャした所が無く見やすく綺麗です。
近未来的なアンダーグラウンドの世界観がよく表現されており、そこに1人無邪気な少年が居る事で本来暗いはずの世界がパッとした明るさを醸し出しています。
過酷な世界のはずなのに悲壮感が無く読んでいて辛くなる事もありません。
淡々と仕事をこなし同じ世界に住む紙袋とのやり取りも優しくほんわかした雰囲気で微笑ましさを覚えます。
取り立てて大きなイベントが起こる訳ではありませんがゆったりとした時の流れを感じほのぼの系が好きな人にはお勧めの作品です。
彼らが居る世界について多くは語られてはいませんが上の人はどのような人なのか、この世界はどうやって作られたのか、他に労働力となる人は居ないのか等様々な興味が湧き読む人ごとにそれらの疑問を想像で補完できる余白を残してくれています。
読み切りですが彼らのその後を知りたくなる余韻を残した終わり方で読者としてはもっとこの世界に浸っていたくなる物語でした。
『温室の肉たち』を読んだ皆さんのSNS上での反応
『温室の肉たち』は怖いけどクセになる世界観なおすすめ読み切り漫画
Twitterでも書かれていましたが、おそらく鳴屋先生は日本語を勉強中の方なのかも知れません。
どことなく違和感のあるセリフ回しが、今作ではむしろ妙な怖さを引き立てていました。
次回作にも期待大ですね。
もしまだ読んでいないのであれば、怖いけれども浸っていたい世界を堪能できますのでぜひ読んでみてください。
そしてこの『温室の肉たち』が面白かったのであれば、作者である鳴屋先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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