ある日突然街から人がいなくなってしまった世界。
取り残された少女・ミヤコは、そんな摩訶不思議な現象に見舞われた地球でたくましく日々を楽しみながら生きていく。
そしてある日ミヤコは1匹のフラミンゴと出会う。
そのフラミンゴにつけた名前は「オンノジ」。
きっとありがたいものだろう、という希望を込めて。
その日からは、地球に暮らすたった1人と1匹の寂しいけれど、優しさと楽しさに溢れた生活が始まった……。
――というわけで今回ご紹介するのは、『ヨルとネル』などの施川ユウキ先生の『オンノジ』です。
『ヨルとネル』は読んだけれどこちらは読んでいないという方は、通ずる世界観があり、優しさとゆるさも満点なのでぜひ読んでみてほしいです。
タイトル | 作者 | 出版社 | 発売年 |
オンノジ | 施川ユウキ | 秋田書店 | 2013年 |
『オンノジ』を読んだら……
突然1人になってしまった世界を受け入れ、たくましく生きようとするミヤコの強さとオンノジの絆に癒やされ、泣かされます。
『オンノジ』はどんな漫画?
『オンノジ』は施川ユウキ先生の1巻完結の漫画で、全部で46のScene.で構成されています。
ほぼ全てのScene.は4コマになっているので、とても読みやすいです。
そして、「突然誰もいなくなってしまった世界」という大きな謎を抱えたまま物語が進んでいくのも面白いです。
基本的には主人公である少女・ミヤコと、途中で出会うフラミンゴのオンノジ(元は人間)のゆるくて優しい日常が描かれます。
そして施川ユウキ先生のセンス溢れるギャグが全編通して無数に散りばめられており、度々クスっとさせられてしまうのも面白さに繋がっています。
僕は先に施川ユウキ先生の『ヨルとネル』を読んでいたので、似たような雰囲気を最初から感じており、「これってもしかしてどんどん暗めの展開になっていくのでは?」と若干不安でした。
結末がどうなるかは明かしませんが、とりあえず泣けます。
『ヨルとネル』を読んだ時もそうだったのですが、最初は突拍子もない設定のように思えても、ずっとミヤコとオンノジの非日常的な世界での日常を読んでいるうちに読者もその世界に引き込まてれていってしまうのです。
故に終盤になると、その優しい世界が終わってしまうのが怖いし、どんな終わりが待っているのかとハラハラしてしまう。
そして、泣かされる……と。
先生があとがきで書かれていますが、
「変わってしまった世界を受け入れつつ、どう未来を志向するのか」
という漠然としたイメージがあって描き進めた作品だったようですが、まさにそれに対する先生なりの答えのようなものが描かれていたように感じました。
不思議な状況での、優しくて笑えて楽しい日常。
ぜひ多くの方に読んで欲しい素敵な1冊になっています。
『オンノジ』を読んだ皆さんの反応
『オンノジ』は少女とフラミンゴだけのゆるく優しい世界を描いたおすすめ1巻完結漫画
この作品を読んでいる最中、なんとなく昔見たジム・キャリー主演の映画『トゥルーマン・ショー』のことを思い出しました。
主人公意外は全員が演者で、それ自体がショーだった、という傑作映画です。
そしたらまさに施川ユウキ先生があとがきで『トゥルーマン・ショー』に触れてたので、間違ったひらめきではなかったんだな、と思いました。
世界の終わり、この世の果て……。
そんな状況なのに、楽しくたくましく生きるミヤコ。
そんなミヤコを支える、元は人間のフラミンゴ、オンノジ。
2人きりになってしまった世界でどんな奇跡が起きるのか、ぜひ読んでみてください。
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