バトル・アクション1巻完結漫画歴史・時代劇

新選組一番隊組長・沖田総司の闇に迫る『沖田総司』【おすすめ1巻完結読み切り漫画】

沖田総司

今なお人々を惹き付けて止まない幕末の浪士隊である新選組。

あなたは新選組の隊士の名をどれぐらい知っているでしょうか?

よほど本気で幕末が好きな人でなければ、土方歳三、近藤勇、そして沖田総司ら特に有名な隊士ぐらいしか知らないかも知れません。

今回ご紹介するのは、劇画の巨匠小島剛夕先生による『沖田総司』という漫画。

この『沖田総司』では、沖田総司の一生が描かれているわけではありませんが、内面に抱えていた闇や、母親へのコンプレックス、そして芹沢鴨暗殺事件が細かく描かれており、新選組に興味を持つきっかけになる1冊になるかも知れません。

そして小島剛夕先生による迫力ある描写も美しい、おすすめの1巻完結漫画になっています。

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タイトル作者出版社発売年
沖田総司小島剛夕ゴマブックス2018年

『沖田総司』を読んだら……

沖田総司の闇をも孕んだ心、そしてトラウマも垣間見え、より新選組が好きになります。

『沖田総司』はどんな漫画?

『沖田総司』は、大きくわけて2つの章に分かれている1巻完結の漫画です。

注意点としては、沖田総司の一生が描かれている内容ではない為、新選組への予備知識が全くないとあまり楽しめない可能性はあります。

ここでは、それぞれの章がどんな内容か、簡単に紹介しますので、読もうか迷っている方は参考にしていただければと思います。

第一部:局中法度の章

第一部では、沖田総司の優しさや真面目さがわかる逸話や、女性との恋模様などが描かれます。

そして史実でもある新選組局長であった芹沢鴨暗殺事件へつながる、芹沢鴨の横暴な振る舞いも描かれます。

芹沢鴨暗殺事件と言えば新選組の逸話の中でもかなり衝撃的な内部粛清の逸話なのですが、漫画で読んでいくと「なるほど、これじゃあ暗殺されても仕方がない」と思わせるような、見事なまでの狼藉っぷりが描かれています。

芹沢鴨暗殺事件も面白いのですが、途中で出てくる様々な人物もまたとても魅力的です。

沖田総司の死病(沖田総司は晩年結核を患い、そのせいで鳥羽伏見の戦いにも参加できずに病死しています)を早々に見抜いた蘭法医学の先生。

沖田総司が池田屋に切り込んだ際、命を救うきっかけとなったとされる草鞋を編んだ藁打ちの老人。

など、渋カッコイイ逸話を持つ人物達が物語を盛り上げます。

そして何より、小島剛夕先生による迫力ある剣術での決闘シーンがカッコイイです。

真昼間なのに、塀の暗がりに入り込んで目を眩ませ、一気に斬り付ける総司のかっこいいこと。

――とにもかくにも、見所満載の、芹沢鴨暗殺までを中心に描いた章になっています。

第二部:桔梗幻夢の章

桔梗幻夢の章は、大原女(頭の上に薪などを載せて売り歩いた京都の女性行商のこと)の女性と沖田総司の恋を描いたサイドストーリー。

殺伐としていた幕末の雰囲気と、新選組の容赦のなさ、そして沖田総司の結核も描かれています。

そして、この漫画内で沖田総司は母親を早くに亡くし、姉を母親のように慕い育ったことが重要な要素になっているのですが、この「桔梗幻夢の章」ではそんな総司の性癖が最後に報われる終わりになっており、なんとも不思議な読後感のエピソードになっています。

『沖田総司』を読んだ皆さんの反応

『沖田総司』は新選組一番隊組長・沖田総司の闇に迫り、芹沢鴨暗殺事件が細かく描かれる1巻完結漫画

新選組って名前もかっこよければ人物もかっこよくて、いつの時代になっても多くの方を魅了しているわけですが、僕も大好きです。

司馬遼太郎先生の『燃えよ剣』でハマって、様々な小説を読みましたが、案外小説によって人物像は異なっていたりして、謎が多いのもまた新選組の魅力だったりするのです。

今回ご紹介した小島剛夕先生の『沖田総司』では、これまたちょっと違った沖田総司が描かれていて面白かったです。

特に、芹沢鴨暗殺事件を迫力ある漫画で読めたのが何より最高でした。

しかしながら、繰り返しになりますが全く新選組を知らない人にとっては、ちょっとよくわからない漫画になる可能性がある点、お伝えしておきます。

もちろん、これをきっかけに新選組カッコイイ!と興味を持つ可能性もあります。

それにしても小島剛夕先生の剣劇は大迫力!

それだけでも読む価値はあるかと思います。

新選組一番隊組長・沖田総司の闇に迫り、芹沢鴨暗殺事件が細かく描かれる1巻完結漫画『沖田総司』、気になった方は試し読みだけでもしてみてくださいませ。

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