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沙村広明先生渾身の青春コミカル短編『おひっこし 竹易てあし漫画全集』【1巻完結読み切り】

おひっこし

『無限の住人』が特に有名な沙村広明先生ですが、このブログ『ヨミキリ』では過去にいくつか沙村先生の異なる才能が垣間見える作品をご紹介しました。

絶望的な雰囲気漂う凄惨かつ芸術的な『ブラッドハーレーの馬車』。

そして独特な空気感の作品や西部劇な作品まで収録されていた『シスタージェネレーター』です。

沙村先生は、短い期間ですが別のペンネームで短編を描いていた頃がありました。

その時のペンネームが、「竹易てあし」です。

そして今回ご紹介するのが、沙村先生が「竹易てあし」なるペンネームで活動していた時代の作品をまとめた、『おひっこし 竹易てあし漫画全集』です。

ほとんどの作品がコミカルなギャグテイストで、ちょっと一味違う吹っ切れた沙村先生の一面が読める最高に笑える一冊になっています。

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タイトル作者出版社発売年
『おひっこし 竹易てあし漫画全集』沙村広明講談社2002年

『おひっこし 竹易てあし漫画全集』を読んだら……

沙村先生の全力青春物語に心揺さぶられます。

『おひっこし 竹易てあし漫画全集』はどんな漫画?

『おひっこし 竹易てあし漫画全集』は、3つの短編から構成されている1巻完結の読み切り漫画です。

表題作である「おひっこし」が最も項数が割かれており、「おひっこし」だけは全部で5話あります。

それぞれの作品の簡単な紹介をネタバレし過ぎないように書くので、購入する際の参考にしていただければと思います。

おひっこし

最初に収録されているので表題作の「おひっこし」です。

青春真っただ中の大学生達のバンドライフ、そして恋愛模様を描いた作品です。

特筆すべきはギャグ満載で勢いもいかにも「学生」っぽい登場人物達の若いノリ。

そしてそこかしこにぶっ込まれている小ネタの数々。

沙村先生に対して持っているイメージがもしかしたら変わってしまうかも知れませんが、きっとそれは良い方向へ変わると思います。

学生時代っていいよなぁ。

でも学生ってバカだよなぁ。

甘酸っぱいよなぁ。

そんな読後感に浸れる、若いパワーと勢いに満ちた青春漫画になっています。

少女漫画家無宿 涙のランチョン日記

地味に僕的には表題作よりも面白かったのがこちらの「少女漫画家無宿 涙のランチョン日記」です。

何と言いますか、女性漫画家の話ではあるのですが、何を書いてもネタバレになりそうですし、むしろ逆に何を書いてもネタバレにならないような気もする、とにかくカッ飛んだ作品です。

ざっくりと書けば、とある大物女流漫画家の空白の数年間を描いた作品――ということになるのかも知れませんが、途中からは怒涛の展開過ぎて笑いと読み進める手とが止まらなくなりました。

勢いだけ、と言えなくもないです。

ただ、その勢いだけの作品をやり切った沙村――いえ、竹易てあし先生(←そもそもなんて読むのかわかんないです)に拍手を送りたいです。

もちろん、小ネタも満載なのでその小ネタに気付けた数だけ更に笑える度合いも増すかと思います。

みどろヶ池に修羅を見た

沙村先生の取材旅行日記、みたいな作品。

みどろヶ池で超ベタな事が起き、それがオチになっていますが特にこれといって面白いわけでもなかったです。

『おひっこし 竹易てあし漫画全集』を読んだ皆さんの反応

ネタは古いですが、最高に笑えましたね。

ギャグではあるけれどしっかり青春なのです。

画力の無駄使い笑

爆速で過ぎ去っていく日々。2000年が20年前だという事実が本当に意味不明。

『おひっこし 竹易てあし漫画全集』は沙村広明先生渾身の青春コミカル短編。意外なテイストで爆笑必至!

様々なテイストの作品を描いている沙村広明先生ですが、この『おひっこし 竹易てあし漫画全集』は刺さる人にはとても刺さる、青春の甘酸っぱさと若いエネルギーと、そして笑いに満ちた作品が収録されています。

ブラッドハーレーは万人におすすめはしにくいですが、おひっこしはおっさんおばさんになってしまった人にも文句なしでおすすめできる作品ですの、ぜひ気になった方は読んでみて欲しいです。

試し読みだけでも、若いエネルギーを感じれる箇所は読めるのでぜひチェックしてみてください。

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