女性の生理をキャラクター化し、多くの女性、そして男性にも生理というデリケートなテーマをわかりやすく教えることに成功した漫画『生理ちゃん』。
その『生理ちゃん』の作者である小山健先生が実体験を元に、独特なゆる～いタッチで妻が妊娠し出産する過程を赤裸々に描いたエッセイ漫画が『お父さんクエスト』です。
| タイトル | 作者 | 出版社 | 発売年 |
| お父さんクエスト | 小山健 | ポプラ社 | 2017年 |
小山先生はとにかくゆる～いタッチの絵が特徴的で、そのゆるゆるな絵の御蔭でデリケートなテーマであったり、真面目に書くにはちょっと恥ずかしいような話題もすんなりと受け入れられる不思議な力を持っています。
『お父さんクエスト』を読んだら……
妊娠や出産、そして子育てを面白おかしくお父さん目線で知ることができます。
『お父さんクエスト』はどんな漫画？
『お父さんクエスト』は、主人公である小山健（まんま笑）が妻の妊娠についての漫画を描くことになる経緯から始まります。
それもまたとてつもなくゆる～い感じなので、すんなり入り込めます。
そして現代の少子化問題がエッチなビデオが充実し過ぎているからではないか？ と考えるあたりも結構笑えます。
1つ注意点として、小山先生はかなりスケベな先生であることは間違いなく、僕なんかは超笑えるのですが人によっては「センシティブな問題をふざけて描きすぎ」とか「めっちゃ男目線で腹立つ」などと辛らつな意見も割と見ます。
でも、それでもそういったテーマを面白おかしく描こうと挑んでいる時点で僕なんかはすごいよなぁ、と思います。それにデリケートなジャンルはどう描いたって賛否起こるものですので。
そして出産して子供が生まれ、今までとは全く異なる視点を持てるようになった「お父さん」として社会に対して思うことなども正直に描かれています。
男性があまり大声では言えないけれど、妊娠・出産について感じる細かなことも割と赤裸々に描いてくれているので、特に男性は色々と共感できるはず。
奥さんである「さち子」もきっと多くの男性の共感を得られるのではないかと思います。
さち子がお風呂上りに何の色気もなく全裸で堂々と部屋に戻って来て歩き回る描写など、僕も「完全にウチです」状態でした。
逆に女性にとっては、正直すぎる男性目線の意見がちょっと鼻につくのかも知れません。
とにもかくにも、『お父さんクエスト』がどんな漫画かと言うと、
『お父さんクエスト』は小山先生独特のスーパーゆるいタッチと、なんでもユーモラスに解釈するセンスで妊娠・出産・そして子育てまでをお父さん目線から正直に描いた読み切り漫画なのです。
『お父さんクエスト』はどんな人におすすめ？
『お父さんクエスト』をおすすめしたいのは、
そもそも妊娠と出産がどんなものか全く知らない、という人。
妻が妊娠してしまってパニクってる人。
小山健先生の大ファンだという人。
そして、
いつか結婚し子供が欲しいのであれば全ての男性に
おすすめしたいです。
僕らは妊娠のことも出産のことも、おそらく知らなすぎるのです。
ちょっと小山健先生の性欲が強すぎたり、妄想が面白すぎたりはしますが、絶対に知っておいて損はない、いつか来るかも知れない日々の為の知識満載の読み切り漫画です。
『お父さんクエスト』を読んだ皆さまの反応
面白い！と思う人がいる反面、やはり否定的な意見も結構ツイッター上には溢れています。
僕は普通に笑ったし面白かったし為になったのですが、ぜひご自身の目で見て判断してほしいと思います。
クセになるタッチの絵、たしかに真似しようと思っても出来ないのかも知れません笑
参考までに、小山健先生ご本人のアカウントのツイートも貼っておきます。
『お父さんクエスト』は妊娠・出産・育児の知識をゆるいタッチの漫画で学べるのでおすすめ！
結婚してしばらくすると、子供を作るかどうかという問題は必ず夫婦の話題に上ってくるはずです。
僕も妻とはそのような話は何度もし、子供は欲しいと思っています。
しかし、果たして男性に（時には女性自身にも）どれほどの知識があるのか？と聞かれたら、「マジで何も知らない」と答える男性は結構多いんじゃないかと思うのです。
どのような形であれ、知っておいた方がいいに決まっています。
『お父さんクエスト』は特に男性が読みやすい漫画なのではないかと僕は思うので、いつかお父さんになる、あるいはもうお父さんになっている男性はぜひ読んでみて欲しいです。
とりあえず無料で試し読みだけでも良いので、チェックしてみて下さい。
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