春になると思い出すこと。
桜散るあの景色に見たあの人。
甘酸っぱい恋の思い出。
あるいは、永遠に忘れられない衝撃的な記憶。
――今回ご紹介するのは、『ちはやふる』などで有名な末次由紀先生による短編集です。
４つの短編が収録されているのですが、どの物語もハンカチ必須。
カテゴリではレディースコミックですが、ご安心ください、おじさんの僕でも超沁みましたし、超泣きました。
描かれているのは、恋と人生。
４つの物語にキュンとし、そして感動してください。
| タイトル | 作者 | 出版社 | 発売年 |
| ハルコイ | 末次由紀 | 講談社 | 2007年 |
『ハルコイ』を読んだら……
4つの感動的な物語に、キュンとさせられ、涙すること間違いなし。
『ハルコイ』はどんな漫画？
この作品は、講談社の『BE・LOVE』に2007年に掲載された読み切り短編4作品が収録された短編集です。
４つの物語に繋がりはなく、それぞれが独立した恋愛&ヒューマンドラマな短編になっています。
そして何より、どの物語も心にじんわりと響きますし、泣けます。
ここではそれぞれの漫画の内容をざっくりとネタバレしない程度にご紹介しますので、読もうか迷っている方は参考にしていただければと思います。
ハルコイ
50歳の女性と、23歳の保育士の女性の2人が主役の物語。
50歳の女性は彼氏も出来たことのない23歳の女性とひょんなことから知り合い、世話を焼くようになったのですが、ある日保育士の女性に好きな人が出来ます。
その恋の行方と、50歳の女性に秘められた過去が紐解かれていき、最後はとても優しい気持ちになり、泣ける素晴らしくドラマチックな物語。
指輪の片想い
ウェディングプランナーの30歳の女性が主役の物語。
他社の結婚を企画・演出する仕事ながら、自身はバツイチの男性と付き合っており、彼の真剣さがわからずに悩む日々。
30歳女性のリアルな苦悩とハラハラする彼との展開、そしてウェディングプランナーという仕事が起こすクライマックの奇跡にほっこりした気持ちになれる素敵な物語。
好きだからだよ！ が響きます。
美彩食堂
洋食屋を営む実家が嫌で、派遣社員として働く26歳の女性。
そんな女性が捕まえたのは老舗和食屋が実家だという男性。
しかしその和食屋を訪ねてみると、まさかの潰れそうなボロボロの食堂で……。
食堂再建、家族の絆、そして飲食店の大変さなど、いろいろな要素が詰まっていて面白く読め、かつ最後にはしっかり泣かされる素敵な物語。
心に刺さるセリフもすごく多いです。
ななつの約束
七菜ちゃんという少女目線で進む、子供の不安感などがとてもうまく表現されている物語。
お母さんの笑顔を見るべく、ちょっと遠いおじいちゃんおばあちゃんの家まで一人で向かう七菜ちゃん 。
途中に起こる様々な出来事に不安感があふれる七菜ちゃんの心理描写がうまく、こちらもなんだか泣きそうな気持ちになります。
最後はしっかり幸せな気持ちになって読み終えられるのでご安心あれ。
『ハルコイ』を読んだ皆さんの反応
『ハルコイ』は恋と人生に心揺さぶられる感動の1巻完結短編集
どの短編もテイストが異なり、かつしっかり泣かされるとても素敵な物語揃いでした。
僕ね、本当おじさんになってすぐ泣いちゃうようになりました。
この作品で言えば、やっぱり表題作の『ハルコイ』が一番ヤバかったですね。
王道だし、展開読めるっちゃ読めるのですが、それでもあんな素敵描写されて盛り上げられたら泣きますって。
すごく漫画が上手いです。
心も頭の中も洗われたい方、ぜひ試し読みだけでもいいので読んでみてください。
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