ちょっと重たい内容の漫画は読みたくないから、ゆるくて優しくてほんわかできる漫画はないかぁな?
――なんて気分の時、ありますよね。
そんな時におすすめなのが、『うえきの法則』などで有名な福地翼先生がTwitterなどて発表していた作品をまとめた短編集『ご機嫌ナナメの吉岡さん~福地翼短編集~』です。
タイトル | 作者 | 出版社 | 発売年 |
『ご機嫌ナナメの吉岡さん ~福地翼短編集~』 | 福地翼 | ナンバーナイン | 2021年 |
登場人物は皆可愛く、収録されている作品のほとんどが読み切り漫画なのでサクっと読めます。
そして、各エピソードはサクっと読めますが、収録されているお話の数がかなり多いので、200ページ弱のページ数とは思えないほどに読み応えもあります。
『ご機嫌ナナメの吉岡さん』を読んだら……
ゆるくてかわいい雰囲気に癒されつつ、ほんわか気分に包まれて幸せになれます。
『ご機嫌ナナメの吉岡さん~福地翼短編集~』はどんな漫画?
『ご機嫌ナナメの吉岡さん~福地翼短編集~』は、複数の短編が収録されているゆるかわ短編集マンガになっています。
基本的にはどのお話も独立した読み切り漫画になっています。
表題作である『ご機嫌ナナメの吉岡さん』は全7話構成で、不器用でちょっと怖い(雰囲気だけ)吉岡さんと、のび太君みたいなのに余裕で吉岡さんに接する田辺くんとのクスっと笑えて可愛い恋模様が描かれます。
吉岡さんは常にご機嫌ナナメなわけではなく、はたから見たらご機嫌ナナメに見えてしまう――というのがカワイイポイントです。
それを知ってかどうか、田辺くんがずかずかと話しかけていくのがなんとも面白いです。
吉岡さんと田辺くんが付き合ったらどうなるのか? も気になるので、続編も期待したい作品です。
表題作以外では、本当に様々なジャンルの作品が収録されており、SFもあればファンタジーもありますし、宇宙人も出てくれば未来人も出てきます。
全ての作品に共通しているのは、登場人物のかわいらしさと、ほっこりしちゃう優しい結末です。
中には「うまいオチだなぁ」と唸るような短編もあるので、じっくり読んでみてほしいです。
そして終盤には、誌面での連載には至らなかったものの非常に面白くて評判が良かったという2作品が、逆にレアな「ネームの状態」で収録されています。
1作は、何でも引き寄せることのできる能力を得た少年の物語『ヒキヨセル』。
意外な展開と、サスペンス要素もあって小出もと貴先生の『アイリウム』に近いものも感じました。
もう1作は、女の子同士の友情物語『世界のふたり』。
なんともかわいい二人の「ごっこ遊び」が結構笑わせてくれます。
巻末には先生のエッセイ漫画も収録されており、これまた笑える内容になっています。
ネームの状態の作品を読めたり、沢山の短編を読めたり、先生のエッセイ漫画まで読めたりと、普通の短編集以上に贅沢に色々と楽しめる、かなりお得な短編集漫画になっていました。
それこそ漫画家を目指しているような人こそ、読んでみるとネームの描き方なども見れて勉強になるのでは? なんて思いました。
『ご機嫌ナナメの吉岡さん~福地翼短編集~』を読んだ皆さんの反応
『ご機嫌ナナメの吉岡さん~福地翼短編集~』はゆるくて心もほんわかな優しい短編集
ゆるくてかわいい登場人物たちがワチャワチャしている様を読んでニヤけてほんわかできる漫画『ご機嫌ナナメの吉岡さん~福地翼短編集~』。
オチが一ひねり加えてあって感動できる短編もあり、読んでいて飽きない、優しさに満ちた短編集になっています。
ガッツリとしたストーリーものではないので、気軽にリラックスしてこの世界にひたって欲しいなと思います。
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