緻密で非常に濃い画風で有名な、『ベルセルク』などの作者である三浦建太郎先生。
そんな先生が、1巻完結で独特な世界観の中に描き出した巨人戦争の大迫力漫画が『ギガントマキア』です。
タイトル | 作者 | 出版社 | 発売年 |
ギガントマキア | 三浦建太郎 | 白泉社 | 2014年 |
タイトルになっている「ギガントマキア」とは、ギリシャ神話における巨人族とオリュンポスの神々との大戦争のこと。
それをモチーフに、三浦先生が凄まじい迫力の巨人格闘漫画を完成させたわけです。
『ギガントマキア』を読んだら……
超濃い絵柄で描かれる巨人大戦が堪能できます。
『ギガントマキア』はどんな漫画?
『ギガントマキア』を一言で言ってしまえば、大迫力の巨人プロレス漫画です。
進撃の巨人っぽいような気もしてしまいますが、とにかく三浦先生得意の緻密で濃い描写が凄まじく、見開きページもたくさんあります。
世界観はファンタジーな雰囲気で、冒頭から三浦先生の好み全開の始まり方。
即ち 巨人
――主人公は、泥労守(デロス)という名前の大男と、その大男の肩に乗った妖精のような少女、風炉芽(プロメ)が旅をしているという設定。
最後まで全ての設定が明かされるわけではないので謎な部分も多いのですが、2人は旅の途中で虫を操る砂漠の民とであったり、戦ったり、巨人と戦ったり、巨人になったりします。
そして、戦闘シーンは大迫力の見開きページも駆使して非常に見応えあるものになっています。
描きこみエグい……。
で、大迫力の巨人プロレス漫画、と言い表したのは、かなりプロレス技での戦闘が多いからですね。
むしろプロレスファンなんかはより楽しめるのかも知れません。
また、進撃の巨人とちょっと似てるな、と思ったのも、鎧の巨人とエレンとが戦ったシーンを思い出させたからです。
「堅い敵には関節技」
な流れとかですね。
進撃の巨人と異なる点は、やはり三浦先生ならではの濃い書き込みっぷりと描写が凄まじい点でしょう。
後半はまさに巨人戦争な「大巨人プロレス」状態になるのですが、もう迫力ありまくりで一気に読めてしまいます。
とにかく絵で魅せてくれるので、隅々まで細かな三浦絵を堪能してほしいです。
因みに、現在も連載が終わっていない『ベルセルク』がある為か、『ギガントマキア』のレビューを眺めていると結構な確率で「これも最高だけどベルセルクもはよ描いて」という意見が描きこまれていました笑
『ギガントマキア』を読んだ皆さんの反応
本当に迫力のある絵を描きますからね、三浦先生。
まさか続きが描かれる可能性もゼロではない……とでも?
読み始めて数秒で目を疑うほどの描きこみ量で三浦建太郎先生か納得、ってなる感じ。
『ギガントマキア』は圧倒的画力と緻密な絵で見せる巨人戦争の漫画!スカッとしたい時におすすめです
未完のベルセルクの傍ら、こういった凄まじい1巻完結の読み切り漫画を描いてくれるのは本当にありがたいですし、三浦先生ファンはぜひとも読んで所持しておきたい作品です。
とにもかくにも描きこみ量と迫力が凄まじいので、おそらくそれだけでも買う価値あります。
天才の本気の描きこみ、ぜひ読んでみてほしいです。
※追記。三浦健太郎先生が2021年5月6日、54歳という若さでご逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。
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