ブルースリーに憧れる少年は、その髪型も特徴的にしていたせいでクラスでは「ヘルメ」と呼ばれイジメの対象に。
しかしどんなにクラスのイジメっ子が怖くても、兄キには到底及ばない……。
今回ご紹介するのは、濃ゆいタッチと勢いのある描写が特徴的な手石ロウ先生の『兄鬼爆弾』。
現在手石先生は『愚連街』での超濃くて怖い描写がトラウマレベルですが、『愚連街』に通ずるものがハッキリと感じられる読み切り作品です。
※この『兄鬼爆弾』は2016年のアフタヌーン四季賞にて夏の大賞を受賞しています。
『兄鬼爆弾』は一言でどんな漫画?
どんなに強くなってイジメっ子に立ち向かっても、兄貴が最強なのがなんだか笑える青春カンフー漫画?
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
面白そうかどうかの判断がつかない方は、この記事を読み進めていただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
兄鬼爆弾 | 手石ロウ | 52ページ | コミックDAYS |
『兄鬼爆弾』の超ざっくりあらすじ
ブルースリーに憧れるあまり、髪型まで似せている主人公の清次。
しかしその髪型のせいで学校では「ヘルメ」と呼ばれイジメの対象になっていた。
学校で清次をイジメてくるのは主に北間という男子生徒だったが、清次の中ではどんなに北間にイジメられても、家にいる兄キには到底かなわない。清次にとってこの世で一番恐ろしいのは兄キなのだ。
そんなある日、家に帰宅すると兄キの友達が遊びに来ていた。
そして友達の一人が、「お前の弟がイジメられてたよ」と兄キに報告してしまう。
この世で最も恐ろしい兄キの口から出た言葉は、「ちょうど夏休みだし鍛えまくって始業式にボコれよ」だった。
その日から、清次の北間をボコるためだけの特訓の日々が始まる……。
『兄鬼爆弾』のネタバレあり感想
勢いあって絵も濃くて笑えるところも多い『兄鬼爆弾』。
兄キがどれほど強いのか?みたいな描写はないのですが、むしろそれが兄弟間の不思議な力関係を表しているようで良かったです。
兄キに言われて北間をボコるためだけに特訓するくだりは王道漫画のソレな雰囲気があって盛り上がりましたが、北間がいざという時に急速にビビってしまったのがちょっといまいちわかりませんでした。
シンプルにマジビビリしただけ?
しかし北間を謝らせようが、ボコるという兄キとの約束は果たせなかったことから帰宅したら兄キにボコられてしまう清次。
ああ、兄キはやっぱり最強だったんだ笑
そして途中で親からもらった携帯(ピッチか?)に、兄キを兄鬼(&爆弾の絵文字)で登録して完。
先の読めない展開でしたし、まさか兄キにボコられて終わるとも思わなかったので、良い意味で裏切られました。
『兄鬼爆弾』を読んだ皆さんの反応
『兄鬼爆弾』は何よりも兄が怖い弟の成長と戦いを描いたぶっ飛び読み切り漫画
結局のところ、勢いってものすごく大事なんです。
そして、勢いで行っちゃえ!と思ってもそれを本当に最後まで維持するのってものすごく難しいことだったりするのです。
そういう意味で、この『兄鬼爆弾』は最後まで勢い保っていたとても面白いぶっ飛び漫画だったように思います。
この『兄鬼爆弾』で手石ロウ先生が好きになった方は、ぜひ最新情報も追いかけてみてください。
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