『闇金ウシジマくん』で超有名なな真鍋昌平先生の、初期作にして衝撃作な『スマグラー』。
さらに実写映画化もされており、妻夫木聡さん主演で2011年に公開されました。
ヤクザや殺し屋などヤバイ世界での出来事が描かれており、そういったアンダーグラウンドなバイオレンスものが好きな方にはたまらない作品になっています。
というわけで今回は、真鍋昌平先生による『スマグラー』をご紹介します。
| タイトル | 作者 | 出版社 | 発売年 |
| スマグラー | 真鍋昌平 | 講談社 | 2007年 |
『スマグラー』を読んだら……
ヤバすぎる環境での1人の男のシビれる成長物語が堪能できます。
『スマグラー』はどんな漫画？
『スマグラー』は『月刊アフタヌーン』に掲載されていた真鍋昌平先生の作品で、後に単行本化された1巻完結の漫画です。
全4話の構成で、裏社会の生々しい実態と超絶怖いチャイナ・マフィアの殺し屋が強烈なインパクトを残す作品です。
主人公の砧涼介（きぬたりょうすけ）は24歳のフリーターで、役者になろうと頑張っていましたが上手くいかず、ある日ひょうんな事から罠に嵌められ多額の借金を背負うこととなり、その借金を返済するために高利貸の男から紹介された危険な運送屋バイトを始めます。
そしてその運送屋が、死体などのヤバイモノを運ぶ超ヤババイトだったのです。
――今作は今ご紹介した主人公の青年・砧が、クセの強い仲間と一緒にブツを運送するパートと、暴力団内での背筋も凍るようなチャイナ・マフィアを巡る攻防とがそれぞれ描かれ、次第に混ざり合っていく構成になっています。
そして最初は頼りなくてただのダメフリーターだった砧も、最後にはとんでもない事態に巻き込まれ、物凄い成長を遂げることになります。
『闇金ウシジマくん』に代表されるように、真鍋先生は人間の闇を描写するのが抜群に上手い先生です。
今作は初期の作品にも関わらず、ものすごく怖くて暗い裏社会の描写が素晴らしく、読んでいるだけでゾッとしてきます。
さらに重要人物であるチャイナ・マフィアの「背骨」と「内臓」の2人の怖さたるやおしっこちびりそうになるほどです。
ぜひ「背骨」と「内臓」の怖さと、砧青年の凄まじい成長っぷり、そして全てを仕組んでいた以外過ぎる黒幕などをご自身の目で読んでみてほしいです。
特に『殺し屋イチ』など、裏社会でのバトルアクションが好きな方には文句なしでおすすめできる傑作になっています。
※過去にこのブログで『殺し屋イチ』の外伝的1巻完結の作品を紹介していますので、併せてチェックしてみてください。
『スマグラー』を読んだ皆さんの反応
実写映画版が気になっちゃった方は、予告埋め込んでおくので見てみてください。キャスト最高です。
『スマグラー』は違法過ぎる運送屋バイトと男の成長を描いた衝撃の1巻完結漫画
恐ろしく生々しい裏社会。
強引にそこへ放り込まれた青年の急速な成長。
暗躍する暴力団とチャイナ・マフィア……。
いやはや、一度読み始めたらもう止められない、ものすごい熱量を持った作品でした。
裏社会での生々しい物語って、「見たくないけどちょっと覗き見しちゃう」みたいな心理が働く気がします。
そして覗き見したら最後、もう戻れなくなる笑
真鍋先生の初期の作品なだけあって、絵が荒々しいのもまたすごく味があって良いです。
そして初期でこの物語のクオリティ……脱帽です。
上にも書いてきたように、ちょっと怖くて生々しい裏社会の物語なので、そういうのに抵抗がない方はぜひ読んでみてほしいです。
そして裏社会云々以上に、終盤での青年・砧の強烈過ぎる状況での急激な成長が何よりも興奮します。
1人の男の覚悟と成長、シビレました。
気になった方は試し読みだけでもしてみてください。
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