痛快なバトルアクション、胸がキュンとなる恋愛、でもたまには身も心も凍るようなゾッとするダークでホラーな漫画が読みたい!
というわけで今回の特集は、無料で読める読み切り漫画の中から、ダーク&ホラーなジャンル限定で厳選した面白い作品をご紹介。
全てこのページのまますぐに読めるので、どうぞ心ゆくまでゾッとしていってくださいませ。
※1巻完結漫画でも同じジャンルの特集記事を書いています。無料ではないのですが、もし気になる方はあわせてチェックしてみてください。
『共通の敵、派遣します。』トムラ清
社会における「共通の敵」を派遣する、というビジネスを行う会社と、そこに雇われてしまった人々の苦悩を描く社会派でリアルでめっちゃ怖い読み切り。
ホラーとかじゃないのですが、結局社会は共通の敵が少なからず必要だよな、と読んでいて思ってしまったのでやはりこれはダークな漫画だと思います。
ページ数も多めでかつ画力も凄い。
ガッツリ楽しめるリアルで怖い傑作読み切り。
タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
共通の敵、派遣します。 | トムラ清 | 102ページ | コミックDAYS |
『減量機械』 南野夏雄
貧困に喘ぐ男性が、娘の為にとある機械を作り出す物語。
そしてその作り出された機械というのがかなりコワイ機械。
星新一先生のショートショートを読んだ時のような読後感のある、暗いけれどもちょっとスカッとする、そんなダークな傑作読み切りです。
タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
減量機械 | 南野夏雄 | 34ページ | 少年ジャンプ+ |
『岸辺の夢』 山嵜大輝
毎晩夢に同じ女性が現れたとしたら、その女性が一体何者なのか、実際に生きている人物なのか、気になっちゃいますよね?
この作品では、画家の青年が毎晩夢に見る女性を追い求め辺境の地まで赴く物語。
世界中で同じようにその女性の事を夢に見ている人物がいることも途中でわかるのですが、なんともゾッとする不気味な感覚になります。
果たしてその女性の正体とは?
先が気になるとても惹き込まれる読み切りです。
タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
岸辺の夢 | 山嵜大輝 | 54ページ | コミックDAYS |
『ワンミニッツ』カガノマコト
永遠に繰り返してしまうループに入ってしまった男子生徒。
1分間の無限とも思える繰り返しの中で、なんとかループから抜け出そうと足掻くのだが……。
一見してギャグ漫画にも取れるような内容なのですが、読めばわかる圧倒的狂気。
そしてなんとも後味の悪いクライマックスも最高で、迷わずこのダークな漫画のカテゴリにぶち込みました。
ゾッとするループをどうぞ。
タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
ワンミニッツ | カガノマコト | 42ページ | 少年ジャンプ+ |
『泳ぎつづける』春琉渡瑠
読み始めてすぐに「片田舎の牧歌的な青春物語かな?」なんて思ってしまうのですが、後半にかけて一気に不気味でダークな雰囲気になっていく不思議な読み切り作品。
少し急展開すぎる感もあったものの、想像できないクライマックスは恐ろしかったです。
一度読み終わって結末を知ったら、もう一度最初から読みたくなる、そんなゾッとする作品です。
タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
泳ぎつづける | 春琉渡瑠 | 42ページ | コミックDAYS |
『親ガチャ』七海東句
昨今よく耳にする「親ガチャ」という言葉をそのまま漫画にしてしまった作品。
この漫画内では、親ガチャをすれば自分の見た目も変わります。
じゃ、ちょっくら親ガチャしてきます。
タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
親ガチャ | 七海東句 | 50ページ | コミックDAYS |
『裏京都』 夢弥
京都の裏の姿を描いたホラー読み切りで、後に連載されて完結もしている作品です。
読み切りではありますが、しっかりと気持ち悪い描写がありグロ好きもきっと満足の内容。
きっとあなたも今後京都に行った際には絶対に悪さはするまい、と誓うことになるでしょう
タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
裏京都 | 夢弥 | 31ページ | ゼノン編集部 |
『汚れた血』 粟森きち
姉と妹のものすごく生々しくて暗い感情を描いた衝撃的な作品。
感想でも書きましたが、姉妹も兄弟も人間ですから、上っ面の仲良しこよしな関係ではなく、もっと恨みつらみの混ざった暗い感情を持っていることだって普通にあるのです。
そんな暗い部分をハッキリと描いている怖くてダークな傑作。
タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
汚れた血 | 粟森きち | 44ページ | 少年ジャンプ+ |
『アリゲーター』飴井涼
自分だけ見た目がヒト……。
アリゲーター社会における奇病により、人間の見た目で産まれてきた少年の葛藤の物語。
ものすごくクセの強い設定ですが、途中現れる同じような境遇の女の子に対する態度や、後半の少年の混乱まで、読んでいて胸が苦しくなるのですが、不思議なパワーで読まされてしまう……そんな恐ろしい作品です。
僕だってかっこいいアリゲーターとして産まれてきたかった……。
そんな少年の心の叫びに満ちた読み切り。
タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
アリゲーター | 飴井涼 | 47ページ | コミックDAYS |
『愚狗の子』 大山満千
ものすごく味のあるタッチで描かれる幼い殺し屋の物語。
殺し屋を扱った作品は大体ダークで怖い世界観になりますが、この作品もしっかり暗い感じで最高です。
ダークで怖い裏稼業の世界が見たければぜひ。
タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
愚狗の子 | 大山満千 | 50ページ | コミックDAYS |
『こんな季節に死にたいあたしの』 清家雪子
自殺することを決めていた少女が、コロナ禍によってその計画を邪魔され、生き延びてしまっているというなんとも考えさせられる設定の物語。
娘の自殺願望を知った母の微妙な感情のゆらぎの表現が秀逸で、なんとも心に響く、暗いけれども温かい作品になっています。
タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
こんな季節に死にたいあたしの | 清家雪子 | 17ページ | コミックDAYS |
『怪物ナーガの献身』原作:花林ソラ/漫画:音羽さおり
蛇の怪物ナーガが擬態している女性と、青年とのラブロマンス。
展開は予想できるような王道展開なのですが、終盤での主人公青年の行動がホラー。
色々な性癖が詰まっているような、なんとも不気味な雰囲気の作品です。
タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
怪物ナーガの献身 | 原作:花林ソラ 漫画:音羽さおり | 58ページ | 少年ジャンプ+ |
『進撃の巨人』 諫山創
いきなりなんだ?
と思うかも知れませんが、こちらはご存知諫山創先生の大傑作『進撃の巨人』の、プロトタイプとなった読み切り作品です。
まだ若かりし頃の諫山先生が持ち込んだ読み切りが、なんと現在無料で公開されているのです。
申し訳ないのですがこの作品だけは⇓リンクから飛んで読んでもらうことになるのですが、本当にすぐ無料で読めるので進撃好きでもしまだ読んでいない方がいましたら、ぜひ読んでみてください。
もうすでに諫山先生の中には出来上がっている世界観があったのだ……と知ることができます。
タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
進撃の巨人 | 諫山創 | 65ページ | マガジンデビュー |
『いろはちゃんはキモい』 奥灘幾多
幼馴染であり、引きこもってしまっている少女を外に出すべく尽力する主人公の少女。
それだけ読めば明るい物語だと思うのですが、読めばわかる全体的に漂っている暗い雰囲気。
引きこもってしまっている少女の描写、それを外に出してあげようと思っている少女の本当の心の内……。
なんとも怖い人間の内面を見ているような気持ちにさせられる、ダークな傑作です。
感想記事にも書いていますが、押見修造先生の作品や阿部共実先生の作品が好きなら特におすすめできます。
タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
いろはちゃんはキモい | 奥灘幾多 | 33ページ | コミックDAYS |
『変貌』 光紡麦
親戚のおばさんの家に預けられている少女の、辛く苦しい日々の物語。
とにかくおばさんとおばさんの息子が意地悪で、いじめられまくります。
少女の心の塞ぎようを、虫の姿でデフォルメして描写しているのがとてもおもしろく、クライマックスではしっかりその描写が活かされる感動が待っています。
胸糞悪い話ではありますが、しっかりと救いもある独特な読後感の物語です。
タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
変貌 | 光紡麦 | 43ページ | コミックDAYS |
『キスしたい男』 タイザン5
アンジェリーナ・ジョリーとキスしたい少年の、成長と気付きの物語。
一見ギャグ漫画にも思える冒頭なのですが、読みすすめる内にこの漫画が全く異なる性質をもった作品であることがわかってきます。
そして衝撃的な事実を知り、結末まだ読んだあなたは、きっともう一度最初から読み直したくなることでしょう。
タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
キスしたい男 | タイザン5 | 48ページ | 少年ジャンプ+ |
『呪いの人形VS鮫星人』 一ノへ
怪獣プロレスが読めるのか? と期待させるようなタイトルの作品名ですが、ちょっと肩透かしを食らうと同時に、思っていたのと違う怖さを味わえる不思議な作品です。
呪いの人形も怖いですし鮫星人も超怖いのですが、結局一番怖いのは人間の様々な負の感情がこもった呪いなのです。
タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
呪いの人形VS鮫星人 | 一ノへ | 51ページ | 少年ジャンプ+ |
『怖がり女子は怪談を聴かされる』 兎屋まめ
ジャンプ+で読める作品とは思えない、しっかりと良きホラー作品達の血を受け継いでいるかのようなホラー読み切り。
伊藤潤二先生や楳図かずお先生など、有名ホラー漫画家の作品が好きな方もきっと楽しめる作品になっています。
連載もできるような終わり方で、続き読みたい! と思わせてくれる傑作です。
タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
怖がり女子は怪談を聴かされる | 兎屋まめ | 45ページ | 少年ジャンプ+ |
『流血所』 岩井トーキ
風呂場で手首を切り、死のうとしている少年。
すると目の前に自らの血液が姿を現し、少年に説教を始めた……。
――と、冒頭だけ読んだ感じだと自らの擬人化した血液に「生きろ!」と怒られ、立ち直る物語なのかと思いきや……。
血から受けた説教をきっかけに、少年は自分の様々な過去を回想していくことになります。
それらは些細な事であっても、少年の心に暗く重く残っている数々の忌々しい記憶。
暗くてヘビーな設定ではありますが、考えさせられ、最後には泣かされる良い物語になっています。
タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
流血所 | 岩井トーキ | 38ページ | となりのヤングジャンプ |
まとめ:たまにはゾッとするダークでホラーな漫画を読んでみては?
ゾッとするけど面白いダーク&ホラー漫画特集、いかがでしたでしょうか?
実は僕はこのブログを運営し始めてからホラー漫画が好きになりました。
それまではただの気持ち悪くて怖いだけのジャンルだったのですが、そこに「面白さ」がしっかりとあることを知れたからです。
今回ご紹介した作品は全て無料で読めますから、ぜひホラーやダークな漫画が苦手だった方も挑戦してみてほしいです。
面白さがわかると、ものすごくハマってしまうかも知れません。
そしてどうしてもダメだった方は、他ジャンルの特集も数多く書いているのでよければそちらもチェックしてみてください。
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