JAXAの地球外生命体探査プロジェクトとして、とある高校に設置された四角い箱。
そこにはどんな手紙も入れてよく、もちろん読んでもらう相手は宇宙人。
あなたならどのような手紙を入れますか?
――今回ご紹介するのは、そんな宇宙人へ読んで欲しい手紙を中心に牧歌的な高校生の日常が描かれる優しい雰囲気の読み切り作品『青い星』です。
空気感と雰囲気で読ませる高校生活の日常は何とも懐かしく、そして甘酸っぱさもある優しいなにかに包まれています。
ただ、タイトルと冒頭の出だしから、壮大なSFモノを期待してしまうと少し肩透かしを食うかも知れません。
『青い星』は一言でどんな漫画?
宇宙人への手紙を中心とした、優しい雰囲気に包まれた高校生達の日常を描いた読み切り作品。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
面白そうかどうかの判断がつかない方は、この記事を読み進めていただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
青い星 | ラライヤ佐藤 | 39ページ | コミックDAYS |
『青い星』の超ざっくりあらすじ
ある日、とある高校にはJAXAの地球外生命体探査プロジェクトの一環として、宇宙人に読んでもらいたい手紙を募集する箱が設置されます。
ある女子生徒は、ずっと描けずにいた自作の漫画をようやく完成させますが、受験勉強の間手元に置いておいても集中できないから、と自分の漫画を宇宙人に読んでもらうべく箱へと入れます。
ある男子生徒は、「宇宙人に何か伝えるとしたら何がいい?」と妹や母親に聞いてみますが、ピンと来る回答は得られず、結局授業中に友人から回ってきた「おれカノジョできたわ」という手紙を宇宙人に読んでもらう箱へと入れます。
またとある女子生徒は、憧れていて多くの女子からモテモテの男子の先輩にラブレターを書き先輩の下駄箱へと入れておきます。
しかしそのラブレターは、ラブレター自体に慣れている先輩自らの手によってゴミ扱いされ、宇宙人に読んでもらう箱へと入れられてしまいます。
そしてまたある生徒はこの地球のみんなの想いを代弁するかのように宇宙人に語り掛ける内容の手紙を書き……。
『青い星』のネタバレあり感想
僕も最初、派手なSFモノかと思い込んで読み始めたので、ちょっと意外でした。
しかし全体的に漂う優しい雰囲気と、懐かしさを感じるような淡々とした高校生達の日常になんとも不思議な心地よさを味わえました。
宇宙人に読んでもらう手紙を入れる箱、というのはあくまでも高校生達の中では「ほんのわずかな日常の変化」でしかないのですが、それでもやはり読んでもらい相手が宇宙人となると夢もありますし、生徒によっては大きな決断になったりもするのでしょう。
そのあたりの設定のバランスは面白いな、と思いました。
物語は群像劇のように、複数の生徒の短い日常の描写が次々に描かれ、最後には一人の男子生徒の「僕たちはここで生きています」という文章で終わります。
想像した内容とは違いましたが、なんとも優しくて心地よい高校生の日常とほんの少しの変化を描いた牧歌的な漫画になっていました。
『青い星』を読んだ皆さんの反応
『青い星』は牧歌的な雰囲気漂う宇宙人への手紙を巡る高校生達のなにげない日常の物語
Twitterでの反応にもあったように、ほんのわずかなものではあるけれど、ちょっと誰かに見て欲しい、聞いてほしいことってあります。
まさにこの『青い星』に出てきた高校生達のように、しょうもないことからちょっと勇気がいることまで、時に遥か彼方の宇宙人であったとしてもちょっと聞いてほしいことを聞いてくれる存在というのはありがたいものです。
宇宙人も出てこないし、宇宙人が手紙を読むシーンがあるわけではないけれど、なんとも優しくて懐かしくて甘酸っぱい、そんな夢と日常が描かれた素敵な読み切り漫画になってしました。
誰にでもおすすめしたい素敵な作品ですのでぜひ読んでみてください。
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