結婚式を間近に控え、慌ただしく様々な準備に追われている中で少しだけ憂鬱になっていく心。
いわゆるマリッジブルーになってしまっている主人公女性は、突然夢の中から飛び出してきたようなバレエダンサーと出会う。
――今回ご紹介する作品は、非常に独特な空気感を持った作品です。
描かれていることはあくまでも現実に起きている出来事なのですが、それはまるで夢のようであり、あたかも「瞬間的な恋」のようでもあります。
結婚間近の女性に起きた、現実とも夢ともわからぬ不思議で素敵な出会いの物語、せひ堪能してみてください。
――というわけで今回ご紹介するのは、鳳朔先生による『汚れた感じの白』です。
この読み切りは一言でどんな漫画?
結婚を目前に控えた女性が世界的バレエダンサーと出会い、短い期間を共に過ごす、不思議で素敵な夢の中のような物語。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
汚れた感じの白 | 鳳朔 | 40ページ | コミックDAYS |
『汚れた感じの白』の超ざっくりあらすじ
主人公は結婚を控えたOL、二緒。
幸せなはずなのに彼とはスレ違いでどこかすきま風が吹く心持ちだった。
結婚に迷いを覚えるある日、二緒はお気に入りの跳ね橋で世界的バレエダンサー、ゲテと出会う。
公演を控えているのに自由気ままに踊り振舞う彼とひょんなことから数日暮らす事になる。
ゲテは自由そのもので結婚に迷いの生じていた二緒の心を解き放って行く。
幻想的なゲテとの冒険を楽しみ彼に惹かれて行く二緒。
結婚かゲテとの冒険か、二緒が最後に手を取ったのは――。
『汚れた感じの白』を読んだ感想
この話に登場する2人の男性、ゲテと文助は対極にある存在です。
ゲテは非現実を生きる夢の様な存在。
文助は現実を生きるリアルな存在。
その狭間で揺れる二緒が夢と現実を行ったり来たりしている様子が巧みに表現されていました。
二緒は所謂マリッジブルーになりかけている状態で現実を突きつけて来る文助との関係に辟易していました。
そこに夜の跳ね橋で優雅に踊るゲテと言う絵本の王子様の様な存在に出会う事で一時的な現実逃避とアバンチュールを楽しみます。
一時的にでもゲテに惹かれ燃え上がる気持ちを自覚し非現実の世界で彼と幸せになる事を夢想してもそこは理性が働きます。
二緒は夢の中では生きて行けないと最初から分かっています。
これは二緒が既に大人で夢見る少女では無い事を示しています。
夢の中で生きていられるゲテは行ってしまえば子供。
ピーターパンの様な彼について行けるウェンディには成れない二緒。
だからこそ夢は夢として遠くから眺めている程度で良いと悟る事が出来たのです。
本来違う世界で生きる2人が交わる事の出来た夜の跳ね橋は、夢とも現実とも捉えられない独自の世界観を構築しています。
是非夢でも現実でもない第三の世界を堪能してみてください。
『汚れた感じの白』を読んだ皆さんのSNS上での反応
『汚れた感じの白』は独特な空気感が魅力的な夢の中のような出会いを描いたおすすめ読み切り漫画
なんとも不思議な読後感の物語でした。
読み終わったあと、まるで夢から醒めた時のような感覚に陥る作品です。
安易な展開にならずそれぞれが元に戻っていく(けれども経験した事はしっかりと胸に留めて)様がすごく素敵でした。
もしまだ読んでいないのであれば、きっとあなたの心も素敵な世界へ飛び立てますからぜひ読んでみてください。
そしてこの『汚れた感じの白』が面白かったのであれば、作者である鳳朔先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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