みなさんも漫画のタイトルである程度中身を想像して読み始めることは多いのではないかと思います。
もちろん、僕もそうです。
では、今回ご紹介する窓田究コ先生の『苺パフェな神様』というタイトル。
ではこのタイトルで、あなたはどんな内容の漫画を想像するでしょうか?
僕は、神様と人間とのドタバタラブコメをまず想像しました。
そうでなければ、苺パフェを巡るスイーツグルメ漫画かな?とも想像しました。
しかし実際は全然違いました。
苺パフェという言葉で優しく包まれた、最高に泣ける感動の物語……。
――というわけで今回ご紹介するのは、窓田究コ先生による意外な展開で感動させられる傑作『苺パフェな神様』です。
『苺パフェな神様』は一言でどんな漫画?
人の身体を依り代とし人間界へ現れた神と少女の、不思議で優しい物語。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
苺パフェな神様 | 窓田究コ | 48ページ | 少年ジャンプ+ |
『苺パフェな神様』の超ざっくりあらすじ
山の麓に広がる街で暮らす少女・マナ。
マナは最近、その地域では昔から伝説として語り継がれる山の神が生き物の身体を借りて人間界へと現れる「ヨリシロさん」と出会ってしまっていた。
さらにマナはヨリシロさんからお金までせびられていたが、代わりにヨリシロさんに対して「願いを叶えて欲しい」とお願いした。
マナのお願いというのは、山の山頂まで一緒に登ってほしいというもの。
ヨリシロさんは少女一人で登るのは危険であることも伝えたのだが、マナは言うことを聞かずに登ることにする。
なぜマナはそこまでして山の頂上を目指そうとしたのか……全てが明らかになった時、ヨリシロさんとなった神の心もまたわずかに変化することになるのだが……。
『苺パフェな神様』のネタバレあり感想
全てのシーンが伏線になっていて、最後に全てがつながったとき大きな感動になるという、構成も物語も素晴らしい読み切りでした。
冒頭のページで神社に願掛けしている少年こそがマナの兄であり、事故死してしまう直前のシーン。
そして兄は妹のマナの高熱が治まるように願掛けをしていて、妹の好きな苺パフェをまた一緒に食べに行きたい、とお願いしているわけです。
一度最後まで読んで2度目を読むと、冒頭から泣けます。
さらにその願掛けを聞いていたのが、当時キツネの身体を借りていた山の神。
その山の神は後にマナの兄の死体を借りて人間界に降り立ち、あの時聞いた「苺パフェ」なるものを食べ、そしてマナと出会ったのです。
初見だとマナのヨリシロさんに対する態度はよくわからず、むしろちょっとヤベェヤツなのか?とさえ思えてしまいます。
しかし2度目は全てが兄の姿と神とを重ねて見ていた妹の態度だったのだとわかり、泣けちゃいます。
クライマックスには、山の神自身も自分が借りている身体がマナの兄であることを知り、感情移入しちゃうわけではないのですが少しだけ憤ってくれ、マナの手を取り、花火を見て、最後には麓まで背負って送り届けます。
その後ズルズルと優しくするわけではない神様がまたカッコイイ。
二度と山には登ってくるな、ときつく忠告し、マナとは別れるヨリシロさん。
最後に兄との想い出を作れたマナは、たくましく生きていく活力を得たのです。
――なんと言いますか、完璧でした。
パフェに釣られて読み始めて、妹と神様の妙な空気感に違和感を感じて、ラストで全部が繋がって泣かされる……さらに2度目を読んで冒頭から泣かされる……。
ぜひ多くの方に読んで欲しい、素敵な作品だなと思いました。
『苺パフェな神様』を読んだ皆さんの反応
『苺パフェな神様』は神と少女の予想外な感動物語なおすすめ読み切り漫画
苺パフェに釣られ、キツネに癒やされ、神様と少女の衝撃の展開に涙する……。
なんとも優しくてあたたかい作品でした。
もしまだ読んでいないのであれば、きっとあなたの心を優しい気持ちで満たしてくれると思いますのでぜひ読んでみてください。
読まねばわからない、予想外の素敵な物語ですので、できればネタバレなど読まずに読んだほうが楽しめるかと思います。
そしてこの『苺パフェな神様』が面白かったのであれば、作者である窓田究コ先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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