地震によって崩壊してしまった日本。
病気は蔓延し、政府も大混乱。
そうして冬の時代となり壊滅的なダメージを受けた都市の中では、たくましく生きていく人々の姿があります。
今回ご紹介する読み切り作品では、そんなボロボロになった日本で生きる1人の少女と、とあるアニメ作品を手掛けていた元アニメーターの希望に満ちた物語が描かれます。
崩壊した日本の中の優しく暖かな交流を読み進めるうちに、あなたの涙腺も崩壊してしまうこと必至。
――というわけで今回ご紹介するのは、『世界のおわりのペンフレンド』です。
この読み切り作品は、原作を『株式会社マジルミエ』の岩田雪花先生が担当。
第一話が完璧過ぎると話題にもなった『株式会社マジルミエ』の原作者とあって期待度ぶち上がり。
さらに漫画は『仄見える少年』で漫画を担当していた松浦健人先生。
この最強タッグのパワーは、読めばすぐにわかるはずです。
ものすごく良い作品になっています。
『世界のおわりのペンフレンド』は一言でどんな漫画？
震災により崩壊した日本で、少女と元アニメーターの男性がとあるアニメの絵を通して交流していく、あたたかくて超泣ける読み切り作品。
この時点でもう読みたい！と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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| タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
| 世界のおわりのペンフレンド | 原作：岩田雪花 漫画：松浦健人 | 55ページ | 少年ジャンプ＋ |
『世界のおわりのペンフレンド』の超ざっくりあらすじ
大地震によって機能の麻痺した日本。
大地震だけでなく病気までもが蔓延し、都市機能は完全に崩壊していた。
そんな崩壊した日本でたくましく生きる少女・かすみは、その日も自分だけの秘密の場所になっている文房具店へと向かった。
崩れかけてはいるものの、その文具店には絵を描くことが大好きなかすみにとっては宝のような文房具類が山のように並べられている。
かすみは好きなペンを手に取り、早速自分の大好きなアニメ作品『ミラクルモモ』のキャラクターを描き始めるのだった。
一方、その文房具店を両親より引き継いでおり、さらに過去にアニメーターとして働いていた男性は友人と時間を持て余していた。
しばらくして店の見回りに行くことにした男性は、店の中でかつて自分が監督した作品『ミラクルモモ』の落書きがあることに気づく。
初監督作品だったにもかかわらず大地震が発生したことにより頓挫してしまったそのアニメは、男性にとって思い出深いものであり、男性はかすみの落書きに絵で答えてあげることにした。
そうしてその日からかすみと元アニメーターの男性とのお絵かきによる文通が始まるのだが――。
『世界のおわりのペンフレンド』のネタバレあり感想
読んでまず驚くのが、とんでもなく細かく書き込まれたコマの数々です。
物語は日本が大震災により崩壊しているという設定なのですが、高い画力によって紡がれる絵がそれら設定に説得力を与えてくれています。
そして物語はミラクルモモと言うアニメが大好きな少女かすみと、ミラクルモモを監督したにもかかわらず震災にあい心折れてしまった元アニメーターの男性によって展開していきます。
小さな文房具店にてミラクルモモのお絵描きを通して2人は交流していくのですが、その様子は読んでいてとてもほっこりとし、心温まります。
特に終盤元アニメーターの男性とかすみが出会うシーンでは、ほっこりするのと同時に涙も溢れてきました。
ラストシーンでは時系列は未来へと動き、かすみとその男性とは初めて会ったあの日以来再会できていないことが語られます。
そしてミラクルモモの敵役ではあったものの、元アニメーターの男性の計画では劇的な展開を辿り味方になる予定であったことが明かされたミラクルモモ内のキャラクター、ミララのアニメ映画を大人になったかすみが監督している、という涙腺が溶けそうな展開に。
さらにさらに、上映会場に向かうどこか見覚えのある男性の姿が描かれ、物語は結ばれます。
いやもうすごかったです。
面白かったし、泣けたし、読後感もすごく優しい気持ちになるし……。
登場人物も極少ないのにこの感動。
こういうのは傑作と言っていいのでしょうね。
文句なしにおすすめしたい作品ですので、とにもかくにもまず読んでみてほしいです。
そしてあたたかく優しい読後感に浸ってみてください。
『世界のおわりのペンフレンド』を読んだ皆さんの反応
『世界のおわりのペンフレンド』は崩壊した日本に輝く小さな希望の物語を描いたおすすめ読み切り漫画
なんと優しく、なんとあたたかい物語。
世界は崩壊しているというのに、優しさしかない物語。
これは本当に泣けるし面白いので、ぜひ多くの人におすすめしたいです。
もしまだ読んでいなければ、きっとあなたの心を優しさ感動で包んでくれると思いますので、ぜひ読んでみてください。
そしてこの『世界のおわりのペンフレンド』が面白かったのであれば、作者である岩田雪花先生と松浦健人先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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