独特な雰囲気と特殊な時間の流れを経験することになる「大学生生活」。
そんな大学生としての暮らしを女子寮で満喫しながら将来を考える女子2人が主人公の物語を今回はご紹介します。
作者はかつて『外天楼』をご紹介した石黒正数先生。
今作は『外天楼』のようなSFではないのですが、ゆるいのに深い会話をする女子2人や、漠然とした将来へのビジョンやそれに対する考え方など、思った以上に深い対話も楽しめる傑作1巻完結漫画になっています。
――というわけで今回ご紹介するのは、石黒正数先生の『ネムルバカ』です。
タイトル | 作者 | 出版社 | 発売年 |
ネムルバカ | 石黒正数 | 徳間書店 | 2008年 |
『ネムルバカ』を読んだら……
大学生という特殊な期間に置かれた女子2人の独特の視点と考え方に唸り、かつ最後は前向きになれます。
『ネムルバカ』はどんな漫画?
この作品は、石黒先生の比較的初期に描かれた作品なのですが、今読んでもとても考えさせられる対話の多い深みのある日常系1巻完結漫画になっています。
物語は全7話の構成で、ゆるやかではありますがすべてのお話は繋がっています。
大学の女子寮で共同生活をするバンドマンのセンパイと、特に夢もなくなんとなく暮らしているコウハイとの、ゆるいけれども変化に富んでいて深みのある物語が描かれていきます。
Twitterなどでもバズったこともある「駄サイクル」という造語が出てくるエピソードは、もしかしたらそこだけ読んだことがある人もいるかもしれません。
目次だけ書いておくと――
第1話『ネムルバカ』
第2話『バカショージキ』
第3話『ジキューセン』
第4話『センニチテ』
第5話『チテイジン』
第6話『ジンゾウニンゲン』
第7話『ゲンキデネ』
です。
※ちなみに駄サイクルの話が出てくるのは『第4話 センニチテ』です。
基本的にはセンパイコウハイのゆるくて面白い生活と考え方、そして対話が中心で話は進んでいくのですが、終盤ではセンパイに意外な転機が訪れ劇的な展開になっていきます。
ゆるくてのほほんとした序盤の雰囲気とはちょっと違う、劇的でちょっと泣けて前向きになれる激動のラストはぜひご自身で確かめてみてください。
『ネムルバカ』を読んだ皆さんの反応
『ネムルバカ』は大学生女子2人によるユルいのに勇気をもらえる傑作1巻完結漫画
割とサクッと読めてしまうボリュームなのですが、とにかく主人公2人の会話、そしてクセのある登場人物たちとのやりとりが面白く、最後まで楽しく読めます。
そして何より、大学生という一番半端で一番自由で一番不安定な状況を、2人の対照的な女性で描くことで実にわかりやすく表現してくれている作品だな、と僕は感じました。
読む人によって感情移入できるかどうかは変わってくるかと思いますが、きっと何かしら心に刺さるものはあるはず。
特に今現役の大学生だったりする方は、きっと多くの部分で共感できるでしょうし、もしかしたら大切な一冊になる作品かもしれません。
迷ったらぜひ試し読みだけでもしてみてくださいませ。
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