中学生の時に決まった自分の夢。
その夢を叶える為に音大にも入り、がむしゃらに頑張ってきた8年間。
それでも報われなかったとしたら……。
――今回ご紹介するのは、そんな夢を追いかけ夢破れた女性の心の葛藤と前進を描いた、西野杏先生による『胸の中のコンチェルト』です。
『胸の中のコンチェルト』は一言でどんな漫画?
有名交響楽団に入る事を夢見た女性の挫折と葛藤、そして再起を描いた読み切り漫画。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めていただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
胸の中のコンチェルト | 西野杏 | 36ページ | 少年ジャンプ+ |
『胸の中のコンチェルト』の超ざっくりあらすじ
中学二年の時、主人公・沙織は、友人である小豆と共にオーケストラを見て衝撃を受け、将来その道へ進むことを決意した。
そして沙織は夢を叶える為に音大に入り8年間努力を重ねてきたが、結局沙織が望んだ交響楽団に入ることは出来ず、挫折した沙織は中学校にて音楽教師をするという道を選んだのだった。
中学校での音楽教師の仕事は無難であり、人間関係も良好にいっていたのだが、ある日かつて一緒に夢を見た小豆から連絡があり、交響楽団のオーディションを一緒に受けないか?と誘われる。
もう夢は諦めたつもりでいた沙織だったが、その小豆の誘いをきっかけにかつて打ち砕かれた努力や苦しかった経験などを思い出してしまう。
しかし一度は諦めた夢であるからと小豆の誘いを断った沙織だったが、後日小豆から「交響楽団のオーディションに受かった」と連絡が来た瞬間、沙織の中に溜め込んでいた様々な感情が爆発してしまうことになる――。
『胸の中のコンチェルト』のネタバレあり感想
音大にも通い、8年間努力を重ねたのに報われない……という気持ちがどういう気持ちなのかは僕には到底理解できませんが、それはもう相当なツライ想いなのだと思います。
主人公の沙織は、夢を諦め、音楽教師として中学生達を指導していますが、それはどことなくやっつけ仕事な感のある指導。
それでも、人間関係も良好でお給料ももらえて、満足していたかのような沙織でしたが……。
小豆からの誘いでまた感情的になっていく様は読んでいてなんとも苦しかったです。
まさに人間ってこんな感じだと思います。
うまくいっているように思い込んでいるけれど、実は多くの本当にやりたい事を押し殺していて、自分で見えないように心の奥にしまいこんでいる。
それがふとしたきっかけで表に出て来てしまった時、最初に沸き起こる感情というのはこの作品の中の沙織がそうであったように、「怒り」とか「嫉妬」とかだと思うのです。
特にこの作品の沙織は、8年間の努力が土台にあるので、その怒りや嫉妬のエネルギーは相当なものでしょう。
そして、クライマックスでは偽ってきたあらゆる気持ちを拭い去り、学校を辞めて再び首都交響を目指すことを決意する沙織。
急だなぁ、とも思いましたが、それほどに大きなターニングポイントであり、気付きだったのでしょう。
若干の力業感も感じましたが、実に人間くさい感情が描かれている心揺さぶられる読み切り作品になっていました。
『胸の中のコンチェルト』を読んだ皆さんの反応
『胸の中のコンチェルト』は追いかけた夢への葛藤を鋭く描いたおすすめ読み切り漫画
なんとも感情爆発しまくりで疾走感もある読み切り作品でした。
Twitterでも書かれていましたが、もう少し長い尺でしっかり読みたかった気もします。
あなたは何を感じるか? もしまだ読んでいないのであれば、ぜひ読んでみてください。
そしてこの『胸の中のコンチェルト』が面白かったのであれば、作者である先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
※因みにですが、タイトルについている「コンチェルト」は協奏曲の事です。
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