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失われゆく神話と伝統が紡ぐ壮大で摩訶不思議な物語『マッドメン』【おすすめ1巻完結漫画】

マッドメン

突然ですが、あなたは日本神話をどれほど詳しく知っているでしょうか?

今回ご紹介する諸星大二郎先生の『マッドメン』は、パプア・ニューギニアでの神話や伝統、そして少数民族が登場する作品。

そして非常に面白いのが、パプア・ニューギニアで信仰されているとある神話が、日本神話と酷似している……という設定がこの作品のキーになっている点です。

もちろんこの漫画全てがノンフィクションではないのですが、実際に日本神話だけに限らず各国の神話というのは違う国の神話となぜか似ている(あるいは少し内容を変えただけでほぼ同じ)部分が多いのは有名な話です。

故にこの『マッドメン』は民俗学好きや文化人類学が好きな人にとっては最高に好奇心を刺激される面白い内容になっています。

少し年代も古い作品ではありますが、諸星大二郎先生の強烈な絵と内容とが相まってものすごいインパクトを与えてくれる傑作になっています。

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タイトル作者出版社電子版発売年
マッドメン諸星大二郎河出書房新社2015年
※第一巻が秋田書店より発売されたのは1985年

『マッドメン』を読んだら……

パプワ・ニューギニアでの伝統と神話、そして日本神話とがリンクしていく、不思議で壮大な世界観と設定にぐいぐい惹き込まれます。

『マッドメン』はどんな漫画?

『マッドメン』は諸星大二郎先生が1975年から『月刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて連載を不定期連載した作品です。

諸星先生独特の濃いタッチと、太い物語とで描かれる大ボリュームの一冊で、なんとページ数も400ページ超え。

それもそのはずで、過去様々な出版社により出版されており、全2巻で発売されたこともあるほど。

そして今回ご紹介している河出書房新社からの電子書籍版も、441ページの超ボリュームです。

※過去にご紹介した『マタギ』が800ページ超えの異次元のボリュームでしたが、普通1巻完結漫画は300ページ弱ぐらいがほとんどです。

そしてこの作品は多くの人々や作家にも影響を与えたことでも有名で(特に宮崎駿監督や庵野秀明監督は諸星先生ファンで有名)、その理由は読めば納得、なんとも言えない強力な魔力を秘めた作品なのです。

ここでは3部にわかれた『マッドメン』の物語の内容を、ざっくりとネタバレしない程度にご紹介しますので、読もうか迷っている方は参考にしていただければと思います。

第Ⅰ部

第Ⅰ部は導入部でもあり、パプア・ニューギニアに存在する少数民族のガワン族や、泥で作ったお面を被った泥男(マッドメン)について語られます。

人類学の研究者である篠原教授が、パプア・ニューギニアから帰国したところから物語は始まり、娘の波子(なみこ)がそれを迎えに来ていて、マッドメンの説明をされるのです。

そしてその時、篠原教授がパプア・ニューギニアより1人の全身に刺青をした少年・コドワを連れてきています。

このコドワと波子こそがこれから展開していく壮大な物語の核となる2人。

日本とパプア・ニューギニアとの股にかけた長く不思議な物語が始まっていくのです。

第Ⅰ部に収録されているお話は以下の通り。

・マッドメン

・ペイバック

・オンゴロの仮面

・森からの脱出

・森のマリア

・カーゴの時代

第Ⅱ部

第Ⅱ部では、時系列がⅠ部から順になっていないので若干混乱するかも知れませんが、単体の作品としても評価の高い2作が収録されているパートです。

僕も初めて読んだ時、この第二部の2つのお話はとても胸に刺さりました。

最初に収録されているのは「天国の鳥」という物語。

原初の汚れのない人間達が暮らす村を描いたエピソードで、漫画的な面白さに溢れた名エピソードです。

そしてもう1つが、「鳥が森に帰る時」というエピソード。

こちらは森の奥に暮らす謎めいた老人「森の老人」と仮面とを描いたお話で、これまた非常に面白さに溢れたエピソード。

クライマックスでは意外な宗教との繋がりも明らかになり、知的好奇心も刺激されまくりです。

第Ⅲ部

そして最後の第Ⅲ部では、いよいよ波子とコドワの運命も大きく動くことになります。

パプア・ニューギニアに残された言い伝え。

日本の土偶とパプア・ニューギニアで発見された模様との類似。

オンゴロの岩の謎。

地底湖の存在。

――ちょっと理解しながら読み進めることになる第Ⅰ部と、単体でも面白い物語が詰まっていた第Ⅱ部とを経て、ついに物語はクライマックス。

この第Ⅲ部は最後にふさわしい怒涛の展開で、面白さのレベルも1ランク上がります。

張り巡らされてきた伏線と謎を回収しながら駆け抜けていくラストは圧巻の一言。

最後のページをどんな想いで読むことになるか、それはきっと人それぞれだと思います。

僕は、温かい気持ちに包まれ、涙がこぼれました。

ただただすごい。圧倒される。

『マッドメン』はそんな大傑作です。

『マッドメン』を読んだ皆さんの反応

『マッドメン』は失われゆく神話と伝統が紡ぐ壮大で摩訶不思議な物語を描いたおすすめ1巻完結漫画

さすが多くの著名人に影響を与えただけあって凄まじい作品でした。

特に宮崎駿監督のもののけ姫は、たしかにマッドメン味にあふれていることを今回知りました。

僕はもうめちゃくちゃオススメしたい作品になったわけですが、ただ導入で躓いちゃう人も中にはいるのかな、と少し思いました。

しかしながらそこを乗り越え、全部読んで欲しい!

全てが繋がり、しっかり終わる壮大な物語。

おすすめです!

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