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【読み切り】滅びた世界を生き続けるアンドロイドが探すもの『機械仕掛けのクオリア』【おすすめ無料漫画】

機械仕掛けのクオリア

絵を描くことが大好きな少女マシロは、小さなクマのくまると共にあてのない旅をしていた。

絵を描くということはどういうことなのか? その意味を探しながら――。

――今回ご紹介するのは、原作を香撫凛先生が、そして漫画を神谷真白先生が担当されたSFヒューマンドラマ『機械仕掛けのクオリア』です。

戦後の世界を舞台にしたアンドロイド達の物語でありながら、優しい雰囲気に包まれた深くて素敵な物語になっています。

『機械仕掛けのクオリア』は一言でどんな漫画?

荒廃した世界で生き続けるアンドロイド達がそれぞれの生きる意味を探し求める深くて考えさせられるSF漫画。

この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。

面白そうかどうかの判断がつかない方は、この記事を読み進めていただければと思います。

※↓↓タップ(クリック)で読めます。

タイトル作者本編ページ数読めるサイト
機械仕掛けのクオリア原作:香撫凛
漫画:神谷真白
51ページコミックDAYS

『機械仕掛けのクオリア』の超ざっくりあらすじ

マシロは絵を描きながら相棒のくまると共に当てもなく旅をしていた。

ある日、マシロは車で移動していると地図には記載されていない建物を見つけ、食糧を分けてもらうために寄ってみることにする。

その建物は植物保存館で、中には美しい花や樹々が植えられており、そこを管理しているのはステラと言う名の少女だった。

ステラと意気投合したマシロはしばらく植物保存館にいさせてもらうことになったのだが、建物内の天候を制御する機械が壊れてしまい、街まで修理する為の部品を探しに行く事になる。

マシロの車で街へと向かったステラは、そこでこの世界がどうなってしまっているのかを初めて知る事になるのだが……。

『機械仕掛けのクオリア』のネタバレあり感想

アンドロイド達による「生きる意味」を探求する非常に深いテーマのお話。

この記事のタイトルで「アンドロイド」という言葉を使うのはネタバレ過ぎるか?とも思ったのですが、コミックDAYSの紹介文でもガッツリ「アンドロイド・マシロ」とネタバレしてたのでこれはもう伏せようがないと思い使わせてもらいました。

とにかく、生きている登場人物が皆アンドロイドという、実は結構こわい話だったりもします。

しかしそんなこわい題材を、美しい絵と優しい雰囲気が包み込んでいるので優しい気持ちで読むことができます。

※少し前にご紹介した『やすお』も結構こわいブラックユーモアな作品でしたが、やすおは元人間というよりこわい内容でしたのでそれとはまたちょっと違いますね。

――マシロは絵を描くことを教えてくれたローベルという男性が「生涯を捧げた”描く”ということがどういうことなのか」を知る為に絵を描き続けながら旅をしています。

そしてステラは、「意味」という言葉の意味すら知らない様子でした。

それがクライマックスでは「植物保存館を守っていく」というしっかりとした生きる意味を見出します。

アンドロイド達がそれぞれ見い出し、追い求める「意味」――なんとも深いです。

人間ではない彼女達にとっては、人間と過ごしたわずかな記憶だけが「意味」に繋がるものであり、唯一の希望でもある。

なんとも深く、そして感動的な物語でした。

そしてここでタイトルにも触れておきたいのですが、「機械仕掛けのクオリア」というタイトル、ものすごく深いです。

クオリアというものを聞いたことがない方の為に簡単に説明しておきますが、クオリアとは人間が感じる「〇〇〇な感じ」という感覚の事です。※感覚質、とも言います。

冷たい感じ、うるさい感じ、ザラザラした感じ――などなど、いくらでもあります。

しかしこの「感じ」は、科学的に説明も出来ず、謎だらけで、そもそも今後解明できるかもわからない不思議なものなのです。

言ってしまえば人間の「心」のように、あるなしの証明もできない、けれども確かに人間は皆あるような気がするものと同じです。

クオリアに興味を持った方はwikiをどうぞ。⇒クオリア(wikipedia)

――そもそも説明することからして難しいクオリアが、果たして機械(アンドロイド)にも宿るのか?

そんな攻殻機動隊も真っ蒼な問いかけをこの漫画はしているように思います。

そんな哲学的な問いかけについても考えながら読んでみると、より楽しめるかも知れません。

『機械仕掛けのクオリア』は滅びた世界を生き続けるアンドロイドが意味を探す深くてあたたかいSFヒューマンドラマ読み切り

『機械仕掛けのクオリア』は優しい雰囲気と美しい絵で描かれる、ちょっと怖い近未来を描いたSFヒューマンドラマの傑作読み切り漫画でした。

とても深くて考えさせられるので、皆におすすめしたい作品です。

まだ読んでいないと言う方は、ぜひ読んでみて欲しいです。

そしてこの作品が楽しめた方は、原作の香撫凛先生と漫画の神谷真白先生をぜひフォローして最新情報をチェックしてみてください。

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