全ての物質にはエネルギーがある、とアインシュタインは言った。
それはつまり、異様にでかい胸には底しれぬパワーが秘められているということではないだろうか。
ただ人よりも大きくなってしまっただけ。
本当に見てほしいのはそっちじゃない。
――今回ご紹介するのは、なんとも独特な世界観な学園読み切り。
織田信長――というとんでもない名前をたまたまつけられてしまった男の子と、胸が異様に大きい女の子の、パイで3.14な優しい物語です。
――というわけで今回ご紹介するのは、志羽よう先生による『パイをみろ!!』です。
この読み切りは一言でどんな漫画?
胸の大きさや名前などのコンプレッックスを抱えた男女の、前を向くやさしくてあたたかい物語。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
パイをみろ!! | 志羽よう | 34ページ | コミックDAYS |
『パイをみろ!!』の超ざっくりあらすじ
女子から人気のあるイケメン男子生徒から話しかけられることがある女子高生の和久井。
一見モテモテなものの、和久井には悩みがありました。
それは大きな胸です。
自分に話しかけてくる男子生徒はいても、その視線は自分の胸ばかり。
それに嫌気がさしていました。
ところが和久井の所属するクイズの部長織田信長は和久井の胸をみません。
だからか、和久井は織田の事が気になっていました。
そんな折、和久井は織田と共にテレビ局主催のクイズ大会へ出る事に。
そこで和久井は思いもよらない嫌な思いをすることになるのですが――。
『パイをみろ!!』を読んだ感想
胸の大きい女性あるあるをテーマにしつつ、数学の円周率(パイ)と掛けた内容でひねり具合もとても面白かったです。
私は男性なので女性の胸が大きいとそこへ目がいってしまいますけど、女性からすると不愉快に感じるものなんだなと再認識。
あと「深淵を覗く時、深淵もこちらを覗いているんだぞ」に震えました。
クイズ部部長の織田に関しては、なかなか複雑な家庭事情だったんだなって感じました。
親が再婚したとなると、血のつながらい親と一緒に暮らしているわけですし。
悩みの深刻さでいえば和久井どころではないでしょう。
織田信長という弄られやすい名前ながらも、それにめげず不良になるでもなく暗くなるでもなく、部長としてヒョウヒョウとしながら頑張っているのですから好印象でした。
だからこそ和久井も織田に惹かれるものがあったんだと思います。
キッカケは自分の胸を注視しない織田に興味を持ったというものだとしても、それだけで好意に変化するとは思えませんし。
最後は胸コンプレックスが爆発したような結末になりましたけど、その爆発っぷりは振り切れていて面白かったです。
クライマックスまではずっと「パイ」の持つ意味は胸のことだけだと思っていたのが、円周率とも掛かって少し物語に深みと面白みを加えたように思えました。
最後のセリフ、「その気持ち、なんとなくわかる」で若干モヤっと終わったのも、学生である和久井と織田の上手く言語化はできないけれど確かに心にあるナニカ、を現しているようでとても良かったです。
コンプレックスも考えようによっては愛すべきものになるかも知れない。
そのようにちょっと考えさせられる素敵な物語でした。
『パイをみろ!!』を読んだ皆さんのSNS上での反応
『パイをみろ!!』はパイでpiなコンプレックスと自分自身を見つめ直せる優しいおすすめ読み切り漫画
独特なテンポと世界観の漫画でしたが、最後にはジワジワとあたたかい気持ちになれる素敵な読み切り作品でした。
もしまだ読んでいないのであれば、きっとあなたの心もほんのりやさしい気持ちになれると思いますのでぜひ読んでみてください。
そしてこの『パイをみろ!!』が面白かったのであれば、作者である志羽よう先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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