学校で日々過ごしていると、どうしても「皆と同じように」「普通であるように」過ごすことが無難で、多くの人がそれを目指してしまいます。
しかし本当は普通になんてなりたくなくて、本当の自分というのは全く別の願望を持っているのだとしたら……。
今回ご紹介する読み切り漫画は、憂先生の『ロンリー論理』です。
学校で普通であるように振舞っている少女が、本当に自分のやりたいこと、描きたい絵に気付いていく自己発見の物語で、内容は明るいものではないのですが芸術的な細かい絵で強烈に惹き付けられる不思議な漫画です。
まさに誰かの心の中を覗いているような、そんなインパクトのある漫画になっています。
『ロンリー論理』は一言でどんな漫画?
孤独を求めるのも自由だし、大勢と仲良くすることが普通だなんておかしい――そんな何にも縛られない自分らしさの物語。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
面白そうかどうかの判断がつかない方は、この記事を読み進めていただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
ロンリー論理 | 憂 | 68ページ | 少年ジャンプ+ |
『ロンリー論理』のざっくりネタバレあり感想
普通であることが実は凄くイヤなのに、無理して皆が喜ぶ絵を描き、皆に合わせて学校生活を送っている月見響弧。
そんな響弧が本当に自分がやりたいこと、描きたい絵に気付いていくのが主軸の漫画です。
主人公である響弧はとてもかわいいです。
反面、響弧が色々な事に気付くきっかけをくれる人物の八噛海玄(やがみかいげん)という男子生徒は、ずっと病的なヤバイヤツなのがちょっとかわいそう。
そしてこの漫画最大の魅力は、憂先生の超画力によって描かれる「心の景色」の描写。
もうそれは一枚の芸術作品であるかのようで、孤独を求める海玄の潜水マスク姿であったり響弧の好きな漆黒の世界であったりの描写が美しく、圧倒されます。
響弧と海玄との心の景色が深海という共通の景色で繋がっているのも面白く、セリフはなくとも2人の心がなぜ近づけたかが絵だけでわかるようにもなっています。
雰囲気は明るくはないので全人類におすすめ、というわけにはいかないのですが本当に惹き込まれる力強さを持った、ちょっとジャンプっぽくない作品としてぜひ読んでみてほしい傑作です。
『ロンリー論理』を読んだ皆さんの反応
『ロンリー論理』は普通って幸せ?と強烈に問いかけてくる芸術的おすすめ読み切り漫画
普通って幸せなのか?
という問いは、ある意味で人々が抱える永遠の謎の1つでもあります。
しかし現代では多様性などを重視する考え方に変わって来ていますから、本当にその人がやりたいこと、なりたい自分を追求することが尊重される流れにはなってきていると思います。
とはいえ……。
まだまだ「普通」であるべきという考え方も根強くあるのが現状でしょう。
特に学校のような1つの閉鎖的なコミュニティ内だとなおさらです。
それでも自分らしくを貫くのは、勇気のいることです。
この漫画の主人公響弧と海玄のように、理解者が現れるということはとても心強いことです。
画力に圧倒されるだけでなく、色々と考えさせられる作品であった『ロンリー論理』。
この作品に興味を持った方は、ぜひ憂先生のことも応援してあげてください。
憂先生Twitter(維祈響起というアカウント名ですが、憂先生です)
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