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【読み切り】記憶を消すことが当たり前になった世界での怖い物語『幻肢痛』【おすすめ無料漫画】

幻肢痛とは、四肢を失った者がかつて四肢が存在していた場所に様々な感覚を感じる――という現象です。

もうそこには無いのに、あったかのように冷たさを感じたり痛みを感じたりする……。

本来の幻肢痛とは若干意味が異なるのですが、今回ご紹介する漫画もまた「かつてあったものの痛みを感じる」ちょっと怖い漫画。

今回ご紹介するのは、松本電池先生による記憶を簡単に消せてしまう世界での怖い物語『幻肢痛』をご紹介します。

※この漫画はちょっと独特な縦スクロールで読む「WEBTOON形式」の漫画ですので、スマホから読んだ方が読みやすいです(僕の感想)。

『幻肢痛』は一言でどんな漫画?

消した記憶を巡る怖くて惹き込まれるSFミステリー読み切り。

この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。

面白そうかどうかの判断がつかない方は、この記事を読み進めていただければと思います。

※↓↓タップ(クリック)で読めます。

タイトル作者本編ページ数読めるサイト
幻肢痛松本電池WEBTOON形式の為不明
※ただし結構ボリュームある印象
コミックDAYS

『幻肢痛』の超ざっくりあらすじ

俳優の友介はその日役の練習をしながら道を歩いていました。

すると突然頭痛がし、同時に謎の女性が「覚えていますか?」と友介に話しかけてきました。

心当たりのない友介はスルーしようとしますが、女性は友介に恐ろしい表情で近づいてきます。

振り払おうと友介は振り返りましたが、その時にはもう女性の姿はありませんでした。

――友介が生きている世界は、記憶をとある場所に連絡をすれば、まるでプログラムを消去するかのように消すことができる世界。

友介はその日、友人のトモキと待ち合わせをしていました。

トモキは、ちょうど直前に彼女と別れ泣きながら友介の前に現われます。

そしてトモキは、消沈したままどこかへ電話し、彼女との記憶の消去を依頼します。

(この世界の人間は、皆ワイヤレスイヤホンのような端末を装着しており、それによって脳をネットと接続しています。その為、とある場所へ連絡すれば、プログラミングのような好きな記憶だけをデリートすることができるのです。さらにはバックアップを取ってクラウド上に記憶を保存しておけば、復元も可能です)

すっかり彼女との別れを忘れたトモキに、友介は今日起きた不気味な女性の話をしました。

するとトモキは、「それは幻肢痛かも知れない」と友介に告げます。

(この世界では、本来の意味での幻肢痛ではなく、削除したけれどクラウド上に残っている記憶が、何らかのきっかけで突然現れてしまう現象を、本来の幻肢痛に似ているからと同じ幻肢痛と言う言葉で呼ぶようです)

「幻肢痛って治せるの?」と尋ねた友介に、トモキはアメリカでは精神疾患にDM(ダウンロード麻薬)が使われている、という事を教えますが、麻薬に手を出す気などない友介は適当にあしらいます。

――俳優業で忙しい友介は、ちょうど大きな映画の撮影を控えていました。

テレビ局の取材でその大きな映画についてのインタビューを生放送で受けていた友介でしたが、ここでもまた幻肢痛とも言える幻覚が突然友介を襲います。

生放送中であるにも関わらず、取り乱し叫び回ってしまった友介は、大事な仕事を控えている時の失態だった為に世間からも様々なバッシングを受けてしまいます。

流石に何かがおかしいと感じた友介は、記憶を管理している会社に連絡をし、自分が過去に記憶を消していないかを尋ねます。

すると、バックアップも取っていない為に復元は不可能なのですが5年前に記憶を消した記録が見つかり……。

『幻肢痛』のネタバレあり感想

単に縦スクロールで読む漫画というわけではなく、ページとページのつなぎ目がわからないような、そんな形式なんですね、WEBTOONとやらは。

全然知らなかったので衝撃体験でした。

そしてこの『幻肢痛』めちゃくちゃ面白かったです。

作品情報欄に書きましたが、変わった形式だったのでページ数がわからなかったのですが、たぶん100ページぐらいあったのではないかと思います。

いい具合に知的好奇心を刺激する世界観と、絶妙なバランスのミステリー要素が心地よく、読む手が止まりませんでした。

終盤では一気にホラーっぽくなりますが、その変わりっぷりも含めて超面白かったです。

このブログ内で紹介した作品だと、小出もと貴先生の『アイリウム』が記憶を失くせる錠剤の話だったのでちょっと似ているかも。

この『幻肢痛』が楽しめた人は、是非チェックしてみて欲しい傑作です。

『幻肢痛』を読んだ皆さんの反応

『幻肢痛』は記憶を消すことが当たり前になった世界での怖くて面白いおすすめ読み切り漫画

不気味な雰囲気と、知的好奇心を刺激する近未来な世界観、最高でした。

脳とネットを繋ぐって、それこそ攻殻機動隊の電脳化みたいなものだと思うのですが、いつか実現するものなんですかね?

それが当たり前になる日がいつか本当に来るのだとしたら――それこそ様々なSF漫画で描かれてきたようなことが一気に起きていくのでしょうか?

ちょっと怖いです。

兎にも角にも、『幻肢痛』は超おすすめの傑作SFミステリー読み切りになっていたので、まだ読んでいない方は読んだ方がいいです。

で、繰り返しになりますがWEBTOON形式で縦スクロールなので、スマホから読む方がおすすめです。

そして松本電池先生の事も応援してあげてくださいね!

松本電池先生Twitter

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