読むと胸がチクッと痛く、けれども明るい気持ちになれる……。
今回ご紹介する作品は、様々な感情が渦巻いている「学校」での、きっと誰もが体験したことのあるような葛藤を描いた漫画です。
作者はミコマコト先生で、かつてこのブログでも『PLAY OF COLOR』という透明人間の女の子のお話をご紹介しています。
前作の読み切りでも学校生活を透明人間を使って鋭い視点から描いていたのですが、今作はもっとストレートに学校に渦巻く感情を描いた印象です。
ぜひ読んで、考えてみて欲しい作品です。
――というわけで今回ご紹介するのは、ミコマコト先生による『bloom』です。
『bloom』は一言でどんな漫画?
学校内の複雑かつ脆い人間関係をまっすぐに描いた、胸がチクッとするような学園ヒューマンドラマ。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
※↓↓タップ(クリック)で読めます。
タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
bloom | ミコマコト | 45ページ | 少年ジャンプ+ |
『bloom』の超ざっくりあらすじ
淡々と周囲に合わせるように学校生活を送る女子生徒の古田。
皆にもそれなりに好かれ、自分のことも嫌いではない。
しかし、「コーラス部が部室として使用している空き教室がゴミが散乱している」という連絡事項を聞いた時から、古田の中で何かが変化した。
その空き教室を使って騒いでいたのは自分達なのだが、それをもう止めよう、と友達に言うことも出来ず、古田は葛藤する。
自分の気づかないところで花の水を替えてくれている人がいるということ。
自分たちが汚した空き教室を片付けてくれている人がいるということ。
――多くの、自分が今まで気づけなかったことに気づいた古田は、自分の心が多くの叫びを押し殺して生きてきたことにも気づくことになり……。
『bloom』のネタバレあり感想
読んでまず思ったのが、「よくここまでわかりやすく漫画に出来たな」ということでした。
学校生活って本当に多くの人間がうじゃうじゃと共同生活を送る異様な空間で、そこではイジメがあったり喧嘩があったり孤立したりと多くの出来事が起きます。
楽しいこともたくさんあるけれど、同じぐらい嫌なことも起きますし、言葉にするのがものすごく難しいような些細な葛藤もたくさんあります。
この読み切り漫画は、そんな言葉にするのが難しい葛藤を見事に漫画として描いてくれている作品のように感じました。
僕自身、学校生活って楽しかった思い出以上に、この漫画で描かれていたような「見てみぬフリをしてしまった事」だったり、「それがイジメだったと気づけなかった事」なんかがぼんやりと頭の中に残っていたりします。
この作品の中で、古田は最後に自分の感情を爆発させることになりますが、それはやはり答えではなくあくまでも古田の心情の吐露に過ぎません。
でも、そうやって心の澱を吐き出せることがどれほど大切なことか。
古田にそのきっかけをくれたのは、花の水を替えてくれていた山さんであり、ずっとあまり好きになれなかった夕木さんでした。
古田にとって強く見える夕木さんも、きっと本当の意味で強いわけではないのです。
それでも、ものすごく強く、そして頼もしく見える時がある。
――結局あまりうまく書けませんでしたが、とにかくこの漫画は学校内での友情・葛藤・気づき・成長などの要素がすごく上手く散りばめられた、じんわりと胸に響く作品だったと思います。
そしてこの古田と同じような想いをしたことのある人間にとっては、ちょっと胸が痛く、そして古田が羨ましい。
いいもの読んだ、と思える考えさせられますがあたたかい作品でした。
『bloom』を読んだ皆さんの反応
『bloom』は学校生活での届かぬ声、出せなかった声、押し殺した感情を描いたおすすめ読み切り漫画
実に深く、あたたかい作品でした。
学生時代に感じていたモヤっとしたナニカがこの作品を読んだことで浄化されたような気すらしました笑
もしまだ読んでいないのであれば、きっとあなたの心にも何かを残すと思いますのでぜひ読んでみてください。
そしてこの『bloom』が面白かったのであれば、作者であるミコマコト先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
そして前作も気になればぜひ!
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