日常生活に心理学的な考え方を取り入れ、より円滑な人間関係や家族関係を模索している方は多いものと思います。
しかしどうしてもフロイト、ユング、アドラーら有名な心理学、哲学の本は敷居が高いのも事実。
ならば漫画で読んでしま! と考えるのは当然の流れ。
今回ご紹介するのは、心理学者の中でも個人心理学(個人とは分割できない存在である、という考えに基づいた心理学。アドラー心理学とも呼ばれる)を提唱し、現代人にも人気のあるアルフレッド・アドラーの考えを簡潔に物語仕立てでまとめた『まんがで身につくアドラー 明日を変える心理学―――誰でも3日で変われる。』です。
タイトル | 作者 | 出版社 | 発売年 |
まんがで身につくアドラー 明日を変える心理学 ―――誰でも3日で変われる。 | 著者:鈴木義也 漫画:緒方京子 | あさ出版 | 2016年 |
『まんがで身につくアドラー 明日を変える心理学』を読んだら……
即使えそうなアドラー心理学で、巧く生きていく為のヒントが得られます。
『まんがで身につくアドラー 明日を変える心理学』はどんな漫画?
『まんがで身につくアドラー 明日を変える心理学』は全部で8のチャプターに分かれた漫画で、これを読むことでアドラー心理学の基本的な考え方をざっくりと知れる内容になっています。
そしてそれらアドラー心理学の考え方を現実での生活にも活かせるようなアドバイスをする体裁になっている為、人によってはタイトルのサブタイトル通りに「3日で変われる」かも知れません。
ただ、正直に書いておきますが、あくまでもアドラー心理学をわかりやすく読めることに軸が置かれた漫画である為、物語のちょっと強引な感じはあります。
教養ジャンルで、かつ物語もめちゃくちゃ面白かった『バビロン大富豪の教え』などと比べてしまうと物語性では劣ります。
ただ、アドラー心理学の基礎をざっくり学ぶ上では凄くわかり易かったですし、8のチャプターが終わった後にしっかり解説もあるので興味ある人にとってはこの上ない入門書になり得ると思います。
漫画では、アドラー心理学について詳しい喫茶店のマスターが中心となり、そこへ過去の教え子(マスターは元教師)達が相談しにくる、といった流れで進んでいきます。
チャプター1では、優越感と劣等感について。
チャプター2では、仕事・交友・愛の3つのライフタスクについて。
チャプター3では、課題の分離について。
チャプター4では、家族会議(民主的決定)の重要性について。
チャプター5では、意味づけについて。
チャプター6では、ライフスタイルについて。
チャプター7では、不完全である勇気について。
そしてチャプター8では、アドラー心理学の核を成す共同体感覚についてがそれぞれ簡潔に物語を通して描かれています。
それぞれの物語は、主婦であったりブラック会社で心すり減らす会社員であったりと様々で、どんな人でも少しは共感できるものがあるような内容になっています。
そしてチャプター8で描かれる共同体感覚。
これはつまり、幸福度というものが他者との関係性や、他人を助けること、助けられたことなど様々な要因によって上がっていくというもので、アドラー心理学の根幹を成す思想です。
僕としては、この共同体感覚というものについてはものすごく「その通りだろうな」と感じます。
やはり幸福度というのは、妻であったりそれ以外の様々な人間との関係性でかなり増えたり減ったりする気がするからです。
アドラーも説いていますが、この感覚は「いきなり身に着くものではなく、育てていくことが必要」という事もすごく納得できます。
現代人にとっても生きる指標になり得る考え方も詰まっているので、少しでもアドラー心理学に興味がある人には入門書としおすすめできる一冊です。
『まんがで身につくアドラー 明日を変える心理学』を読んだ皆さんの反応
『まんがで身につくアドラー 明日を変える心理学』はアドラー心理学入門にうってつけの初心者にも読みやすくわかりやすい1巻完結の教養漫画
心理学といえば、で思い浮かべる人物は人によるかと思いますが、ユングやフロイトよりもこのアドラーさんのが一番すんなり入ってくるような気がします(個人の感想です)。
とはいえ、哲学書なんかは敷居がバカ高いので、もし少しだけ興味はあったけど敬遠していたというような人にこそ今回ご紹介した『まんがで身につくアドラー 明日を変える心理学』はおすすめできます。
そしてこれを読んでもっと深く知りたくなったのであれば、ガチな本へ移行するのがおすすめです。
試し読みも出来ますので、まずは漫画から、サクっと入ってみてはいかがでしょうか?この本はすぐ読めちゃいます。
メインで利用する電子書籍サービスに悩んでいるようであれば、背表紙表示があるebookjapanがコレクション欲も満たしてくれるのでおすすめです。
詳細は記事にしてありますので、興味がありましたら読んでみてください。
コメント