過度のストレスにより発症してしまう病気、透明人間症候群。
いじめられたことが原因で透明になってしまった主人公は、透明であることの素晴らしさを噛み締めながら日々を過ごしていく。
そんな透明少年が体験した希望に満ちた日々と再び訪れる絶望とを描いた衝撃の読み切り……。
――というわけで今回は、未明真朱先生による『透明少年』をご紹介します。
『透明少年』は一言でどんな漫画?
いじめのストレスで透明になった少年が、とある少女と仲良くなり希望に満ちた人生を生き始めていく……と思わせておいて想像できないラストになる色々怖い衝撃作。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
透明少年 | 未明真朱 | 68ページ | 少年ジャンプ+ |
『透明少年』の超ざっくりあらすじ
顔に大きなアザがあり、学校ではいじめられ続けた少年・遠野明(とおのあきら)は、ある日突然「透明人間症候群」になってしまった。
「透明人間症候群」 とは過度なストレスにより発症してしまう病気で、身体が透明になってしまう病気。
明はその病気になってしまったことをマイナスには考えず、むしろ「楽でいい」ぐらいに考えて新たな高校生活を送っていた。
ある日、屋上前の階段で1人弁当を食べようと思っていた明は、その場所でクラスメイトの藤沢有花(ふじさわゆか)とバッタリ出会う。
それ以降、明と有花は頻繁にそこで弁当を一緒に食べるようになり、仲も良くなっていく。
同時に、少しずつ有花は明に自分の家庭に事情を話してくれるようにもなり、家が貧乏であることや、父親が暴力を振るうことなども教えてくれた。
そしてある日、明は有花に「お金を盗んできてよ」と恐ろしいお願いをされてしまう。
そしてそのお願いをきっかけに2人の関係も歪んだ方向へと向かうことになってしまうのだが――。
『透明少年』のネタバレあり感想
もしですね、本編を読んでいなくて、このネタバレも読もうと思っている人がいたら、絶対後悔しますから今すぐ↑に戻って本編読んだ方がいいです。
いいですね?
では、ネタバレします。
――ラストの衝撃展開はちょっとビックリしちゃいました。
透明人間と少女の、ほんわかした、それでいてちょっとエッチなお話――とかを期待するわけです。普通は。
冒頭で主人公・明がいじめのストレスで透明になってしまった、という設定は、重いですがよくある設定。
そんな明が、同じく特殊な境遇に悩んでいる有花と出会い、仲良くなっていくのですが、そこまではほんわかした雰囲気と気持ちで読むことが出来ました。
しかしなんだか不穏な空気が漂い始めるのは、重すぎる有花の家庭環境と、物を盗んでまで有花を喜ばせようと明が考え始めたあたりから……。
さらに有花が「お金盗んできて」と言った辺りで「あ、これヤバイ展開になるやつ?」と嫌な予感がし始めます。
あとはもううぁぁああああ!!とえぇぇぇぇッッッ???の嵐。
ただ、しっかり読んでみるとちゃんと明の心情描写はされていて、有花が見ていたのは明の心でも性格でもなく、単に「透明であるという性質」だけだったことに気付き、絶望してしまうわけです。
非常に重くて暗くて救いのないラストではありますが、ちょっと考えさせられる深い終わり方であったようにも感じました。
このネタバレを読まずに本編を読んでほしかった理由もなんとなくわかっていただけたでしょうか?
冒頭の雰囲気、そしてタイトルと表紙の雰囲気からは想像もできないような衝撃展開……それをぜひ味わってほしかったからなのです。
結局人は人のどの部分を見て、どの部分に魅力を感じるのか?
そんなことを考えさせられる、深い読み切り作品でした。
『透明少年』を読んだ皆さんの反応
『透明少年』はいじめのストレスで透明になった少年が見る希望と絶望を描いたおすすめ読み切り漫画
タイトルの雰囲気とは全くことなる衝撃展開になる、まさに衝撃作でした。
もしまだ読んでいないのであれば、もったいないですからぜひ読んでみてください。
そしてこの『透明少年』が面白かったのであれば、作者である未明真朱先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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