全人類が「確信」した、自分たちが誰の子供であるのかということ。
それは唐突に地球に降り立ち、唐突に人類へと告げる。
自分が創造主である、と――。
そんなワクワクするようなSF展開で幕を開ける今作。
果たして創造主とは一体何者なのか?
そして人類は創造主とどう向き合っていくのか?
というわけで今回ご紹介するのは、森利正治先生による『創造主らはかく語りき』です。
『創造主らはかく語りき』は一言でどんな漫画?
アンドロイドと人間とが共生する地球に、ある日突然創造主が降り立ち波乱を巻き起こす近未来SF
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
創造主らはかく語りき | 森利正治 | 41ページ | コミックDAYS |
『創造主らはかく語りき』の超ざっくりあらすじ
ある日突然、地球へ巨大な母船に乗って「創造主」がやってきた。
そして人類は直感的にそれが我々人類の創造主であることを「確信」する。
創造主は人類がここまで生き延びてくれたことを褒め、そしてこれからはよりよい方向へと導いてくれることを約束してくれた。
――半月後、その日は初めて創造主と人類の代表である大統領とが会見する日であった。
そしてそんな重要な日に、創造主が乗ってきた母船に侵入する1人の男と、1人の女の姿。
この2人はそれぞれ違った目的で創造主の母船へと侵入しており、この2人がこの母船へと侵入したことで創造主の目的が判明することになるのだが……。
『創造主らはかく語りき』のネタバレあり感想
ある日突然人類の生みの親である創造主が降臨するという、なんとも興味深い設定で始まる今作。
もっともらしい説明で人類を説き伏せ、これからは自分が手助けする――みたいな詐欺師みたいな言い分の創造主は怪しさ満点。
そして終盤、しっかりこの創造主がエセ創造主であることが判明しニッコリ。
でもですね、もし仮に現実世界でこういう存在が降り立って、「私が創造主」とか言い出したら結構圧倒されちゃいますし、それだけでも信じちゃう人結構出てくると思うのです。
しかしこの作品では、しっかりと人類を信じ込ませる為の洗脳装置を創造主が使っていたことも判明します。
冒頭で描かれていましたが、確信した――という表現がなされている部分ですね。
中盤、一緒に創造主の船に侵入した謎の女性が、宇宙を股にかける宇宙機構の人間であることが判明し(ニセ創造主がそう言ってただけなので詳細は描かれてませんが)、創造主が宇宙詐欺師であることが発覚。
物語もそこでめでたしめでたし――となるかと思いきやもう1展開あったのは面白かったです。
その後アンドロイドである男がその「確信」させちゃう洗脳マシンを使うこととなり、人類と人工知能を持つアンドロイド達が平等に暮らす世界が訪れます。
最後のページでは、今まで人工知能への人権を認めることに反対していた大統領が突然その意見をひるがえし、人工知能も人間も平等であることを”確信した”と書かれ物語は終わります。
最高にゾクっとする終わり方です。
ちょこっとだけ強引に持っていった感もありましたが、普通には終わらずもう1つの展開で二重にめでたい結末はすごく良かったです。
この作品は、アフタヌーンの2020夏の四季賞で佳作に選ばれている作品。
四季賞ってレベル高いなぁ、といつも思います。
一筋縄では終わらない、ワクワク展開なとても面白いSF読み切りでした。
『創造主らはかく語りき』を読んだ皆さんの反応
『創造主らはかく語りき』は突然降臨した人類の創造主を巡るSFおすすめ読み切り漫画
今回は森利正治先生の読み切りSF『創造主らはかく語りき』をご紹介しました。
上質なSF作品でとても面白かったです。
特に冒頭のツカミが最高だったのと、結末が驚きでした。
もしまだ読んでいないのであれば、ぜひ読んでみてください。
きっとしばしの間現実を忘れて素敵なSF体験が出来ると思いますので。
そしてこの『創造主らはかく語りき』が面白かったのであれば、作者である森利正治先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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