透明人間を扱った漫画というのは数え切れないほど存在していますが、今回ご紹介する読み切り作品は想像と期待を遥かに上回る、ドキドキワクワクできて感動もしてしまう傑作読み切りになっています。
今回ご紹介するのは、原作が矢薙先生、そして漫画が綾広先生のタッグで創られた読み切り傑作『暗殺者クリア』です。
『暗殺者クリア』は一言でどんな漫画?
透明人間であり暗殺の道具として使われているクリアが、盲目の少女と出会い心通わせていく感動と興奮の透明人間アクション読み切り。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
※↓↓タップ(クリック)で読めます。
タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
暗殺者クリア | 原作:矢薙 漫画:綾広 | 61ページ | 少年ジャンプ+ |
『暗殺者クリア』の超ざっくりあらすじ
暗殺者の中でも一流の女性・リザは、その日も仕事の手際をボスに褒められていた。
リザが評価される理由というのは鮮やか過ぎる殺しの手口と謎に包まれた暗殺方法にあり、その謎に包まれた暗殺方法というのが透明人間・クリアに素手で殺させるというシンプルな方法だった。
ある日、クリアは一人で街を歩いていると、盲目の少女が転びそうになるのを目撃し、ついそれを助けてしまう。
普段は姿が誰にも見られないので話しかけられることもないのだが、目が見えない少女は普通にクリアにお礼を言ってくれた。
さらに少女は「ちょうど焼き菓子を作っていたから家に来ないか?」とクリアを誘ってくれた。
厚意に甘んじ少女の家へと行ったクリアは、誰の目も気にせずに食事が出来ることに感動した。
――その日以降、心に今まで抱いたことのない雑念を持つようになってしまったクリアは、暗殺者としての仕事も雑になってしまった。
母親代わりであり、自分を使ってくれる一流の暗殺者であるリザにも叱責され、更には盲目の少女と会っていることもバレてしまう。
そしてある日、リザはボスからとある貴族の娘を暗殺しろ、と命じられる。
その娘というのが、なんとクリアが頻繁に逢っているあの盲目の少女だった――。
『暗殺者クリア』のネタバレあり感想
いやはやビックリするぐらい面白かったです。
冒頭でも書いたように、透明人間モノとわかってからちょっと斜に構えて読んでしまったのですが、そんな僕の舐めた態度をねじ伏せるかのような面白すぎる作品でした。
まず透明人間の定義もしっかり説明がなされていて、すんなりと受け入れられました。
素手で心臓を殴るというめちゃくちゃ怖い殺し方をするクリアですが、そこは暗殺者というアンダーグラウンドな職を描いているのですからスパイスになるエグ味は必要でしょう。
クリアと盲目の少女が心通わせていくのも、確かに見ている世界、感じている世界が異なる障害を持っている少女であればさもありなん、という感じでこれまたしっくりきました。
そして何より、「こいつはイヤなやつかな?」と思いながら読んでいたリザが、息子想いのカッコイイ母ちゃんだったことがわかっていき、涙腺がやばかったです。
リザがクリアを拾った経緯と、リザの子供への想いを表す悲しいエピソードも泣けました。
そしてクライマックス、リザの愛情も知り、本当に倒すべき相手が誰なのかをはっきりと悟ったクリアによる反撃。
最高にシビれました。
返り血を浴びまくって姿が見えるようになってしまったクリアに「背が高くなったね」と声を掛けるリザ。
やめて、そんなの泣きますって。
暗殺者モノって割と暗い終わり方になりがちだと思うのですが、この作品はハッピーエンド。
すごく良い終わり方で、良い映画を観たような読後感の素敵な読み切り作品でした。
『暗殺者クリア』を読んだ皆さんの反応
『暗殺者クリア』は透明人間と盲目の少女が通わせた心を描いた透明人間アクションなおすすめ読み切り漫画
最高に面白い読み切り作品でした。
最後に気付いたのですが、透明人間のクリア君、本当にずっと透明だし、一度も顔を出していないんですよね。
それなのにここまで泣けるというのはすごいです。
もしまだ読んでいないのであればもったいないですから、ぜひ読んでこの感動を味わってみてください。
そしてこの『暗殺者クリア』が面白かったのであれば、原作者である矢薙先生と、漫画担当の綾広先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
ブログ内で紹介してきた1巻完結・読み切り漫画の中から厳選した本気のおすすめ漫画特集、よければあわせて読んでみてください。
無料で読める読み切り漫画特集↓↓
1巻完結の漫画特集↓↓
コメント