ずっと好きだった人との再会。
嬉しい再会であるはずなのに、その人は大きく変わってしまっていた……。
――今回ご紹介するのは、そんな「好き」という事がどういうことなのかを考えさせられる岸川瑞樹先生による切なく感動的な青春読み切り物語『ガールフレンド』です。
『ガールフレンド』は一言でどんな漫画?
好きだった人と衝撃的な再会を果たした女性の葛藤と偽れない気持ちを描いたピュアで切ない恋物語。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
面白そうかどうかの判断がつかない方は、この記事を読み進めていただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
ガールフレンド | 岸川瑞樹 | 30ページ | コミックDAYS |
『ガールフレンド』の超ざっくりあらすじ
高校時代から好きだった男子生徒の事を忘れられないまま大人になってしまった主人公・牧村めぐみは、未だに恋人が出来ずに過ごしていた。
ところがある日、その高校時代に好きだった相手である白崎薫とバッタリ再会する。
思わずその場の勢いで薫のことを食事へと誘うめぐみだったが、めぐみのドキドキとは裏腹に薫には大きな変化が起きてしまっていた――。
『ガールフレンド』のネタバレあり感想
とにもかくにも薫くんの変化がこの漫画のキモです。
ネタバレしちゃいますが、薫くんはトランスジェンダーであり、めぐみと再会した時にはもう男としてではなく女性としての人生を歩んでいたのです。
普通、再会した時に容姿も大きく変わってしまった薫に対して戸惑うめぐみ――のような描写があってもよさそうなものですが、この漫画ではそれが一切ありません。
もちろんめぐみが薫の変化に気付かなかったわけではなく、薫が変わってしまっていても好きだと言う気持ちには全く変化がなく、特に性別が変わっていることも気にならなかったのでしょう。
なんというか、多様性の問題、セクシャルマイノリティの問題も新たなステップへ来たのかな、なんてそういうのには疎い僕も感じました。
そう、もうそういったことはワーワー騒ぐことではなくなっており、後はその当人達がどう考えるかのみに委ねられるべき問題なのでしょう。
この『ガールフレンド』では、昔好きだった相手からまさかの「友達になろう」と提案されてしまいます。
そして友人となっためぐみと薫は何度も遊び、仲を深めていくことになりますが、めぐみの中にあった「好き」という感情は消えるどころか増々膨らんでいったのです。
性別がどうとかではなく、めぐみは白崎薫という人そのものが本当に好きだったのです。
なんと切なく純粋な恋物語でしょう。
しかし薫には好きな男性がいて、めぐみは薫がその人に告白しにいくと決意した日に化粧をしてあげて送り出します。
同時に、それがめぐみにとっての恋の終わりにもなりました。
すごく深くて、「好き」になるということを考えさせられる素敵なお話でした。
読後感も爽やかで余韻も素敵で最高です。
『ガールフレンド』を読んだ皆さんの反応
『ガールフレンド』は好きだった人の変化と葛藤の物語を描いた青春読み切り漫画
『ガールフレンド』はセクシャルマイノリティを描いた作品の中でも、ひときわ爽やかな作品であったように思います。
そして好きになるということについても凄く考えさせられました。
おそらくは読む人によって感じる事は違って来ると思いますので、未読の方はぜひ読んで自分なりにあれこれ考えてみて欲しいです。
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