ヒトの魂の正体が解明された近未来。
人間はその「魂」を兵器へと転用する事に成功する。
肉体が滅び、いわゆる「死」を迎えてしまった者であっても、魂を兵器へと転用することで故人は蘇り、国の為に働くことができる存在となるのだ。
――というわけで今回ご紹介するのは、そんなディストピアSFとも言うべき世界観の、濃くてSFな筆致が上手い平田将先生による読み切り作品『ムクロギア』です。
『ムクロギア』は一言でどんな漫画?
人の魂を機械に宿らせることが可能となった世界での、兵器化された人間の苦悩と家族愛を描いたSF漫画。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
面白そうかどうかの判断がつかない方は、この記事を読み進めていただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
ムクロギア | 平田将 | 58ページ | 少年ジャンプ+ |
『ムクロギア』の超ざっくりあらすじ
ヒトの魂を人体から取り出し、機械へと転用することで兵器化してしまう技術が確立された近未来。
それら兵器は「ムクロギア」と呼ばれ、戦争で多用された。
しかしムクロギアの圧倒的なパワーにより戦争は早期に決着がつくようになったものの、戦争が終わってからのムクロギアの扱いに人間は困ることになる。
帰還兵として所属していた国に戻ろうとするムクロギアを人々は恐れ、還ってくるなと罵った。
――ムクロギアになりながらも刑事として働いているライノスは、その日非番であるにも関わらず人間であり同僚でもあるダンテの元を訪れていた。
ダンテとの会話で、ライノスは姿も変わり戦場で人を沢山殺してしまった自分が妻子に受け入れてもらえるか不安だ……と打ち明けた。
その後、同じくムクロギアでありながら人間と共存しているマンキと会い、マンキにも家族の事を打ち明ける。
するとマンキが、クリスマスに妻子と再会するプランを立ててくれ、それを実行することに。
クリスマスの日、サンタクロースの恰好をして妻子との再会プロジェクトに臨むライノスだったが、なんとダンテから妻子と待ち合わせ場所にしていたデパートで立てこもり事件が起きたことを聞かされる。
妻子と他の多くの人間を救う為、ライノスは立てこもり事件の起きたデパートへと直行するが――。
『ムクロギア』のネタバレあり感想
濃くてシブイ筆致で描かれる世界、シビれました。
ヒトの魂の正体がわかり、それを軍事転用している世界――というのがなんともメタルギア味があってたまりません。
終盤でライノスが死んでしまった理由が、他の飛び込み女性を助けたことであった事が判明し、奥さんはライノスを見捨ててはいなかったことも描かれます。
仮に姿が変わってしまっても、やはり人は人の心で判断するのでしょう。
クライマックスではデパート内の立てこもり犯を瞬殺し、子供とも再会できます。
駆け足な印象もありましたが、濃くて読み応えがあって、最後には温かい気持ちになれる素敵でシブイSF読み切り作品でした。
『ムクロギア』を読んだ皆さんの反応
『ムクロギア』は魂の宿った機械と家族愛の濃厚ディストピアSFアクション読み切り
すこぉし暗めな雰囲気と、哲学的な話も混ざった渋くてかっこいいSF漫画『ムクロギア』。
作者の平田将先生、絵も凄いし、前作の読み切りから世界観大好きなのでぜひ早く本格的な連載してほしいなぁ、と思います。
きっと新たな攻殻機動隊みたいなスゴイのが出来るはず!
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