転校してきた少年はどこか物悲しい表情をしていて、いつも嘘ばかりついていた……。
今回ご紹介する読み切り漫画作品は、泥水真水先生による『屋上のきりん』。
嘘をつきまくり、いつだって孤立してしまう少年の抱えた悲しさと、少年の心を開こうと声を掛けた少女の、短いながらも心が温かくなる読後感爽やかな読み切り漫画です。
『屋上のきりん』は一言でどんな漫画?
転校ばかりを繰り返す少年の無邪気な嘘と優しい嘘、そして最後に言った不思議な嘘に心温まり泣かされる傑作読み切り漫画。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
面白そうかどうかの判断がつかない方は、この記事を読み進めていただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
屋上のきりん | 泥水真水 | 18ページ | コミックDAYS |
『屋上のきりん』ざっくりあらすじ
転校を繰り返しており、なかなか新しい学校へと馴染めない少年・白木。
白木が馴染めない理由は転校が多いだけではなく、大量の嘘をついてしまうことにもあった。
そんな誰からも嘘つき呼ばわりされている白木に、顔が好みだからという理由だけで仲良くなろうと試みる少女が現れる。
ものすごく嘘をつく白木と、ものすごく正直な少女は果たして仲良くなることができるのか?
『屋上のきりん』のネタバレあり感想
こちら第78回ちばてつや賞一般部門にて大賞を受賞した作品です。
20ページにも届かないページ数ながら、しっかりと結末もキレイでまとまっています。
嘘ばかりつく少年についての細かな説明はありませんが、僅かな情報からだけでもその少年が嘘をつくようになってしまった経緯などが想像でき、むしろ描かれていないからこその哀しみを感じました。
全編通して、果たして少年が言ったことのどれが本当でどれが嘘なのかもわからないのですが、少女に言った「屋上にきりんがいる」という一番嘘みたいな話が本当だった、というオチは非常に感動的でうまいなぁ、と思いました。
最後まで読んで、もう一度最初から読んでみたくなる作品でもあり、2回目を読んでいる時にはかなり細かく表情やセリフで心情が表されていることに気付きさらに感動しました。
泥水真水先生は2020年の読み切り漫画『君のあだ名は』ですごく心の機微を描くのが上手でしたので、心の機微を描くのが上手い福島鉄平先生の作品のように大傑作を作ってくれそうな気がします。
『屋上のきりん』を読んだ皆さんの反応
『屋上のきりん』は嘘つき少年と正直少女の優しい嘘の物語なおすすめ読み切り漫画
嘘をテーマにした作品って、ある意味で何でもありになってしまうので結構まとめるのが難しかったりします。
そんな中、短い読み切り作品なのに嘘を上手く使ってこれだけ読後感も良い作品を描くと言うのは本当にすごい! と素直に感心しました。
オチが給水タンクと旗になっているのも、舞台が学校である事の必然性を感じますし、練られてるなぁと思います。
とても面白くて感心しっぱなしの傑作読み切り漫画でしたので全力でおすすめです。
そして泥水真水先生が気になった方は、ぜひ応援してください。
また、泥水真水先生の学園内での超上質なラブコメ読み切りも紹介していますので、よければ読んでみてほしいです↓↓
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