この世での生を全うし、意識も曖昧になってしまうような本当の最期の瞬間。
そんな時に出てくる言葉や記憶こそ、おそらくその人が人生で最も大切に想い、ずっと心の奥底にしまい込んできたものなのではないでしょうか?
――今回ご紹介するのは、ななせ悠先生による『その日に残るかけらのために』です。
祖母と、意識も薄れかけている祖母の親友との会話。
そして主人公の女性が悩む、彼女との関係。
様々な想いが交錯し紡がれていく、優しくて感動的なヒューマンドラマ読み切りです。
『その日に残るかけらのために』は一言でどんな漫画?
彼女出来たての主人公女性が、祖母の親友の葬儀に参列したことで祖母の秘めた想いを知り、自分もまた本当に大切なものは何か?に気付かされる素敵な百合ヒューマンドラマ。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
その日に残るかけらのために | ななせ悠 | 45ページ | 少年ジャンプ+ |
『その日に残るかけらのために』の超ざっくりあらすじ
実家暮らし28歳のフリーター女性・あきは、最近年上の彼女ができた。
彼女の名はゆうかで、年は36歳。
問題は、ゆうかはどんどんあきとの距離を詰め、新しい新居や結婚のことまでも考えまくってしまっていることと、ゆうかとあきとの収入に差がありすぎることだった。
もちろんそれを気にしているのはあきだけだったのだが、上場企業の正社員で良いマンションに住むゆうかに対する後ろめたさがあきにはあり、それが原因でどこか思い切り良くゆうかとの関係を押し進められずにいた。
そんなある日、あきが実家で一緒に暮らしている祖母の親友が倒れ、そして亡くなってしまい葬儀へと参列することになる。
その時あきは祖母と亡くなった親友とが秘めた想いを抱えていた事を知り、自分とゆうかとの関係に祖母と親友の関係を重ね合わせる。
そしてあきは何かを悟り、ゆうかとの待ち合わせ場所へと向かい……。
『その日に残るかけらのために』のネタバレあり感想
あきとゆうかの百合恋愛物語かと思いきや、おばあちゃんもまたかつて親友と不思議な関係にあったことが明かされるというダブル百合構造で感動も2倍増し。
若い2人の女性の恋の部分だけ見ても、収入格差に触れていたりと興味深く読んでいたのですが、おばあちゃんもまた参戦するとなるとズルイ笑
70年越しの想いとか、そんなの深みありすぎて泣けちゃいますよ。
あきとゆうかがそれぞれを本当に大切に思っている、というエピソードがもう少し欲しかった気もしましたが、ページの制約上仕方ないのでしょう。
とにもかくにも、自分が意識もなくなるぐらいの状態になっても、頭の片隅で輝く大切な記憶のかけらが1つでもあれば、それは幸せな人生だったと言えるのかも知れません。
おばあちゃんの親友が最後に絞り出した言葉がおばあちゃんの名前だったように……。
最後のページにて、色々と察したおばあちゃんが一言「まぁ、大事にしぃ」とあきに言います。
これ以上なく優しくて、これ以上ないくらいに深い一言。
あきとゆうかが果たしてずっと上手くいくのかどうかはかなり怪しそうですが、それでもあきにとっては物凄く大切なモノを見つける大きなきっかけになったはずです。
優しくて前向きになれて泣けちゃう、とても素敵なヒューマンドラマ読み切りでした。
『その日に残るかけらのために』を読んだ皆さんの反応
『その日に残るかけらのために』は最後まで忘れたくない愛する人への想いを優しく描いた感動のおすすめ読み切り漫画
ダブル百合アタックに心震わされる素敵なヒューマンドラマえでした。
複雑な恋と収入格差、そしておばあちゃんと親友との秘めた想い……そして最後には前向きになれるメッセージももらえるとても素敵な物語でした。
もしまだ読んでいないのであれば、おばあちゃんの一言の重みにきっとやられると思いますのでぜひ読んでみてほしいです。
そしてこの『その日に残るかけらのために』が面白かったのであれば、作者である先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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