憧れの結婚生活!
そこには甘く幸せな日々だけが延々と続く、まるで楽園のような――
なわけないのです。
そして、こればかりは実際に結婚(あるいは長期間の同棲)でもしないとなかなか実感できないかも知れませんが、セックスレス問題というのは男女問わず普通に起こり得る結構深刻な問題だったりします。
そんなセックスレス問題をコミカルに描き、読みやすい1巻完結漫画にしてくれているのがとがめ先生の『実は私セックスレスで悩んでました』です。
タイトル | 作者 | 出版社 | 発売年 |
実は私セックスレスで悩んでました | とがめ | KADOKAWA | 2018年 |
こういった夫婦の非常にプライベートでデリケートな内容のものは、どうしたって賛否が起こってしまうもの。
ある夫婦の一例と捉えて読む寛容さは必要になってくるかも知れません。
『実は私セックスレスで悩んでました』を読んだら……
セックスレスな夫婦のリアルな心情と対処法が(ただしあくまでも1例)学べます。
『実は私セックスレスで悩んでました』はどんな漫画?
タイトルからある程度は察せるように、結婚してからセックスレスになってしまった夫婦の物語です。
まだ子供もいない夫婦なのですが、旦那さんが奥さんに対して好きではあるのですがその好きさがペットに対するような愛らしいものに変化していき、性の対象としての女性と見れなくなってきてしまいます。
一方の奥さんは精力マンマンで、どうしたら旦那さんがしっかりと女性として見てくれるようになるか?を考え、奮闘していく内容です。
この漫画の場合は、旦那さんがセックスに対して消極的、奥さんが積極的、という関係性でした。
ここは夫婦の数だけ様々な関係性があるポイントだと思います。
因みに僕と妻とも、全然仲良いですし好き同士ですが、子作りチャレンジ以外での情熱的なセックスなどはしない、普通にセックスレスだと思います。
特に世界的に見てもセックスに消極的な夫婦が日本人は多い、と言われています。
そしてこの漫画では、主人公である妻がなんとか旦那さんを欲情してくれるように色々と作戦を考え、実行していきます。
その辺りの描写をコミカルに、笑える感じで描いてくれているので面白く読めます。
しかしなかなか思うように妻を女性として見てくれない旦那さん……。
もうこの辺りは男性が読んでも女性が読んでも、あるあるなポイントが1つはあると思います。
僕もかなり「そうそう!」と思うようなポイントがありました。
果たしてこの夫婦はセックスレスを脱することが出来るのか?
そもそもセックスは夫婦円満に生活していく上で必要なことなのか?
など、非常に後半にかけて考えさせられることも多い内容でした。
この漫画の結末とは異なり、離婚に至る夫婦や未解決のまま諦める夫婦など、本当に様々な結末がそれぞれの夫婦ごとにあります。故にこの漫画を絶対的な解決策として読むのではなく、冒頭でも書いたようにある夫婦の場合、として割り切って読むのをオススメします。
『実は私セックスレスで悩んでました』を読んだ皆さんの反応
性の問題って、勝手知ったる夫婦だからこそなかなか切り出せなかったりもします。
簡単ではないのです。
2人の出した結論はぜひ実際に読んで確認してみてください。繰り返しますが、それが正解ではなく、それぞれの夫婦ごとに正解(のようなもの)があるのです。
『実は私セックスレスで悩んでました』はリアルな夫婦の悩みをコミカルに描いた作品で同じような悩みを持つ全ての夫婦におすすめ
以前このブログでご紹介した、お父さんクエストという漫画があります。
あちらは、男目線での妻の妊娠と出産を描いた、笑って学べる漫画でした。
しかし、レビューが賛否真っ二つに分かれていました。
どうしても、このようなデリケートな題材を扱った作品というのは、綺麗に賛否分かれる傾向にある気がします。
このセックスレス問題も同様です。
なぜなら、今も継続してセックスレスに悩み、苦しんでいる方も沢山いるからでしょう。
お父さんクエストの場合も、僕も僕の妻も小山健先生のふざけた作風が好きなので面白く読んだのですが、男目線具合が不快に感じる方もどうしたっていらっしゃるわけです。
デリケートな題材というのは、本当にトータルでデリケートなのですね。
――とにもかくにも、もしかしたら少しの解決のヒントになるかも知れないこの漫画、気になったのであれば読んでみて欲しいです。
少なくとも僕は、この漫画を最後まで読んでポジティブな気持ちになれました。
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