クリスマスと言えばサンタクロース。
両親に「今夜はサンタが来るから早く寝なさい」なんて言われてしまうと、子供は興奮して余計に眠れなくなってしまうものです。
――今回ご紹介するのは、そんなクリスマスの夜に起きた奇跡を描いた稲実シキ先生による感動の物語『錯綜のメリークリスマス』です。
『錯綜のメリークリスマス』は一言でどんな漫画?
離婚間近で険悪な一家に起きた、クリスマスの夜の奇跡の物語。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
錯綜のメリークリスマス | 稲実シキ | 44ページ | 少年ジャンプ+ |
『錯綜のメリークリスマス』の超ざっくりあらすじ
役者を目指しアルバイトで家族を養っている大樹と、堅実な生活を望んでいる妻の美穂は、その日息子のそうを交えた最後になるかも知れないクリスマスを迎えていた。
役者の夢を諦めない大樹に嫌気が差し離婚を決意していた美穂は、このクリスマスが3人揃って迎える最後のクリスマスかも知れないと予感していたのだった。
そうの為のプレゼントも買い、大樹がサンタ役としてそうの寝ているスキにプレゼントを置く計画は立ててあったのだが、予想外なことにそうがなかなか寝てくれないというハプニングが起こる。
焦ってなんとか寝かせようとする大樹と美穂だったが、いつまで経ってもそうは眠ってくれず、そればかりかプレゼントの置かれている場所を気にし始める始末。
とっさに大樹は機転を利かせ、役者としての実力を全力で注ぎ込みサンタクロースの格好でそうの前に現れ、寝ないとプレゼントは渡せない、とそうをなんとか諭すことに成功する。
ようやくそうが寝た後、美穂と大樹は真剣に話していた。
その話の中で大樹は「もう夢を諦める」と美穂に告げるのだが――。
『錯綜のメリークリスマス』のネタバレあり感想
まさに様々な想いの錯綜するクリスマスな内容で、ちょっと息子のそうちゃんの目がホラーでしたが全体的には優しくて心あたたまる感動的な物語でした。
役者やバンドマンや芸人といった夢は、どうしたってどこかでこの漫画に描かれていたような現実的な問題にぶち当たります。
本当に難しいです。
夢を追う側としては、諦めたらオシマイだということもわかっているし、出来れば芽が出るまでつづけていたい。
しかし結婚して子供までいる場合は話は別で、奥さんからしたらなんでもいいから堅実に働き安定させてほしいと願う。
この手の話は、どちらも主張としては間違っていないから難しいのです。
作中、役者を目指す大樹と堅実生活を望む美穂はぶつかり合い、離婚しようとまでエスカレートしてしまいますが、大樹のサンタの演技を見た美穂は大樹の役者への本気度を再確認することとなり、意見はまるっと翻ります。
よかったよかった、ハッピーエンドだね。
……と思っていたらもう1つ物語は展開を見せ、なんと本物のサンタクロースが登場。
そこまでやるか! とちょっと驚きましたが、実は雪が降り始めたことに気づいたシーンでしっかり月の前を横切るサンタとトナカイの影が描かれており、伏線はしっかり張られていたのです。すごい。
そして、そうちゃんのお願いはプレゼントでもなんでもなくて、パパとママに仲良くしてほしいだけだった――という事も明かされて物語は結ばれます。
素敵でした。
サンタ登場にも驚かされる、なかなかに大胆な構成の心温まる素敵な読み切り作品です。
『錯綜のメリークリスマス』を読んだ皆さんの反応
『錯綜のメリークリスマス』は家族最後のクリスマスに起きた奇跡を描いた感動のおすすめ読み切り漫画
クリスマスシーズンに読みたい実に優しい物語でした。
正直、タイトルがちょっとミステリー感出ちゃってるのでもっと優しい感じにしたほうがいいのでは?なんて思ったりもしました。
とにもかくにも、家族の想いが錯綜するクリスマスの素敵でファンタジックな物語、もしまだ読んでいないのであれば、ほっこりできる物語なのでぜひ読んでみてください。
そしてこの『錯綜のメリークリスマス』が面白かったのであれば、作者である稲実シキ先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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