昔よく遊んだ幼馴染の女の子が、自分の働くカラオケ店にお客さんとしてやってきた。
ただ、その子はいつも知らないおじさんと一緒に来てパパ活しているようで……。
――今回は、幼馴染に対する微妙な心理描写が面白い帰田先生による『パパ活しないでくれ』をご紹介します。
『パパ活しないでくれ』は一言でどんな漫画?
バイト先のカラオケ店にパパ活する幼馴染が頻繁に来るようになった少年の、複雑な心境と成長の優しくて感動的なヒューマンドラマ読み切り。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
パパ活しないでくれ | 帰田 | 41ページ | コミックDAYS |
『パパ活しないでくれ』の超ざっくりあらすじ
カラオケ店でアルバイトしている男子高校生・細川は、その日もパパ活中だと思われる幼馴染・あずさが見知らぬおじさんと来店している事に気付いていた。
会計の際に話しかけると、あずさは「整形する為のお金稼ぎ」と細川にあっけらかんと告げた。
かつて幼い頃にはよく2人で遊んだ細川とあずさだったが、パパ活などをしてしまっているあずさに対し細川は壁が出来てしまったことを感じていた。
――一度だけの来店ならまだしも、それ以降もあずさは頻繁に細川がバイトしている日に限って見知らぬおじさんを連れて来店するようになった。
細川が問い詰めると、「だって通報しないから」というだけの理由で狙って来ているようだった。
そんなある日、モニターを監視していたバイト仲間が、あずさが見知らぬおじさんに強引に襲われているのを目撃、さらにあずさが本気で抵抗している様を確認する。
居ても立っても居られなくなった細川は、意を決して部屋へ突入することにするのだが――。
『パパ活しないでくれ』のネタバレあり感想
かつて仲が良かった幼馴染の女の子が、背伸びをしているかのようにパパ活している……。
なんだかもう設定だけでもツライですね。
そんなの喜べるわけがないし、だからといって止めることもできないし、モヤモヤする最低な気持ちになりそうです。
そしてこの作品では、まさにそのなんとも言えないモヤモヤした気持ちを細川少年が描写してくれています。
幼馴染ってすごく微妙な距離感だと思うのです。
よく恋愛マンガでは、幼馴染に抱いていた感情……というのが描かれますが、好き嫌いではなく単に仲が良かっただけの幼馴染というのももちろんあるわけです。
いっそ好きか嫌いかのほうがわかりやすく、ただ仲が良かっただけの幼馴染というのは非常にモヤモヤする関係性でもあります。
この作品のあずさと細川も、予想ではありますが特に好き嫌いではなく仲良く遊んでいただけの幼馴染なのだと思います。
だからこそ、踏み込んで注意することも出来ないし、応援もできない。
けれども、作中のクライマックスで細川が部屋に突入した時のように、何かあったのであれば助けるぐらいの絆は当然持ち合わせてもいるのです。
作中ずっと強がった大人な女を演じていたあずさが、最後に「あたしこーゆうの耐えらんないって知んなかった」と泣きながら言うコマはなんとも胸に響きました。
結末では、その後またぱったり会わなくなったあずさと細川が、奇しくも逆の立場でカラオケ店で再会することになります。
細川は彼女を連れており、あずさは店員としてカラオケ店で働いていたのです。
驚く細川とに対し、淡々と接客するあずさが対照的でなんとも面白みがあります。
そして、最後に冷やかすことを忘れないあずさの一言にすごくあたたかい気持ちになりました。
パパ活という言葉がタイトルに入ってはいますが、幼馴染の心理描写も巧みで、最後にはほっこりあったかい気持ちになる、とても素敵な読み切り作品でした。
『パパ活しないでくれ』を読んだ皆さんの反応
『パパ活しないでくれ』は幼馴染への心からの願いを巧みに描写したおすすめ読み切り漫画
今回は『パパ活しないでくれ』 をご紹介しました。
この作品は2021年前期のちばてつや賞にて準大賞を受賞した作品でもあります。
それも納得の、とても丁寧で細かい心理描写がなされている素敵な作品でした。
もしまだ読んでいないのであれば、ぜひ読んでみてください。
きっと優しい気持ちになれると思います。
そしてこの『パパ活しないでくれ』が面白かったのであれば、作者である帰田先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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