青春学園物語?
見知らぬ少女との恋愛譚?
いいえ、これは生物の進化を描いた物語です。
——普通に読んでいると田舎の学校などに通う少年少女の牧歌的な青春物語だと思うのですが、物語は中盤以降一気に展開していきます。
独特な世界観と、勢いも良く、パワーもある。
あまりあれこれ想像しながら読んでしまうと面白くなくなってしまう可能性もあるので、十二分に楽しみたい方は変にレビューを読まずすぐに読んでみることをお勧めいたします。
――というわけで今回ご紹介するのは、春琉渡瑠先生による『泳ぎつづける』です。
『泳ぎつづける』は一言でどんな漫画?
謎の卵が1人の男子生徒の運命を変える、独特な世界観の不気味な生物の進化の物語。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
※↓↓タップ(クリック)で読めます。
タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
泳ぎつづける | 春琉渡瑠 | 42ページ | コミックDAYS |
『泳ぎつづける』の超ざっくりあらすじ
学校の帰り道、友達同士ではしゃぎながら歩いている須藤たち数人は、小川で何の卵かわからない謎の卵を拾った。
翌日学校で先生に相談してみるも、その卵は一体何の卵なのかはわからない。
そこで須藤は、沖田里沙と言う名前の女子生徒の靴箱にいたずらでその卵を入れておくことにした。
沖田は謎に包まれた少女で、どの中学校からこの高校に来たのか誰も知らないと言う不思議な出自を持っている少女。
沖田は自分の靴に入れられている卵を見て特に驚くでもなく手に取り、そのままどこかへと歩き出した。
須藤たちが後をつけてみると、沖田らその卵を川へ持って行き、放してやっていた。
須藤達はその様子を盗み見ながら、どことなく不気味な沖田の気配に引いていた。
その翌日、須藤は突然沖田に声をかけられる。
須藤は「ついに自分に関心を向けてくれた」と考えたのだったが、それが予想だにしない恐ろしい展開への始まりであることなどは全く予想していないのであった――。
『泳ぎつづける』のネタバレあり感想
どこか地方の学校の、馬鹿馬鹿しくて青臭い青春物語だと思い読み始め、後半に戦慄した方はきっと多いのではないかと思います。
そもそも謎の大きめの卵と言う時点で不気味な予感がしていたのですが、予想をはるかに上回るぶっとび展開になりました。
読んでいると明らかに伏線だと思われる漁船の転覆事故、そして出自がよくわからない謎多き少女沖田里沙が一体何者なのかなどを予想しながら読むことになります。
その謎は終盤で全て明かされ、なんと謎の大きな卵は進化したマグロの卵であったことが判明。
さらにそれだけではなく、生存競争を勝ち抜いた海の生物たちは人間に姿を変え暮らしていると言う衝撃的な事実も発覚。
さらに須藤も気に留めていた女性の事故はなんとマグロによるものであり、マグロ達が漁船を転覆させ人を食べていたと言うことも判明。
いやいやいやいやちょっと待ってちょっと待って、と言う展開が後半に一気に押し寄せてきます。
惜しかったのは、あまりにも怒涛のごとくそういった展開になってしまったためついていけなくなった感もありました。
それでも今回こうしてご紹介しているのは、作品の持つ雰囲気や世界観、さらになんだか惹きつけるパワーあると言うものをものすごく感じたからです。
おそらくもっと長いページ数があればまた違うものになっていたでしょうし、より深く不気味な世界観が項数によっては表現できたのかもしれません。
そういった意味でも、今後この作者さんは気にしておきたいですし応援したいなと思います。
ぜひあなたも自身で読んでみて、この独特の世界観を楽しんでみてください。
そして周りにエラのある人間はいないかも、一応心の隅にでも留めておいて観察しながら生活するといいかもしれません
『泳ぎつづける』を読んだ皆さんの反応
『泳ぎつづける』は生存競争の果ての姿の不思議な生命体との出会いを描いたおすすめ読み切り漫画
全く予想できない展開へと転がっていく不思議なパワーを持つ作品でした。
読み切り漫画を読ませる上で世界観とかふいんきといったものはものすごく大事だと思いますし、それに読ませる力と言うのもすごく大事なんじゃないかと思います。
この作品にはそれがすごくあるように感じました。
もしまだ読んでいないのであれば、きっと不思議なパワーに惹きつけられると思いますのでぜひ読んでみてください。
そしてこの『泳ぎつづける』が面白かったのであれば、作者である春琉渡瑠先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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