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伝説の股旅を描いた渋さマックスの傑作時代劇『木枯し紋次郎』【おすすめ1巻完結漫画】

木枯し紋次郎という笹沢左保氏による傑作小説をご存知でしょうか?

1970年代に書かれた時代小説なのですが、何度もドラマ化と映画化をされており、後の多くの作品にも多大なる影響を与えています。

そんな木枯し紋次郎を漫画化したのがあの「子連れ狼」などでも超有名な大御所・小島剛夕先生です。

今読んでも普通にめちゃくちゃ面白い、劇画の最高峰であるこの作品をぜひ多くの人に読んでいただきたい!

というわけで今回は、小島剛夕先生の渋くてカッコイイ渡世人時代漫画『木枯し紋次郎』をご紹介。

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タイトル作者出版社発売年
木枯し紋次郎小島剛夕1973年に芸文社から出るも後絶版。
後2000年代に入り
リイド社、小池書院より再販。
1973年

『木枯し紋次郎』を読んだら……

カッコよすぎる渡世人・紋次郎に惚れ、妻折笠を被って旅に出たくなります。

『木枯し紋次郎』はどんな漫画?ネタバレなし紹介

『木枯し紋次郎』は全4話が収録された時代劇漫画です。

1970年代に描かれた作品であり、今ではちょっとマズイような言葉が出て来たりもしますがそれもまた味。

渋くてかっこよく、また劇画の神たる小島剛夕先生の圧倒的な濃い筆致で紋次郎のいる荒んだ世界へとあっという間に引きずり込まれます。

それぞれのお話は1話完結型になっているので読みやすいのもありがたいです。

ただ、江戸時代後期の暗い時勢が舞台なので、痛快で明るい侍活劇を期待しているとちょっと裏切られるかも知れません。

暗く辛い時代を逞しく生きようとする人々の、悲哀たっぷりな物語が多いです。

ここでは、それぞれのお話がざっくりどんなお話か、ネタバレせずに簡単にご紹介しますので、読もうか迷っている方は参考にして頂ければと思います。

赦免花は散った

最初のお話は、伊豆諸島の三宅島でのお話。

天保年間の三宅島は罪人を島流しにする為の流刑地となっており、そこでの悲惨で苦しい生活が描かれます。

主人公である木枯し紋次郎は、三宅島に渡世人としての弟分に当たる左文治という男の罪を肩代わりし、期間限定で身代わりになってあげていたのです。

紋次郎は三宅島の流人達に誘われ、一緒に島を抜け出すことになるのですが――。

というような内容。

とにかく三宅島での暮らしは悲惨で、島を抜け出そうとすれば見せしめに殺されます。

更には元遊女で身体を売りながら生きながらえている女性なども登場し、ひたすらに暗く物悲しい雰囲気に包まれているお話です。

同時に、凄く深いテーマが満載で、とても考えさせられる描写の多いエピソードでもあります。

湯煙に月は砕けた

天保年間と言えば、史実でも大飢饉のあった年号です。

第2話では、人が人を喰らうほどの飢饉に襲われている年代の伊豆が舞台です。

紋次郎はお話冒頭で脚を怪我してしまい、それを治す為に伊豆の山間部にある湯治場へと向かいます。

そこで紋次郎は経験したことがないぐらいに穏やかな時間を過ごすのですが……。

飢えによって狂った人々と、湯治場の危機を描いたお話で、非常に濃い人間模様が展開します。

タイトルの「湯煙に月は砕けた」もまた、クライマックスに凄く意味を持ちシブカッコよすぎて痺れます。

漫画表現の限界突破をしている剣劇シーンは必見!

女人講の闇を裂く

庚申待ちを大切にする村で起こる、20年前に起きた事件にも関連した恐ろしい復讐物語。

たぶん、好きで調べたことのある方を除いて、若い方は庚申待ち(こうしんまち)なんて言葉を聞いたことがないかも知れません。

漫画の中でも解説されているので詳しくは省きますが、民間信仰の一種であり、江戸時代に最も流行った信仰です。

漫画内で登場する村では、庚申待ちの夜には女人は女人だけで集まり夜通し話をし、男は男だけで集まり同じように夜通し話をして過ごします。

そして20年前の庚申待ちの夜に起きたとある事件が、その夜に長い月日を隔てて再びその村を襲う事になります。

静かで楽しいイベントであったはずの庚申待ちの夜が、一瞬にして地獄絵図と化すおそろしくもワクワクが止まらないエピソードです。

川留めの水は濁った

木枯し紋次郎は渡世人です。

渡世人とは、現代ではヤクザとも訳される無宿の博打打ちのこと。

このお話では、丁半博打(サイコロで丁か半かのどちらかに賭ける古典的な博打)から始まり雰囲気は十分。

さらに紋次郎の過去に迫る、姉のお光(おみつ)に似た女性も登場します。

タイトルになっている川留めは、大雨などで川が増水してしまった時などに危険だから対岸に渡るのを禁じる命令で、このお話では現在の静岡県の大井川での川留めが行われます。

作中でも語られますが、東海道を旅する者にとっては川留めを喰らってしまうと進めなくなってしまう為、両岸の旅籠などは客ですぐにいっぱいになってしまうのだとか。

そういった細かな時代がわかる描写も楽しいです。

そして川留めで旅籠で留まることにした紋次郎と姉に似た女性、そして紋次郎を殺そうと迫る刺客によるスリリングな展開になっていきます。

冒頭でも書きましたが、最終話になってもなお、このお話は明るい話にはなりません。

哀しくも重みと深みがあるクライマックスをぜひ読んでみてほしいです。

『木枯し紋次郎』を読んだ皆さんの反応

『木枯し紋次郎』は伝説の無宿渡世人を描いた渋さマックスの傑作1巻完結漫画

巨匠・小島剛夕先生による『木枯し紋次郎』、最高でした。

何度も書いてきたように、決して明るい話ではないのです。

でも、だからこそ良いと言いますか、子連れ狼もそうでしたけど、何か重くて暗いものを背負って旅する主人公だからこその深みと面白みなんだと思います。

全く木枯し紋次郎を知らなくても全然楽しめますので、時代物が好きならぜひ読んでみて欲しいです。

きっと読み終わったら、妻折笠を被り、楊枝をくわえて「プッ」と吹きたくなる事間違いなし笑

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