どんなアルバイトをやってもすぐにクビになってしまう二十歳の青年が、ある日怪しい女社長にスカウトされる。
その女社長が経営しているのが、ハウトゥー・ホームという名前の会社。
そしてその会社が提供しているサービスというのが「家族ごっこ」のような擬似的な家族。
過去に父親に虐待を受け、家族の愛をほとんど知らない少年は、その日から唐突に「家族」を演じなければいけなくなるのだが……。
――今回ご紹介するのは、佐藤桐生先生による『ハウトゥー・ホーム』です。
この作品はモーニング月例賞2021年9月期において佳作を受賞した作品。
面白い設定と、主人公の悲しい過去、そして予想外の角度から泣かされる感動的なラスト……。
家族とは何か? 自分とは何か?
なんとも深くて考えさせられる、面白い読み切り作品です。
『ハウトゥー・ホーム』は一言でどんな漫画?
どんなアルバイトをしてもすぐクビになる少年が、ある日家族を演じる仕事へとスカウトされ、本当の家族愛について考えていく考えさせられる読み切り。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
ハウトゥー・ホーム | 佐藤桐生 | 66ページ | コミックDAYS |
『ハウトゥー・ホーム』の超ざっくりあらすじ
中華料理店でのアルバイトでヘマをして、そのままクビになった二十歳のアサヒは、たまたま中華料理店に食事に来ていたとある会社の女社長にスカウトされる。
その女社長が経営している会社というのが、擬似的な家族を体験することのできる、いわば「家族ごっこ」をウリとしている会社。
アサヒはその会社で早速派遣されることとなり、橋下アサヒとしてとある家族の息子として送り込まれた。
最初はその家族にも馴染めず、またもクビになりかけたアサヒだったが、感情を隠さず出すことで次第にその疑似家族にも受け入れられていく。
しかし、ある時間が来た瞬間、全ては「ごっこ」であったことを思い知らされることとなり……。
『ハウトゥー・ホーム』のネタバレあり感想
家族ごっこをする会社……というとてもおもしろい設定で、かなりシュールでもありました。
主人公のアサヒくんがものすごく悲しい過去を持っているせいで、後半の疑似家族のお父さんとのやりとりがかなり感動的でした。
家族の愛を知らずに育てられたアサヒが、あたたかい家族を演じなければならない……なんと酷なことでしょう。
家族ってなんなのか?
と困惑し続けるアサヒでしたが、クライマックスでの疑似お父さんのセリフに救われましたね。
――さて、名アクターなお母さんと妹にも驚かされましたが、僕は地味に一番最後のアサヒの選択に驚かされました。
ここは作者さんも悩んだところなんじゃなかろうかと思うのですが、アサヒがこの仕事を続けない、という選択もあったはずなのです。
しかし彼は仕事を続けることを選んだ。
ここがこの物語の中でも一番深いところなんじゃないかとも思います。
何度も読みたくなる、考えさせられる読み切りです。
『ハウトゥー・ホーム』を読んだ皆さんの反応
『ハウトゥー・ホーム』は家族の愛を知らない少年が家族を演じる感動のおすすめ読み切り漫画
家族とは何なのか?
について考えを巡らすことになる、ちょっと深い読み切り作品でした。
父親からどんな虐待を受けていたのかはわかりませんが、そんな悲しい過去があっても、疑似パパに家族の大切さと尊さを教えてもらえたアサヒくんは幸せ者だと思います。
もしまだ読んでいないのであれば、きっとあなたのこころにも響く箇所があると思いますのでぜひ読んでみてください。
そしてこの『ハウトゥー・ホーム』が面白かったのであれば、作者である佐藤桐生先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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